このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 大倉又林道/ Okuramata林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.08.12 / No.AK-044 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 阿仁又林道  [ 分岐林道 ] 落合林道
 これでもかと敷かれた鉄板敷きが楽しくもある路面維持が行き届いたピストン支線林道

城目町の「与佐森(よさもり / 637.2m)」付近に源を発する阿仁又沢伝いに溯る阿仁又林道を道なりに進んでいくと、右折分岐で現れる大倉又林道の起点です。しかしご覧の通り、初めて訪れるとなんの疑いもなく左折側が大倉又林道だと勘違いしてしまう実に紛らわしい起点になっているので要注意! 薮に埋もれた右折側を示す大倉又林道の林道標を見逃してしまった場合、そもそも大倉又林道の存在そのものに気がつかないかもしれません。というわけで、道なりの右折方向が大倉又林道で、左折方向は引き続き阿仁又林道になっています。
→ 林道標を眺める!
いうわけで本線の阿仁又林道を進んで来ると、ここから道なりの右方向が大倉又林道区間となっています。阿仁又林道を進んできた林業トラックや関係車両は、そのまま大倉又林道へと進むと思われますが、砂利敷きダートの路面には雑草1本生えておらず、通行車両のタイヤが砂利をえぐった深い溝がそれなりの通行量を物語ります。
線直後の急激な右カーブの勾配を駆け登って大倉又林道へと入線しますが、しばらくは九十九折りの傾斜のキツい登坂区間が続きます。路面には真新しい砂利が補充され、定期的に維持管理がなされているようでしたが、しかし勾配がキツいんですね。重量のある林業トラックの走行ですぐに路面がえぐれてしまうのか、やがて鉄板の敷かれた区間が出現!
→ 路面を眺める!
へ左へと細かな登坂カーブが連続しますが、道すがらに沿って鉄板もそこかしこに大量に敷かれています。それは林業トラックのタイヤが路面をえぐりやすい路肩部分に集中していましたが、とにかく少しでも危ういと思われる箇所には敷きまくったみたいだな。
→ 森を眺める!
なみに鉄板敷き区間で振り返るとこんな感じ。急勾配の九十九折りでダートが一気に登坂しているのが分かりますね。晴れた日なら大丈夫ですが、雨天直後にここを下る場合、摩擦係数の著しく低下した濡れた鉄板は脅威になるかもしれません。下手なブレーキをかけようものなら即スリップ転倒で地面に激しく叩き付けられてしまうことでしょう。
[進行方向はWRのリア側]
〜ん、確かにここは鉄板を敷いて正解かな。ここは林道開設にさいして崖を切り崩して棚を作って道を通した箇所ですが、路肩が崩落寸前の危うい状況に! 落ち込む斜面は擁壁で固められていないので、重い林業トラックが路肩を押しつぶして崖落ちする恐れも十分にありますね。いや、実際そのような路肩崩落が発生した箇所なのかもしれませんが、しかしこの処置があればしばらくは大丈夫そう。WRを停車させるにもここなら安心です!
→ 斜面を見上げる!
→ 現場を見下ろす!
ったー、落合林道発見! 荒々しく険しい鉄板敷き区間を過ぎてさらに大倉又沢林道を前進するとY字分岐が出現しましたが、分岐の股の地点に「落合林道」と記された白い木杭の林道標を見つけました! 阿仁又林道の支線である大倉又林道から分岐する支線林道、つまり支線のそのまた支線となるわけでこれは大きな収穫! しかし、ピストン林道探索のセオリー通り、まずは大倉又林道の探索調査を優先してここは帰りがけのお楽しみにしておきますよ。
→ 林道標を眺める!
→ 落合林道の様子をうかがう!
→ 落合林道に突入!
合林道の分岐を過ぎると大倉又林道は大倉又沢沿いに進むコースとなります。阿仁又林道沿いに流れる阿仁又沢から山一つ越えて並走して流れる大倉又沢に取り付く形ですが、生憎と沢の流れはほとんど見えていませんでした。路肩の樹林が視界を遮っていたんですね。
→ 大倉又沢を眺める!
道名由来の大倉又沢の右岸伝いに水平コースの走りやすいストレートが続きます。道すがらに渓の眺めはほとんど見えていませんが、ここはブナやコナラの広葉樹林を行く落ち着いた区間。ダートに目立つ荒れや荒廃がないのは、林道が馬場目岳(ばばめだけ / 1037.5m)登山のアプローチルートにもなっているからでしょうか?
上ダートとまでは言えませんが、基本的に快適であったダートを軽快に進んでいくと、やがて道沿いに大きく開けた伐採跡地の区間に差しかかりました。この辺りの林道はどこもそうですが、大倉又林道も林業系だったというわけか。いきなり明るく開けた伐採跡地は驚くほどの山深さにもかかわらず、かなり開放的な雰囲気です。
→ 景色を眺める!
、倒木です! 林道沿いに広々と開けた伐採跡地と過ぎ伸び林を眺めながら進み、再び樹林の中に入っていくと前方に斜めに横倒れたスギの倒木がありました。近年、各地で頻発しまくる豪雨の影響でしょうか? 倒れてたてホヤホヤな真新しい倒木です。
「ちぃ、いい感じで順調に進んできたのにここで倒木か」と思いつつも、脇の甘さは一目瞭然。路肩の端を通れば別に問題はなさそうです。林道に倒木はつきものであり、ゆえに自然体でそれを受け入れて特に慌てることもなかったですよ。
「あれ?!」ここは倒木のすぐ左のギリギリ地点を通過しようと思ったのですが、路肩部分は予想に反して斜め45°の落ち込む斜面でした。薮に隠されて気がつきませんでしたが、これはちょっと厄介。なんの疑いもなく普通に通過できると思ったのに、無理に通ろうとすれば確実にずり落ちる傾斜角度だったんですね。ならばと倒木の根元の薄くなった部分を通ろうとフロントを差し向けますが・・・。
「あわわゎ・・・ッ!」倒木はいやらしく斜め倒しに倒れているので、根元部分を乗り越えようとした瞬間、強制的にくるっとフロントが右の斜面に向いてしまうじゃないですか! ならばとより慎重に何度やっても、さらには手押しで横滑りしないように試みても結果は同じ。どうしてもフロントが右の落ち込む斜面に向いてしまいます。あ〜あ、なんてこった! 倒木が進行方向に対して直角に倒れていたなら、なんなく乗り越えられるものを・・・。
のように見た目的には簡単にやり過ごせそうに見えた倒木地点。何度試みても斜め滑りで上手く行かず、しまいには怒り心頭で力任せにずらそうとしてみたものの、倒木は微動だにすることはなかったです。もっと大規模な倒木ならばすんなりと諦めがつくというものですが、まさかこの程度で・・・。というわけで大倉又林道の探索はいやらしい倒れ方の倒木で強制的に終了。仕方ないので途中で発見した落合林道へと向かうべく立ち去ります。
→ 探索終了!
→ 引き返して阿仁又林道に向かう!
→ 倒木を確認する!
トップへもどる林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください