このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 落合林道/ Ochiai林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-045 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ] 大倉又林道  [ 分岐林道 ]-
 木材搬出トラックの通行でえぐられた土質ダートは、水はけが悪くて水溜まり天国に・・・

城目町と秋田市の境に位置する馬場目岳に源を発する馬場目川。その上流へと進むほどに深山地帯から流れ出す無数の支流の沢に別れ、またその沢伝いには数多くのピストン林道が存在しています。この落合林道も大倉又沢伝いに延びるそのような1本で、阿仁又林道から大倉又林道へと乗り継ぐと途中に起点の右折分岐が現れますが、そのルートは地理院地図では山道を示す破線で県15号線へとつながって記されているんですね。しかし、実際に完抜けできるかどうかは別の話。そこのところの調査も含めてさっそく入線してみることに!
→ 林道標を眺める!
倉又沢の右岸伝いに上流方向に向かって延びる大倉又林道に対して、落合林道は大倉又沢左岸に沿って下流方向に向かって延びています。入線直後は坂道対策の鉄板が敷かれるほどの傾斜のキツい坂を一気に駆け降りて、まずは大倉又沢を目指します。沢伝いに下っていく林道なので下り坂はとなっているのは当たり前ですね。
ばらく続く急な下り坂の途中に鉄板が敷かれていたということは、林業系トラックの通行があるとみていいですが、でもダートはガタガタ。タイヤで踏み固められた路面は浮き砂利で滑ることがない代わりに、頭を出した無数の石がかなりの衝撃感を与えてきます。さらに雨天時の流水で路面中央が洗堀されて、石だらけの溝が発生していましたよ。
た目以上にガタガタで走りにくかった下り坂を降りきると、そこで大倉又沢を渡る「落合橋」が現れますが、落合林道は沢伝いに下るコース。橋を渡った直後に右カーブで大倉又沢右岸に取り付き、そのまま下流方向へと進みますが、ここは山深い大倉又沢の流れを見下ろせる数少ないポイントです。お約束で清冽すぎる流れを眺めておきましたが、しかし、立ち止まると速攻でまとわりついてくる大量のメジロアブが酷かった!
→ 大倉又沢を眺める!
合橋を渡って大倉又沢右岸に沿ってダートは続きますが、四方を緑に囲まれた気が滅入ってしまうほど滅茶苦茶に濃密過ぎる森の中を進んでいきます。道すがらに沢を眺めることなど全くできず、抜群な閉塞感をひしひしと感じるのみでした。路面のガタガタ感は無くなりましたが、その代わりに黄土色に濁った水溜まりが連続してあちこちに現れてきます。
えぇ〜。元々鉄板の敷かれるようなトロトロな泥濘箇所ですが、トラックのタイヤが捏ねて抉った泥の溝に雨水がたっぷりとたたえられて酷いことに! 鉄板の上から覚悟を決めて進みますが、中央と路肩部分は厚みのある深い泥アンコなので問題外。結局この時は水溜まりとなった右のワダチ部分を通りましたが、ヌタのぶちゅぶちゅとした嫌な柔らかい感触がタイヤごしに伝わってきてぞわゎっとしたんだっけなぁ・・・。
してその直後に長大な水溜まりがもう1連発。どこを通るか思案のしどころでしたが、中央と路肩部分はやはりヌッチョリとした深い泥アンコなので問題外。水深が全く不明であったものの、ここは右のワダチの水溜まりを進むことにします。エンストしたり途中で立ち止まらないように一気にザババと進みますが、中間地点でいきなりガクッと水深が深くなり、フットペダルの位置まで沈み込んだ瞬間はさすがにヒヤッとさせられました。
→ 水溜まりを眺める!
れは帰りがけに水溜まりを渡りきった直後の様子。水深が深いので足回りがぐちょ濡れ状態になりましたが、同時にそれまでの酷い泥汚れが洗い流されたので、まあいいや!
「土場の跡?」巨大な水溜まりを渡って少し進むと、土場跡らしき広場に行き着きました。中央部分には沼のような水溜まりが、そして路肩には土へと戻りかけた大量の古い木屑が堆積していましたが、現在は土場として使用されていない様子。林業トラックの反転場として使われている場所のようで、反転を物語る無数のタイヤ跡が土塊だった地面に刻み付けられていたんですね。そして一瞬、ここは行き止まりの末端地点であるかのようにも見えてしまいましたが、道筋は土場跡を越えてさらにその先へと続きます。
かし土場跡の広場を過ぎると路面状況は著しく悪化。なまじ車両の通行があることで路面はタイヤ跡の溝にまみれて酷く土塊だっています。それが完全に乾燥しているならまだしも、なまじ半乾き状態なのでぶよぶよに軟弱でゾッとしない感触だったですよ。
業トラックのタイヤ跡が一面に刻み込まれた土塊ダートをさらにたどって進むと、やがてここにも広場のような土場に到達。しかし、最近はあまり使われていないのか、古い木屑や玉切りされた丸太片などが散らばる土場には沼地のような水溜まりが発生、ポツポツと青い雑草が芽吹き始めた状態でした。そして土場の先に鼻緒も道筋が延びていましたが、この土場を境として地面に刻み付けられたタイヤ跡は全てここで引き返していたんですね。
「うひゃぁ、これは酷い!」土場の先になおも続く道筋ですが、このように車両の通行の証であるタイヤ跡はもうありません。そしてここは雨天時には路面を覆い尽くす水溜まりで水没していたのか、路面は全く立ち入る隙がないまでに一面の深泥に覆い尽くされた状態でした。道というよりも沼地状態ですね。地理院地図では県15号線までつながって記されていますが、とてもじゃないけどこれは進む気になれない状態。というか、現状、県道まで道が完抜け可能状態でつながっているのか甚だ怪しい状況というしかなかったです。
→ 路面をよく眺める!
いうわけでこの土場地点が事実上の終点と化していた落合林道。泥まみれの道筋がさらに続きますが、生半可な気持ちで進んだならば泥沼地獄に陥ることは必須であり、そこは恐れを知らぬ剛の者専用道となっていたことが確認されたんですね。そしてそろそろ時間的にも本日のお宿、大館市の「 雪沢温泉 」へと向かうタイムリミットが迫っていたこともあってそれ以上の前進は断念、潔い撤退にて落合林道の探索は終了としておきました。万が一この先で身動きとれなくなって本日のお宿にたどり着けなくなったらシャレにならねーし!
→ 引き返して大倉又林道に向かう!
→ 探索終了!
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