このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

二又線

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■ヌタヌタな路面が続きます。タイヤで圧縮されたワダチ部分を走行する分には何も問題ありませんが、走行ラインを右へ左へとフラフラ変えたりすると、中央の土の盛り上がり部分でスリップにてフロントを取られてしまいます。最悪、この程度だからと侮っていると、まさかの転倒をしてしまう可能性もあるでしょう。一応、ここは気を引き締めて走ります。
■この二又線はピストンであることは分かっているのですが、どこまで進んでも鬱蒼たる緑の深い森の中にダートは続き、一向に終点が現れる気配が見られません。似たような景色が続くことも原因の一つでしょうが、「一体どこまで続いている!?」といった感じで延長距離の長さを実感させられることでしょう。なにせ往復18キロにも及ぶピストンなので!
■さらに進むと再び老部川をコンクリ橋で跨ぐ地点が現れます。距離的にはここでようやく全行程の3分の2といったところなので、ダートランのお楽しみはまだまだ続く模様。ですが、せっかちな方だと「終点はまだ〜?」と満腹気味に思ってしまうかもしれませんね。ちなみに前方左手に見えているのが吹越烏帽子(507.8m)だと思われます。
■振り向けばそこに作業道。二度目のコンクリ橋を渡ってしばらく前進すると切り返す形で並行する老部川を渡って延びるワイルドな作業道入口が現れました。ということで、ここまではただただ深い森の中を行くだけでしたが、以降の区間は木材搬出の土場が点在するようになってきます。
→作業道を眺める!
■先述の作業道分岐を過ぎるとその先に木材伐採現場がありました。幸いにして探索時は世間的にはお盆休みとなっていたので作業員の姿は無し。特に「通行禁止」等の看板は無いので「幸い」ということもないのですが、なぜかホッとしてしまいましたよ。というわけで、ここには休憩小屋となっている無人のプレハブ小屋(通称スーパーハウス)がポツンと立っているだけでした。
■無人であった伐採現場を通り過ぎて先へと進みます。再び周囲はびっしりと樹木に囲まれて人の気配が感じられない無人境状態に。これで幅員が狭く路面が荒れていたらかなり心細いでしょうが、道筋はしっかりしているので、ここは何の心配もなく前進できるというもんです。
■「土場だ!」人工物の全く見当たらない森の中を進んでいくといきなり路肩が開けてこのような土場が現れました。どうやら、伐採跡地を木材の集積場としているようで、搬出を待つ木材が筏状に組まれて積み上げられていました。でもよく眺めてみると、ここには木材搬出トラックが反転できるだけのスペースがありません。ということは、この先には回転場を兼ねた土場がさらに存在していると思っていいでしょう。
→!?
■その後も少し進むと小規模な集積場が現れたりします。どうやら木材の伐採は一点集中ではなく林道沿いにダラダラとした感じで行われている模様。この二又線はまさに林業のための道であると実感させられました。
■そしてここが先述した回転場を兼ねた最奥の土場になります。林業系林道のお約束で、振り向けばやはりそこに作業道があり、掴み揚げ式の木材運搬重機の姿も見られました。ただし、当地点は木材搬出トラックの回転場でもあるゆえに、路面は土がこねくり回されて酷いヌタヌタ状態であり、不用意に足を付けばブーツが泥まみれに、かといって一気に通過しようとするとスリップを誘発するという厄介な地点でもありましたけど。
■最奥の土場を過ぎると雑草によるワダチがはっきりと現れ始め、心なしか路面の規格が下がってきたようです。土場がないことで車両の通行がより希薄となってこのような状態にあるのでしょう。ただし、それでも道筋が途切れてしまうような気配は今のところまだありません。
■とはいっても、さらに前進するほどに確実に路面状況は劣化というか簡素化している模様。そしてやや幅員が狭まった先にてたどり着いたのがこの地点です。前方の坂を下りきった地点に広場があったそこが終点となっている、と予感させるピストンではよくある光景でした。
■で、その坂道を下りきると、ダートの行く手は藪というか森そのものに遮断されたこのような状態に。ここが終点になっているのかと、下り坂の始まり地点で想像した通りの展開となりました。
■と、思わせといて、実はダートはこんな感じでまだ先へと続いています。先述の坂の上から行く手を眺めると、この右急カーブが藪に隠れて見えず、しかもカーブの途中左手にある広場のような空き地が直進している本道のように見えてしまうというわけですね。ここは初めてやって来ると、その先は行き止まりに必ず見えてしまうトリッキーな地点になっています。現地に立てば嫌でも分かりますが、こいつは見事に一本取られてしまいましたよ。あっはっは!
■道筋は確かにまだ続いていましたが、巨大な水溜まりや雑草の路面への侵入が見られ始め、その先は明らかにピストンの末端区間を思わせる状況にありました。車両もここまではほとんど入ってくることはなさそうな雰囲気です。
■雑草に覆われて地面の土が見えない状況が続きますが、かといって全面的に藪にまみれているわけではないのでそのまま前進させていただきます。雰囲気的には終点はもう近いはずなのですが、このような区間では低速走行を強いられるので以外とその先が長く感じてしまいます。
■そして最終的にたどり着いたのがこの地点。路肩の藪が切り払われて広場のようになっていましたが、周囲には特に何もありません。もう先へと延びる山道すらも無いようで、ここが二又線の終点になっているようです。とにかくピストンにしては延長距離が長いので「ようやくたどり着いた!」といった感じであり、と同時に「またこんな所まで来ちゃったよ」と思うことしきりでした。

※二又線入口のすぐそばには「六ヶ所温泉」があり、位置的に林道探索後の汗流しにはぴったりなのですが、温泉は機械の故障だとかですでに1年以上も休業中(2010年8月現在)に。事実上の廃業状態にあるので「林道走行+温泉入浴」という最高の贅沢は今のところできません。
→探索終了!
→その先の様子をうかがう!
→今来た方向を振り返る!

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