このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.14
No.AO-028

滝の沢線■田子町 ■ピストンダート ■接続→道前田山線
■道前田山線から分岐して黒森(727.3m)方面の山中へ延びる

 作業道じみたわだちダートの勾配区間はオフ道走破の走り応えあり! 

 ↓中盤からの勾配区間ではこのような深いわだちダートが続き、バランスを取
  りつつわだちをたどるのですが、路肩の藪がいい感じで邪魔してくれます。


……こんな感じ……
入口付近は鬱蒼とした藪森だが、勾配を登っていくほどにガラリと雰囲気が変わって明るい感じとなっていく、よくあるパターンのピストンダート林道。中盤まではそれなりに草むしたジメっぽい雰囲気だが、山裾から徐々に登坂していくにつれて明るい雰囲気になっていく。とは言っても、走り易さという点では、先へと進むにつれて走りにくくなってしまう。その最大の原因は土質ダートに深くえぐられたクレバスのようなわだち。路肩が藪に覆われて狭くなった部分ではそこを通る他なく、ともすればタイヤを取られがちとなってしまう。慎重にゆっくりと進めばやり過ごせるが、雨天時や雨後は特に注意したい。そういう意味で走破後の走り応え感はそれなりにある。

■道前田山線から分岐する滝の沢線の入口です。分岐の入口には真新しい緑の林道標と、白い木製の杭状の林道標がありました。本道である道前田山線は幅員も広くて立派ですが、それに対して滝の沢線のダートはやや土質で、細目の草むしたわだちが藪とも森とも区別の付けがたい、草木の密集した山の斜面に向かって延びています。この入口から眺めた限りでは少々暗めの雰囲気がします。
■昼なお薄暗い藪林の中をゆっくりと進みます。こうして眺めてみると2本のわだちのみが、ここが道であることを僅かに主張しているようで、路肩目一杯まで藪が進出していました。このわだちがなければ、もうただの藪の中、といった感じです。ちなみに、地図にはこの地点に滝沢という沢が記されており、ちょうど左手に流れがあるはずですが、藪が邪魔してあまり確認することができません。
■左手の藪の隙間に僅かに滝沢の流れを眺めながら進みます。けっこう周囲の藪は激しいのですが、その藪った雰囲気とは裏腹に車がたまに進入しているのか、わだちだけは割合にしっかりしているようです。起点からここまで進んできたわけですが、今のところ、ずっとジメった雰囲気で、この先のどこかにある終点までこんな道が続くのか…、と思うと少々憂鬱になってしまいます。「ガレていてもいい! カラっとした雰囲気であってさえくれれば…」と切に思います。
■相変わらず草深いダートがクネクネと続きます。真夏の季節にはアブやブヨがわ〜んわ〜んとまとわりついてきそうな雰囲気ですが、 9月にもなると下北ではもうすっかり涼しくなっています。うっとおしい虫がいなくなっているのは良いのですが、この季節にはその代わりにトンボが大発生していたようで、メットのシールドを上げて走っていると顔面にパシパシとぶつかりまくりです。写真では捉えきれていませんが、ここまでその数が多いと、少々気持ちが悪くなるほどの数でした。
■トンボだらけの藪林をしばらく走ると、前方がパッと急に開けて青空が広がりました。と同時に、どうやらここから勾配が始まっているようです。激坂、というほどのものではありませんが、路面には路肩の崖から崩れ落ちた小岩が散乱しており、少々ガレた雰囲気です。多少走りにくいですが、それでもジメった鬱蒼とした藪林の中よりは断然いい感じです。
■山の斜面に沿って明るい雰囲気の勾配区間が続きます。やはりこの林道には車も進入しているらしく、土質ダートをタイヤが深くえぐった深めの溝が目に付きました。路肩には藪が迫っているのと同時に小岩も散乱していて、ここはわだちに沿って前進するのが安全みたいです。この辺り、一見すると山中の作業道系のような雰囲気です。
■タイヤによって掘り下げられたわだちは、所によっては非常に深くて注意しないと転倒の危険が大です。かといって、わだちから外れた中央部分や路肩部分に逃げてみても、そこは粘土のように軟らかく、無理に通ろうとするとタイヤがわだちの溝にズリ落ちてしまい、バランスを崩せば即転倒の可能性が高くなっているようでした。勾配傾斜とあい重なって、写真を撮るのにXRを止めておくのも一苦労(最上段の写真を参照)でした。というわけで、ここが滝の沢線最大の難所となっています。
■深いわだちの溝をたどって勾配をトロトロ進んでいくと、ちょっと開けた平坦な空き地のような場所にたどり着きました。この先にもまだダートは延びていそうな雰囲気でしたが、前方をよく眺めてみると、やはりここで完全に行き止まりになっていました。広場の様子はというと、ご覧の通り、左手は軽い崖崩れが発生したと思われる、土むき出しの崖で、右手はススキや黄色い花を咲かせた雑草が生い茂っています。不運にも、その崖崩れに巻き込まれてしまい、倒木寸前の広葉樹も目に付きましたが、広場の周囲には数本の広葉樹が生えていて、抜けるような青空に黄色い紅葉が映えてとてもきれいでした。人っ子一人いないこの静かな場所でしばし休憩してから今来た道を引き返して、滝の沢線の探索は終了です。
→探索終了!
→引き返して道前田山線に向かう!
→振り返る
→周囲を調べる

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