このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.14
No.AO-027

道前田山線■田子町(青森県)・安代町(岩手県) ■半ダート ■分岐→滝の沢線・夏坂花木線・花木線・芦名沢線・トチノキ沢線
■県道181号線道前から安代町根石ダムを結ぶ

 延長距離もあって支線も豊富、ここはじっくり探索するのにうってつけ 

 ↓昼なお暗い鬱蒼とした森の中を行きますが、ダートは比較的平坦なフラット
  が続きます。途中の勾配区間は山岳林道を楽しめる良いアクセントです。


……こんな感じ……
■延長距離こそあるが、比較的フラットなダートの続く越県をするロング林道。青森県には道前田山林道の標識が立つが、岩手県側には花木林道の標識が立つ。途中の分岐ではそのため少々混乱するかもしれないが、 その境は1本道で続いている。青森県側から入線すると山深さこそ感じるが、比較的平坦なコースが続く。途中の花木ダムを過ぎてしばらくすると九十九折りの連続勾配が始まり、この区間だけはややガレた雰囲気となっていて、当林道でのハイライトといった感じ。登坂区間を登り詰めた後はフラットな砂利ダートを下って根石ダム入口で終点となる。途中には名のある支線林道も多く、何よりも延長距離がかなりあるのでここはけっこう楽しめる。

■道前田山線のダートの入口です。国道104号線から道前地区で県道181号線に入るとすぐ熊原川の橋があり、その先の二股を左折して道なりに進むと、新田集落を越えた先のこの地点からダートが始まります。県道からここまでは舗装されており、少々離れていますが、気にせず進みましょう。国道からは花木ダムを目指せば間違いないと思います。
■路面はアスファルトからダートに変わりましたが、やたらと車とすれ違います。どうもこの先の林道沿いには集落があるようで、生活道路も兼ねているようでした。ダートは一応、砂利質ですが、固く踏みしめられたフラットな感じでとても走りやすいです。ただし、こういうダートではよくありがちで、砂ボコリがかなり酷いのは致し方ないところでしょうか。杉倉川の小さな流れに沿ってダートは延びています。天候は快晴です。
■杉倉川の流れに沿って谷間の平坦なダートをしばらくたどっていくと、左手にダート分岐が現れました。分岐地点には「滝の沢 併用林道起点」と記された林道標が立っています。手持ちの県別地図では、この地点に滝沢という沢の流れは記載されていますが、そこに林道自体は記載されていませんでした。付近の黒森(727.3m)に向かって延びているようで、いかにもピストンくさい分岐です。道前田山線のダートに突入してからまだ間がないので、このまま本道を進むか、早くもここで立ち寄りピストンしておくか迷うところですね。
→滝の沢線に突入!
■ダートは全くの平坦ではありますが、所によっては薄暗い林の中を抜けたりして延びています。ここまでやって来ると、それまでは草木に遮られてよく見えなかった杉倉川の流れが路肩まで寄り添ってきました。前方に見えているのは花木集落で、民家の周囲には畑なども広がっています。田子町と言えばニンニクが特産品ですが、あの「や●や 雪待ちにんにく劇場」がふと思い浮かびます。おじいさんはこの辺りの山里であのニンニクを作っていたのでしょうか? 
■花木集落までは山間に小さく開けた谷間のような地形に沿って走ってきましたが、この辺りからやや山深くなってきたようです。先ほどの花木集落が林道沿いの最奥集落となっているようで、ダートは相変わらず平坦でフラットですが、路肩には徐々にクマザサの藪などもが目につき始め、それらしい雰囲気が感じられてきます。
■やや暗めの森の中に延びるダートを進むと、道前田山線ではお馴染みのトタン屋根の廃屋が右手に現れます。ちょうどこの廃屋の前で道はT字路になっており、直進方向は夏坂花木線、杉倉川を渡る左折方面が道前田山線です。標識が立っているので、ここで迷う心配はないでしょう。ダートの状態が良いので、ハイスピードで進んでいるとすぐにたどり着いてしまいます。
■で、ここが先ほどの廃屋の前の夏坂花木線との分岐地点になります。左手の橋を渡っているのが本道、直進方向が夏坂花木線で、こちらに進めば国道104号線に抜けられます。遭難注意を促す看板と林道標、行先標がくどいほどに立てられているので迷う心配はありません。
→夏坂花木線の分岐を眺める
→橋を渡って振り返る
→橋から杉倉川の流れを眺める
■夏坂花木線を分岐して少し進むと右斜めにダート分岐がありました。見るからに薄暗い森の奥へと草生したわだちが消えています。進行方向右手には、さほど離れていない地点に先ほどの杉倉川が流れているはずで、もしかしたら川のほとりへと続くダートかもしれませんが、その実態は不明です。ま、いづれにしてもあまり距離のなさそうな、あからさまなにピストンくさい名無し支線です。時間の関係で、ここはパスして先へと進みます。
■先述の名無し支線の分岐地点から少し進んだ場所の右手に、今度は今来た方向に切り返す形で登坂するダート分岐が現れました。道前田山線の本道がフラットな砂利ダートであるのに対して、見るからに軟らかそうな土質ダートです。なかなかの急勾配で森の斜面へと消えていますが、やはりというか予想通り、周囲に林道標はありません。しかし、手持ちの地図を開いてみると、夏坂花木線との分岐から花木ダムとの間に、右手の山中へと延びるピストンが記されています。結果から言うと、この先花木ダムまでの間には、ここ以外に右分岐はなく、どうやらこのダートがそれみたいです。距離的には約1キロ程度で登山道になっているらしいですが、雰囲気的にはこれは作業道系ですね。
■花木ダムの湖畔を行きます。夏坂花木線との分岐から花木ダムまでは、途中に分岐があったので写真を2枚も載せたので、 距離があるように感じてしまうかもしれませんが、 実際には1キロもなく、あっという間です。ちなみに花木ダムは1972年に造られたそうですが、 川の流れを堰き止めた程度の、よくある山中にある小さめのダムでした。ここではダムサイトよりも、幅の広い川、といった感じの湖畔べりに延びるダートからの眺めの方が印象に残ります。空模様がやや曇ってきました。
■花木ダムの湖畔にへばり付くように延びるダートをたどっていくと、ダムに注ぐ杉倉沢に架かる橋の先にT字路がありました。本道は左折方面で、右方向は花木線の起点になっています。ここには林道標があるので迷う心配はありません。ちなみにこの花木線は青森、岩手、秋田県の県境にある四角岳(1003m)への登山道の入口にもなっているようでした。 道前田山線は道前側から入線すると、この辺りまでは比較的平坦なダートが続ますが、この後、ようやく勾配区間が現れて、いよいよ山岳林道らしくなってきます。本格的なお楽しみはここからといったところでしょうか。
→看板を眺める
→花木線に突入!
■花木線の分岐を過ぎて登り勾配を進むとやがて左手にまたダート分岐が現れました。山の斜面の林の中をウネウネと登っており、路面状況は砂利質でなかなか走り心地の良さそうな雰囲気でした。ただし、分岐尾周囲には林道標はありません。手持ちの地図にもこの分岐は載っており、どうやらピストンになっているようです。今回は残念ながら立ち寄りはできませんでしたが、時間に余裕があったならば、是非とも探索しておきたい雰囲気でした。空模様が怪しくなってきます。
■この辺りは周囲は山深い森の中です。花木ダムを過ぎて勾配区間が始まったとはいえ、それはなだらかなアップダウン程度にとどまり、思っていたほどの険しさは見られません。昼なお薄暗い雰囲気の森の中を行くためか、路面も部分的には土質になっており、少々湿った雰囲気でした。険しい山岳ダートもいいですが、鬱蒼とした山中を行くダートも、それはそれで楽しいもので、そんな時に現れたのがこの分岐でした。ここには青い道標が設置されており「↑道前・田山線」とだけ記されています。これがなかなか曲者で、左折する分岐の先は草むしており、まあ素直に考えれば直進方向が本道だと分かりますが、標識の立つ位置がなかなか微妙です。また、そこに記されているのは行き先ではなく、林道名だけであることも分かり難い原因になっています。本道は手前から直進方向です。空模様がヤバいかも。
→分岐先の様子をうかがう
→このまま道前田山線を進む!
→これにて探索を打ち切る!

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