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探索日 2008.08.15
No.AO-031
下田線 | ■青森市 ■全線ダート ■接続→嘉瀬子内線 ■嘉瀬子内線から分岐して山中へ延びる |
夏場に蔓延る藪の樹海は致命的、その心的圧迫感に耐えられれば通行可! |
……こんな感じ…… ■林道標の消滅してしまった嘉瀬子内線から分岐する名のあるピストンダート。細かなカーブで左右に蛇行しつつ、緩い下りで砂利ダートが山中に延びている。沿道には森の下草的な藪が密集し、進むほどに路面を圧迫してしまう。コース的には激坂などの地形的難所はなく穏やか。探索した区間に限っては、路面的に荒れやガレは見られず、そこでは藪が唯一最大の障害になっていた。なお、起点に道標的なものが何もないため、嘉瀬子内線本道と間違えて進入するケースも多く、入線後は徐々に藪むしていくため、それと気が付くのが遅れがちに…。藪の猛威が減じる秋口ならば、道すがらにそれなりの眺望も望めるだろう。立ち塞がる藪は深いが廃道ではない。 |
■嘉瀬子内線から右手に分岐している下田線の起点です。 写真ではあたかも左手がそれだと思ってしまいますが、道なりの右手方向が下田線になっています。かつてはここに林道標も設置されていたようですが、すでに消滅済み。いや、正確には撤去された可能性もありますが、ともかくこんな有様なので、ここは本道である嘉瀬子内線と間違えて入線してしまうケースが多いようです。実際、嘉瀬子内線本道と路面状態を
比較
してみると、支線である下田線の方が良好だし…。 ※当下田線には林道標が設置されておらず、現地にてその名称を確認できるものは何もありません。よって、本来ならば「名無し林道エリア」に分類するところですが、ここは間違いなく「下田林道」であることが判明しているので、下田線として紹介しています。 | |
■起点から少し進んだ地点です。ワダチを残して路肩目一杯にクマザサの藪がびっしりと迫っていますが、嘉瀬子内線側と比較すればまだまともといったところでしょうか。それにしても何となくこの先の様子が思いやられてしまう状況です。 | |
■山肌に沿って僅かに下りになった平坦っぽいダートが続きます。砂利質ダートの道筋の藪は深いですが、今のところ特に荒れはないようです。「この分なら意外と簡単に終点まで行けるかも…」と希望的観測を抱きつつ、さらに深部に向かって前進します。 →周囲の景色を眺める! | |
■徐々にワダチを覆い隠すように、路肩の藪が次第にその繁茂さをましてきます。藪の高さは人の背丈ほど有り、ここはワダチを走行していると前進にぶち当たるので、路面中央の盛り上がりに沿ってゆっくり進みました。 | |
■ふと気が付くと、周囲は密林じみた藪に覆われてしまい、まさに緑の壁状態に…。路面のワダチは見えてはいますが、せり出た藪によって、それに沿って走行するのは困難。自然と走行ラインは路面中央に限定されてしまいます。うっかりバランスを崩して左右に振られると、藪がバサバサとぶち当たるので、ここは気が抜けません。 | |
■何だか進むにつれて藪の濃さがさらに増してきたようです。ここまではうまくライン取りをすれば藪に接触することなく前進可能でしたが、どうやらそれもここまでの様子。前方には見るからにうっとおしそうな藪の壁が待ちかまえています。ここは敢えて火中の栗を拾うべく、藪の奥へと前進しますが、当林道を嘉瀬子内線と思って進んできた場合、この辺りで何か様子がヘンだと不安に駆られ始めることでしょう。 | |
■「うぅ、道筋が見えない…」予想通り、その先は完全な藪道と化していました。顔から足まで全身で藪をもろに受けつつ進みます。藪は濃くはありましたが、その下に隠された路面には幸い荒れやガレは見受けられず、藪さえ我慢すればさらに前進できそそうな状況でした。ちなみに当林道画像に縦カットを多用しているのは、XRから降りて撮影する空間的余裕があまりないためで、そのほとんどをXRに跨ったまま撮影したためです。 | |
■区間的に酷く密集した藪状態が続きますが、いくらか進むとこんな感じにやや開けた地点に抜け出します。しかし、ホッとするのも束の間、その先でさらに密集の度合いを増した鬼藪区間が現れてしまい、そしてその先でまた少し開けて…の繰り返し。そろそろ引き返し所を考えつつ、もう少しだけ前進してみます。 | |
■でも、それもここまで。とあるカーブ地点の先から路面は完全にクマザサに没してしまっていました。おそらく、強引に突っ込めば少しは進めそうでしたが、藪から受ける精神的な負担は大きく、また身動きのとれなくなりそうな状態だったので、これにて勇退。起点からここまで進んだ限りでは、路面的には大した荒れやガレは見られなかったので、藪刈りさえ行われれば、それなりに走りやすそうなのですが…。 →勇退する! →引き返して嘉瀬子内線に向かう! |