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 久吉林道/ Hisayoshi林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2008.08.14 / No.AO-032 
 [ 所在地 ]平川市(旧碇ヶ関村) [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ] 久去岩谷林道  [ 分岐林道 ]-
 終点の無名峠を目指して県境付近の山深い密林地帯をゆるやかに登坂

吉温泉のキャンプ場奥にある久吉林道へのダート入口になります。アプローチとしては、まずR7号線から久吉ダム方面に進み、ダム上流にあるコテージやキャンプ場が併設された「久吉温泉」を目指します。道なりに施設の駐車場が続いているので、そこを奥まで進むと小さなコンクリ橋をわった地点にダート入口があります。国道からここまでほぼ1本道なので迷うことはありません。
→振り返る!
→看板を眺める!
ート開始地点から数十メートル先にある林道標が設置された久吉林道の起点です。起点にはたどり着きましたが、天候的にはいくら待っても止みそうにもない生憎のゲリラ雨・・・。でも目の前には未走行の久吉林道のダートが! うんざりする最悪のコンディションではありますが、怠惰になりがちな己を鍛錬するには絶好の機会というもの。ここは真剣に悩みましたが、やっぱり林道修行を兼ねて前進するしかないでしょう。
深く、周囲への視界の全くきかない山肌に沿った砂利ダートを進みます。防水対策としては万全を期してウェアを2枚着しているので上下共に完璧ですが、唯一の心配はといえばデジカメでしょうか。ここまで苦労して写真を撮らずにおくのは勿体ないので、壊れたときはその時で諦めるしかありませんね。ここはどっしり開き直って構えます。でも雨で地図が見られないのにはホトホト困った・・・。
吉林道はコース的にかなり山深く峰越えしているので、ダートは入線早々にも急勾配&急カーブが続くかと思いきや、意外と平坦な直線区間が続きました。路面的にも通常時であれば、フラットで走りやすい状態です。探索時にはワダチ部分に沿って水流が発生していましたが、ここは勾配区間ではないので大したことはありません。通常ならば走行時の水ハネはできるだけ避けたいところですが、ここまできたらその意味もなく、ザババーッと思う存分ハネてやりました。
「ここ、ハマったら厄介だな・・・」その後、緩やかな感じで登坂区間が始まりますが、カーブのイン側にはクレバスが小川状態で今まさに路面をジクジクと掘削中。こうやってクレバスは深くなっていくわけですね。幸い、クレバスは路面を横断してはいなかったので、なんら問題はなかったですけど。
坂区間ですが、一気に登り詰めるのではなく、軽いアップダウンを繰り返して徐々に高度を稼ぐような感じです。よって、雨天にもかかわらず滑ることもなく走りやすいのは良いのですが、アップダウンの中間に位置する窪地には前後の路面に降り注いだ雨水が全て集まってきてしまい、巨大な水溜まりへと成長しつつありました。こういう地形では僅かな時間の経過でその深さ、大きさが信じられないほど増大するので、進むにしても撤退するにしても時間の経過には要注意です。
の尾根に挟まれた谷間に沿って登坂していきますが、周囲は深い藪まみれで、特に注意を引く物はありません。ダートに沿って進むのみです。通常ならば、真夏の炎天下で汗ダラダラの灼熱状態ですが、ウェアを2枚着してもちっとも暑くはなく、気温的にはちょうど良い感じでした。
肩を藪にびっしりと囲まれた登坂路を進みます。同じ勾配区間でも、やや傾斜角度が大きい地点では一気に雨水が流れ下って路面が沢状態に・・・。カーブ地点ではイン側にその流れができますが、直線的な部分では好き放題に流れまくりでした。さほど危険はないですが、この水の流れは相当に速いので、路肩側や中洲部分を選んで走行します。
線勾配区間ではその後も相変わらず沢状態が続きます。路面が雨水で洗いえぐられて、クレバスまみれのガタガタ道と化す瞬間が今目の前に! でも、このような沢状態の場合は水流の速さに驚きはするものの、おおよその状態は把握できるので、水の動きが少なく底の様子が全く不明な巨大水溜まりよりかは少し気が楽ではありますが・・・。
の後しばらく進むと、深い谷間に面した切り立った崖下区間に差しかかります。右手にそそり立つ荒削りの崖はそれなりに迫力があり、思わず見上げてしまいました。でも雨は相変わらずザーザー降りで、路面もビタビタ状態。落石にでも直撃されたら嫌なので、早々に先へと前進します。
→崖を見上げる!
は言ってもしばらくは、落石から逃げられない崖下区間が続きます。林道を通すために急峻な山の斜面を切り取ったためにできた崖なので、構造的に脆く、しかもザーザーと降りしきるこの雨。ひそかに地盤が緩んでいるかもしれません。ここは山の女神様に祈りを捧げつつ、なるべくショックを与えないようにそおっと通行します。
→周囲を見渡す!
「ええい、こうなったらどうにでもなれぃ!」途中、樹木の枝がせりでた道端で一息入れますが、無情にも全身に降り注ぐ雨はどう見ても止むことはなさそうです。その程度にもよりますが、林道で雨に降られてしまった場合には開き直りが肝心で、早く走り抜けようとすると、焦りが生じて普段以上に距離がとても長く感じられてしまうもの。転倒の可能性も増大し、ダートが恨めしいほどに苦痛そのものと化してしまいます。ま、ここは雨を承知で突入したので構わないですけどね。
面の砂利が洗い流さて土むき出しになった坂道を進みますが、路面には蛇行している雨水の流れの筋に沿ってトロトロの砂州が出来上がっていました。ここに乗り上げると、グチョリとつかみどころが無いような感じでリアが取られがちなので、注意して進みます。前方視界は降り注ぐ雨で何だか煙っているような感じに・・・。
→周囲を眺める!
してしばらく進んだ先に現れたのがこのY字分岐です。もちろんここに標識などが有るはずもなく、路面状況的には左右共にほとんど差はありません。ぱっと見しただけではどちらが本道であるのか見分けがつきませんが、よく眺めてみると雰囲気的には左折側の方が藪が濃くなっています。「いや、ここはそう思わせといて左折かも・・・」探索時にはその裏をかいたつもりで左折して失敗しましたが、久吉林道本線は右折方面です。
→左折する!
く間違え、ちょっとした立ち寄りピストンをこなしてから分岐を右折、久吉林道本線を先へと進みます。やはり左折側と比べて本道は藪の茂り具合というか、その圧迫感が心なしかユルくなっていました。それにしても最近は、こんなピストン分岐が主たる探索地帯となってしまいがちで、ゴミみたいな分岐の探索に血道を上げていますが、まだしばらくは止められそうにもありません。ピストンからピストンへと、まるで昔の山師が一攫千金を夢見て山から山へと渡り歩いたごとく・・・。
→さらに久吉林道を進む!
→探索中止・・・
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