このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 櫛ヶ峯林道/ Kushigamine林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
櫛ヶ峯林道  [1] [2]
り坂をたどってゆっくり進むと、路肩が少し脹らんだ緩い峠のような地点にたどり着きました。ここより先は僅かに下りになっていましたが、その後に再び登り坂が現れるので、はたしてここが「峠」であるのかどうか分かりませんが、雰囲気的にはそんな感じでした。通常ならばここらで一服といきたいところですが、この状況なので先を急ぎます。
名峠を過ぎてさらに前進します。基本的には登り坂になっていますが、その途中にはこんな感じで平坦ストレートがありました。相変わらず路肩の藪は濃いですが、それでも路面的には荒れも見られず、ここは快晴時であれば爽快な極上ダートといったところでしょうか。
「ほぇ・・・?!」平坦路をその末端まで進むとそこには危惧していた水没区間が・・・。その先が登り坂になっているためか、雨水が流れ下ってここに集中してしまたようです。ダートのワダチを形作る路面中央に生える雑草も完全に水没、その長さと共に水深もかなりのものがありました。状況によっては、さらに水深を増してしまいそうな危うい状況です。こんなんで本当に青荷沢線へと抜けられるのかと、気力が落ち込み不安が募ります。
「あ、崖崩れだ!」水没区間をジャブジャブとやり過ごし、その先の登り坂を登り詰めると大きな岩石が路面にゴロゴロと・・・。どうやら岩肌が剥がれ落ちるようにして崖崩れが発生したようですが、路面を完全に塞いでいなかったのは幸いでした。こんなのに直撃されたら即死すること間違いありません。そおっと岩石の隙間を通過します。
→状況確認!
「むぅ・・・」崖崩れ地点を過ぎると、その先にもまた平坦ストレートがありましたが、ここもやっぱり水没化・・・。加えて路肩の藪が路面を半ば塞ぐように侵食している分だけ、さらに走りにくくなっています。この先、平坦路が現れるたびにこんな有様なのかと思うとやや憂鬱ですが、ここはあえて前進します。これはもう自分との約束(?)ですから。
面に侵食している藪の状態はこんな感じです。ワサワサと全身に擦れてくるその感触はぞおっとしますが、ダートは水浸しとはいえ、路面的には荒れはないので、気にしなければさほど問題はありません。ただし、このようなうっとおしい状況がしばらく続きます。
折、周囲を見回してみてもそこにあるのは深い樹海のような森ばかり。もう、どこをどれほど進んだのかさっぱり分かりません。そしてまたストレートが現れましたが、ここは幸い水没してはいないようです。でも行く手には路面を半ば塞ぐクマザサの藪がびっしりと・・・。
マザサ区間を抜けると周囲がやや開け、水溜まりも藪の侵食も見られない落ち着いた区間になりました。ようやくまともなダートになったとホッと一安心です。この分ならば水没区間と藪さえやり過ごせば、なんとか青荷沢林道へと抜けられるかも! 萎えかけていた気力もこれでマックス回復!
こで峠を越したのか分かりませんが、気が付くとダートはいつしか下りに転じました。両路肩には相変わらずのクマザサがびっしりで、路面も再び水没化です。「行くしかないだろう・・・ここは!」水深は10センチほどありましたが、水没区間はもう慣れっこなのでここは慌てません! ただし、気にかかるのはここは下り坂になっているために、水流のない水溜まりとは異なり、路面全体がかなりの勢いで流れる沢状態になっていることでした。これで気力が再び半減してしまいましたが、とりあえずゆっくりと流れに乗って前進します。
「うげぇ・・・?!」沢状態と化した水の流れに乗ってしばらく下って前進すると、路面全体に冠水していた水は一筋の濁流となって深いクレバスを形成。この下り急カーブ地点で路面を斜めに横断していました。ここはかなりキツい下り急カーブになっており、濁流は路面の砂利を洗い流して所々に剥き出しの岩盤がのぞいています。おそらく、下ることはできても登りとなると話は別。万が一引き返す場合、岩盤と水流にタイヤを取られて戻れなくなる可能性が大きく、危険な香りがプンプンと! 命あっての物種、きっと陥るその後の事態を考慮することなく片道切符で突入する度胸があるはずもなく、気力はまだ残っているのに、ここで前進を諦めるしかありません。よって青荷沢林道への道は閉ざされました。む、無念・・・。
→諦める・・・
→その先の状況を偵察!
→振り返る!
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