このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.08.14
No.AO-050

材木沢線■大間町 ■全線ダート ■接続→奥戸川線 ■分岐→上二股沢線
■R338号線「材木」地区から奥戸川線とを結ぶ

 奥戸川線に接続する長距離ダート、路面状態、展望、雰囲気共に良し! 

 ↓奥戸川線から乗り継いだ直後の尾根筋区間が材木沢線のハイライト。路面は
 走りやすく、明るく開けた感じが爽快です。下北に来たらここは見逃せません!


……こんな感じ……
■大間町の広大な国有林の中に延び、1本道状態で奥戸川線に接続している全線ダート。奥戸川線から乗り継いで入線すると展望が望める尾根筋区間、山腹の下り区間、材木沢沿いの渓流区間に大別できるが、ハイライトはやはり尾根筋区間だろう。天候にさえ恵まれれば遠方に津軽海峡を望むことも可能。続く山腹、渓流区間は昼なお暗い鬱蒼とした自然色豊かな森林コースで、尾根筋とは一味異なった雰囲気を堪能できる。路面的には全線ともに荒れガレの類は見当たらず、自分ペースでストレス無く走行できるのも嬉しい。奥戸川線から乗り継ぐととにかく延長距離が長いので、ともすれば満腹感を覚えてしまうほどオフ走行を満喫できる1本である。

■奥戸川線と1本道で接続している材木沢線の入口です。といってもそこには「材木沢林道」と記された林道標がポツンと立っているだけの坂道の途中であり、そうと言われなければまったく気が付きません。奥戸川線から進んでくると、「いつの間にか林道名が変わっている」といった程度です。ということでなんとも嬉しい「1つのダートで2本の林道獲得」状態に!
■と、まあそれはさておき、材木沢線区間はこのようなややズルズルとした坂道からスタートしています。材木沢線は材木沢沿いに、奥戸川線は奥戸川沿いにそれぞれ源流部に向かってピストン状態で開設され、その後の延長開設で両林道が1本道状態に接続されたと思われますが、位置的にこの区間はちょうど材木沢の源流部と奥戸川の源流部とを結ぶ山越え区間といったら分かりやすいかもしれません。そしてそれこそが両林道の境界地点が分かり難い理由になっているようですね。
■沢を登り詰めれば尾根に出ます。ということで奥戸川の流れを遡りきったので、以降は尾根筋コースとなって等高線をなぞるように山肌を巻きながら材木沢の源流目指していくことに。ダートは軽いアップダウンとこまめな蛇行を繰り返しつつ延びており、周囲は思わずハっとするほどの深山さでありながらも、同時に尾根筋ならではの開放的な雰囲気が味わえることと思います。入線早々にして材木沢線のハイライト区間というわけです。
→樹木を眺める!
→山の景色を眺める!
■ただし、探索時にはこのような区間もあったっけ。雨に濡れた山土路面がヌタ化していてペトペトに。泥跳ねが酷くてこれじゃ、せっかくのワダチダートが台無しです。雨が降っていないのならば路面は常に乾いてい欲しい…。
■林道を通すために掘削された山肌の崖地区間が続きます。その斜面に雑草が生えていないところをみると、ここは常に僅かずつ崖の表層が崩れているのか、それとも前回土砂崩れを起こしてからまだ間が経っていないかのいずれでしょう。運悪く直撃されたらヤバそうですが、今にも崩れてきそうな危うい感じが荒々しくて良い雰囲気でした。
■同じ崖地区間でも何事もなく時が経過していくとこのようになります。左手にはあたかも森の壁が連なっているように見えますが、ここもやはり崖地となっていてその表面が雑草に覆われているだけでした。右手も草木にカムフラージュされているのであまり実感が湧きませんが、谷底に向かって落ち込むような急峻な斜面となっています。
■等高線をなぞるように崖地に沿ってダートはなおも続きますが、ここは斜め45度な山肌を道を取り付けるためにえぐり取った様子がよく分かる箇所。その斜面には早くも繁殖力旺盛な蔓系植物の浸食が見られていましたが、ここは常に崩れを繰り返していそうな地点でもあります。いかにも山岳林道的な光景がたまりません。
■野趣味溢れる山岳ダートの雰囲気を堪能しつつ、さらにダートをたどって行くとやがて前方正面におむすび形の山の頂が現れました。手持ちの県別地図によれば「大滝山(563.4m)」とのこと。山としては標高的にも大したこともないですが、その形が特徴的なので、これは登山マニアならずとも目に付くことでしょう。材木沢線のダートはあの頂の手前側の裾を巻くようにして延びています。
■さらに前進することしばし、やがて前方にコンクリ橋が現れました。ここは材木沢の上流部であると思われましたが、これにてどうやら奥戸川および材木沢それぞれの源流部の間をつなぐ尾根筋山岳区間をほぼ走りきったようです。
→周囲を見渡す!
■コンクリ橋を渡りおえた直後にも道を通すために掘削した切り通しがありましたが、この辺りの山肌は地質的に砂岩っぽいのか、雨で流出した砂が勾配を流れ下って橋のたもとに厚く堆積。実はこういう箇所こそ、侮ってかかると転倒の危険性が大なんですね。一応ここは慎重にやり過ごします。
■尾根筋の山岳区間を無事に走破。材木沢を跨ぐコンクリ橋を越えると以降はその流れに沿ってダラダラと下り坂が連続、ここからは薄暗い森を抜けて津軽海峡の海岸を目指して進んでいくことになります。ですが、まだ先は長いですよ。
■尾根筋区間を過ぎても相変わらず随所で軽い崖崩れの痕跡が見られました。林道開設の際に切り崩した山肌にはコンクリ吹き付けなどで法面強化など施されていないので、年月の経過と共に脆い部分が露わになってきているようです。ま、そのぶん林道らしくていいですけど。
■あれ、尾根筋区間は過ぎたはずなのにまた開けた感じになりましたよ。てっきりその後はひたすら山の中腹の薄暗い中を進むと思っていただけに、なんとも嬉しい誤算となりました。そしてここは同時に材木沢線での最大の見せ場であるビューポイントにもなっていた模様。右手には下北の山深い山中の景観が!
→景色を眺める!
■右手が大きく開けていることで展望が望めるこの区間ですが、中でも最も素晴らしかったのが、何気ない左カーブとなっているこの位置からの眺め。眼前に連なる山々はもちろん、遠方には津軽海峡の海までも見晴らすことができました。材木沢線を探索する場合、ここは敢えて指摘しなくて必ずや立ち止まってしまう箇所といえるでしょう。
→景色を眺める!
■ダート沿いに津軽海峡を望み、その光景を心ゆくまで堪能かつ心に刻み込んで先へと進みます。やがて展望区間は終わってしまい、再び鬱蒼とした森の中を下っていくと、とある小さなコンクリ橋を渡った地点にも林道標がありました。 それによればこの地点で終点までまだ10.4kmもあるとのことで、奥戸川線との接続地点に掲げられた林道標には確か17.0kmと記載されていたので、 ここまでようやく6.6km進んできたことになりますね。
→探索中止…
→さらに材木沢線を進む!

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