このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.08.15
No.AO-051

上二股沢線■大間町 ■全線ダート ■接続→材木沢線
■材木沢線から分岐して山中に延びる

 藪むした土質ダートが細々と続き、心的圧迫感はやや高めかと… 

 ↓僅かなワダチが延びていますが、雑草の茂りが激しく作業道的な雰囲気が充
 満。そういうのが好みの方にはお勧めしますが、そうでなければパスですよ。


……こんな感じ……
■山中を巡る材木沢線から分岐する放置系荒廃感の漂うピストンダート。コース的には林道名になっている上二股沢の源流部方向へと上手から下るように延びているが、目に入るのは深い山の緑のみで最終的には山中の何もない地点でエンドとなる。路面状態は土質であり、所によってはスリッピーで常に湿った感じとなっているため、それなりに注意は必要。また、通行が途絶えているためか雑草の茂りが激しく、林道ライダーの進入に抵抗を見せている。標高があるため上空の実は開けているが、見通しも悪く景観的なものは望めないため基本的には暗い雰囲気の漂う閉塞的なダートだろう。ゲートの類は設置されていないが、特に何があるというわけでもない。

■「入口の藪むした有様を一目見て退散するのは、ピストン林道ライダーとしてはまだ駆け出しの証拠である…」そんな厳しい不名誉な烙印を拭い去るべくやって来た上二股沢線の起点です。じつはここ、1年前にも密かに訪れているのですが、入口の藪むした状況に臆して突入することなく退散してしまった苦い経験の場所でもあります。
■「うむ、何も変わっていないな…」で、これが材木沢線から分岐している入口の状況です。行く手がまったく見えないほどびっちりと藪に埋もれた急な下り坂のダートは相変わらずで、探索者を怯ませるには今なお十分な貫禄がそこに…。ただし、今回は2度目の来訪であるため心の準備だけはできているので、「ええい、もうどうにでなれい!」といざ突入ですよ!
■「むぅ…」入線早々、空間を埋め尽くす藪の勢いは目に余るものがありましたが、地面に視線を落とすとそれでもワダチはまだ生きているようです。なので道としてはまだ生きていると判断、そのまま前進させていただきました。
■藪の密集区間を掻き分けて進むことしばし、いきなり藪が開けてこんな感じになりました。どうやら藪が密集していたのは入口直後の区間だけだったようです。ピストンでは入口こそ気の滅入るような藪状態であっても、その先は開けて普通に進める場合もよくあることなので、今回はそのまま突入してみてとりあえず正解となりました。
■周囲をびっちりと藪に囲まれた下り坂が続きます。走行的には問題なかったものの、路面はどことなく湿った感じであり、これはもう作業道的な雰囲気でした。ここは決して明るい雰囲気ではなく、やはりまっとうな林道ライダーが一見にて立ち入るような場所ではなさそうですよ。
■入口から断続的に続いていた下り坂ですが、途中、すり鉢状となった地点を挟んでダートは登り坂へと変化します。そこはちょうど窪地のようになってるため、ワダチ部分には周囲の雨水が集まって淀んだ水溜まりが発生。いかにもチュルチュルとした状態でスリップが恐そうな感じでした。
■「むぅ…」すり鉢地点を挟んで登り坂を進んでいくと再び雑草の繁茂区間が現れて前後左右の全てがオールグリーン状態に。もちろんこれは想定していたことであり、ここはそのまま前進させていただきますが、近所の裏山の藪道とは異なって遠く人里離れた深山地帯の藪道なので、そういう意味での精神的圧迫感はやや高めかと。
→周囲を眺める!
■ただし、幸いなことに路面を覆う雑草は膝上程度の高さしかなかったので、ドキドキしつつも特別に危機感を覚えることもなく、さらに前進することができました。これも人様のあまり好まないピストンばかり巡っている賜物か…。
■左手の藪を切り払えば展望でも望めそうな草深いダートが続きます。路面に生える雑草の背丈も低くなり、ここはいたって快調に進みますが、その代わり今度は両脇からの押し出しが強くなってきた模様。せり出した灌木のような植物で幅員が狭まってきた感じです。
■藪の回廊じみたダートをなおも進むと、いかにも林道的な落石の痕跡に遭遇。崖から崩れた土砂と一緒に転げ落ちてきたと思われる巨大な岩石が転がっていました。元は他と同様にびっしりと藪に覆われていたとおぼしき斜面が、そこだけ土むき出しとなっています。
■「広場だ!」落石箇所を過ぎるといよいよ藪のせり出しが激しくなってしまい、先行きに心細さを覚えるようになりますが、ほどなくして前方にポッカリと開けた空間が! ひょっとしてそこは終点の広場にでもなっているのでしょうか? 
■「なんだこりゃ…?」で、ここがその広場…と思ったのですが、どうやらそこは広場でもなんでもなかったようです。両脇からせり出た藪がそこだけ引っ込んでおり、その分だけ幅員が広がって手前からは広場のように見えてしまっただけでした。ということで道筋自体はなおも続いています。
■といってもそこから先は「一見さんお断り」状態に…。これまで以上に藪のせり出しが過激となって通行スペースは人一人がやっと通れるくらいに狭まってしまっています。世間一般的にはこういう地点をもってして「終点」というのかもしれず、徒歩にて少し偵察してみたところ、やはりダートの道筋はまだ続いていることが判明。となればさらに前進するしかないですよね!
■「うひゃぁ…」そこに僅かなダートの痕跡が認められたものの、以降の区間は完全に藪埋没状態となりました。行く手の雑草の茂りの高さは人の背丈くらいでしょうか。ただし、背丈があるとはいっても空間を埋め尽くしていたのは、なんとかXRで押し分けられる雑草であったのはラッキーでしたよ。これが灌木の類であったら引っ掛かって立ち往生するところでした。味な真似を…。
■「おお!」引き返し所を掴めないまま藪を掻き分けつつ前進すると、それまでの状態がウソであったかのようにいきなり道が開けましたよ! 一時はどうなることかと思いましたが、これでヤル気がみるみるうちに回復していくのがはっきりと実感できました! やはりこうでなくてはとさらに前進を試みますが…。
残念ながらその先はこんな感じに。そこから先はもう道があるのかないのかさえ分からない状態でした。というか、おそらくここが上二股沢線の終点であり、以降はもう道そのものが存在していないのでしょう。まさにこれより先は徒歩をもってして一歩も立ち入れない状態です。またあの藪を引き返さなければならないと思うと、ちとしんどかったですが、上二股沢線の最深部を見極めたという点での充実感だけはひとしおであり、ということで探索は無事に終了!
→探索終了!
→引き返して材木沢線に向かう!
→振り返る!

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