このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.08.14
No.AO-061

カスペ沢線■むつ市 ■全線ダート ■接続→赤滝線
■赤滝線から分岐して山中に延びる

 密集する薮と軟弱路面に阻まれて前進できた距離は涙が出るほど短くて… 

 ↓入線直後の薮を漕いで前進してみても、その先に控える薮の壁にてダートは
 完全に埋没。途中の路肩も軟弱なので、はっきり言ってここは危険ですよ…。


……こんな感じ……
■下北半島の深山地帯を山越えにて貫く赤滝線から分岐するピストンダート。赤滝線から分岐する支線林道は3本あるが、見た目的にもそして実際にも最も自然回帰が進んでおり、かつ入線してみても進める距離は最も短く100m程度しかない。この荒廃の原因がその奥にて発生した自然災害系であるのか、もしくは放置によるものであるのかは不明だが、道としての存在意義を半ば失いかけていることだけは確か。路面を埋める薮はもちろんのこと、薮に隠された路面はフカフカな腐葉土と化して走りにくく、入線すると断続的に続く急な下り坂が始まるので、その手の林道に興味のない方は立ち入らない方が無難だろう。ここはハイリスクローリターンな林道である。

■赤滝線から分岐する支線ピストンの中でも最も荒れていると思われるカスペ沢線の入口にやって来ました。場所は県4号線 「奥薬研」から赤滝線へと入線するとやがて差しかかる中盤の急な勾配勾配区間の途中にあります。入口には林道標が設置されているので見逃すことはないのですが、あからさまに薮じみた入口には濃厚な、いかにもといった雰囲気がプンプンと…。
■いくらなんでもさすがに、そのままの勢いにて偵察無しに突入するだけの度胸はないので、入口からぱっと見で様子をうかがいますが、おえぇ〜、この薮の茂り方はなんとしたことか!
■で、こちらは昨年(2010年8月15日時点)の時の様子ですが、状況は全く変わっていないようですね。というか、月日が寄り経過した分だけ、現在の方が酷くなっているような気が…。ちなみに、前回ここを訪れた時には早とちりして林道標に記された林道名を「カスベ沢林道」と読んでしまいましたが、正確には「カスペ(kasupe)沢林道」となっているので念のため。
■これでカスペ沢線の状況はだいたい掴めました。入口からしてこんな状況では、林道標に記されていた1298mの行程全てをたどるのは無理かもしれませんが、せっかくなので前進できるところまでは突入してみることに。それにしても立ち塞がる薮のプレッシャーはかなりのものかと…。
■で、入線直後に下り坂となっているカスペ沢線に乗り入れると、はたして予想通りの展開が! 僅かに腐葉土と化したホカホカな路面が見えていましたが、両脇から立体的に迫り来る藪によって完全なる埋没の一歩手前といった感じです。それでも探索時は快晴に恵まれていたので良かったですが、これでシトシトと雨が降っていたら…雨に濡れた薮が全身に擦れる感触の気持ち悪さで発狂してしまうでしょう。うむ、ダメだな、これは…。
■「まさかカスペ沢線がこれほどであったとは…」滅茶苦茶に生い茂った薮に埋もれたダートは急な下り坂であり、密集した薮によって反転スペースが得られません。というわけで、ここはそのまま進むしかないか…。あ〜あ、またこんな所に来ちゃったよ…。
■ここまで進んだ距離は雀の涙程度しかないものの、引き返し所を得られないままに薮の密集地帯を突き進むと、その先にて薮の猛威が薄くなった地点がありました。ご覧の通り、ここだけ空間を埋め尽くす薮がなくなっています。なので「薮の猛威は林道入口だけだった?」と、一瞬期待させられましたが、それはちと甘かったようで、その先を眺めてみると…。
■「なんだあれは…?!」なおも下り坂にて続くフカフカなダートのすぐ先には、人が立ち入ることさえ困難なほどに密集した薮の壁が! ダートはそこで完全に薮に埋没していました。それ以上進むことは登山でいうところの藪漕ぎであり、オフバイクの機動力を持ってしても限りなく不可能に近いかと。その入口には真新しい林道標が設置されているカスペ沢線ですが、その実態は自然回帰によってまさに死亡(廃道)寸前の瀕死状態にあったようです。うむ、やっぱりダメだな、これは…。
→探索終了!
→引き返して赤滝線に向かう!
→路肩を調べる!
→振り返る!

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