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探索日 2011.08.15
No.AO-065
小太郎沢線 | ■佐井村 ■全線ダート ■分岐→狐沢線 ■県284号線(あすなろライン)から分岐して山中に延びる |
人跡希な山深い山中にて次第に漂い始める荒廃感はちょっとしたもの |
……こんな感じ…… ■本州最北端に位置する県284号線沿いに枝分かれ式に存在しているピストンの1本で、古佐井川の支流である小太郎沢に沿って延びるフルダート林道。入口から眺めた限るでは幅員も広くしっかりと整備されていそうな気もするが、途中で狐沢線を分岐した直後から放置系の荒廃感が漂い始め、それは前進するにつれて過酷なものとなってしまう。人跡希な山深い山中に延びる林道ゆえ、視界に入るものは草木の濃ゆい緑のみで、かなりの閉塞感を覚えてしまうが、コース的には目立つ勾配などは見受けられない。その点では気軽に進めてしまうが、中盤以降の雑草まみれな荒廃感については話は別。ある程度の慣れがないと雰囲気負けしてしまうかもしれない。 |
■佐井と薬研とを結ぶ通称あすなろラインこと県284号線沿いに入口がある小太郎線の起点にやって来ました。あすなろライン自体はツーリングルートとして通行頻度も高いので、そこを通りがてらこの小太郎沢線の入口を目にした方も多いと思います。ただし、ピストンなので個人の林道嗜好や時間的制約などにより突入する機会は少ないのが実情かもしれません。 →林道標を眺める! →林道標を眺める! →橋上からの眺め! | |
■県道沿いに流れる古佐井川を跨いで小太郎沢線に入線すると、すぐにその対岸の濃密な森の中をなだらかに登坂します。車両の通行の痕跡であるワダチがくっきりと付けられているので、一見した限りでは荒れは無さそうにも見えますが、こればかりはもう少し進んでみないと分かりませんね。 | |
■まるで樹海のような濃厚な緑の森の中を進みます。小太郎沢線の探索は時たま滴の落ちてくる雨の合間を縫うようにして敢行したので、周囲にはしっぽりとした雰囲気が充満。もちろん、林道探索は晴れていた方が良いに決まっていますが、こういう天候も場合によってはなかなかオツなもの。遠路はるばるこの地まででやって来ているので、多少のことは気になりません。 | |
■余計な人工物が全く見当たらず、しっぽりとした樹海の雰囲気を味わいつつワダチダートをたどって前進すると、やがて小さな沢を跨ぐコンクリ橋の先に二股分岐が現れました。「入線早々にして枝分かれの作業道分岐?」と思ってしまいましたが、さにあらず。右折側は支線の狐沢線であることが路肩の草むらに設置された林道標によって判明。それにしてもこういうほとんど人のやって来ない深い山奥で未知なる支線を発見すると嬉しくなってしまいますが、というわけで小太郎沢線本道をさらに進むにはここを左折します。 →狐沢線に突入! →沢の流れを眺める! | |
■右手に別れていく狐沢線との分岐を左折して小太郎沢線本道に進路をとります。ダートはさらに森の深部へと続いているようですが、この分岐地点を境に草深さが心なしか増しているような気が…。ま、それならそれで望むところですよ! なにせここは人跡希な下北の深山地帯なのでね。 | |
■「うへぇ〜」その後、さらに小太郎沢線のダートを進みますが、雨の居合い間を縫っての探索が災いしてこのようなヌタ場区間が…。その後の草深さは思ったほどではなかったですが、その代わり路面が酷くヌチョヌチョな状態に。うむ、これはちょっとばかし緊張を強いられるシーンだぞっと! | |
■降ったり止んだりを繰り返す雨の影響で素敵な状態になった小太郎沢線のダートを前進中。ここはもう車両の通行もほとんど認められない状況で、よく見ればワダチ部分にまで雑草がはびこっています。こんな場所で転倒したら最悪なので、ここはより一層気を締めてかかる必要があるでしょう。 | |
■前進するにつれて勢いを増す雑草のはびこりに加えて、路面は相変わらヌタヌタ状態であり、これはもう雰囲気負けしそうな小太郎沢線の楽しいダートをゆっくりと進んでいくと、前方に白いコンクリ橋が! ここでは周囲の物は全てが緑に包まれているため、そこだけ不自然なコンクリの白さが目立ちます。ま、それはさておき、ようやくここでちょっと一息付けそうですね。 | |
■「あはは、楽しいなぁ!」コンクリ橋の上にてしばし気力を回復、その後さらに続く小太郎沢線を進みます。でもその先の路面状態はこの有様。調子づく雑草の繁茂はその勢いをさらに加速、もうどこが道筋であるのかよく分からなくなってきた…。 | |
■雑草埋没ダートをさらにたどることしばし、薮の繁茂によってメンタルダメージを徐々に受けるにつれて再び雰囲気負けしそうになってきましたが、そんな時、またしても前方にコンクリ橋が! そこだけはしっかりとしたコンクリ床となっているので、これはホントに助かります。前後左右を濃厚な雑草系の薮に囲まれたこの地にあっては、まさにここは安全地帯と言えるでしょう。これで未だ見ぬ小太郎沢線の終点を目指すべく気力も少し回復しましたよ! | |
■「まさか小太郎沢線がこれほどであったとは…」先述のコンクリ橋の上にて気力の回復を待ってさらに前進しますが、ついに潔い勇退が求められるシーンに遭遇。どこまでも続く草深さに加えて、ヌタヌタな土質ダートはより最悪な半水没状態と化してしまいました。これ以上前進することは、すなわち下手をするとハマって身動きままならぬ状況に陥る恐れが現実化すること。スリル感抜群で麻薬のような危ない魅力を感じる素敵な状況ですが、それだけはなんとしても避けなければ。快晴時であればさらに前進もできたでしょうが、なにせこのような人気のない雨天時の深山ではね。というわけで小太郎沢線の探索はここまで…か! →探索終了! |