このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.08.15
No.AO-066

狐沢線■佐井村 ■全線ダート ■接続→小太郎沢線
■小太郎沢線から分岐して山中に延びる

 その末端部分はすでに自然回帰、閉塞感溢れる濃厚な雰囲気がここに! 

 ↓沿道にはかなりの草深さと鬱蒼とした閉塞感が漂いますが、途中までならば
 さほど問題なく進めます。下北山中の濃厚な雰囲気を味わいたいのならぜひ!


……こんな感じ……
■佐井と薬研とを結ぶ県284号線沿いに入口のある小太郎沢線から分岐している支線ピストン。山深い人跡希な山中に開設された林道ゆえ、フルダート状態であるのは当然だが、沿道の草深く鬱蒼とした雰囲気には圧倒されるだろう。コース的にはほぼ平坦路が続いて険しさはないが、見通しの悪い細かなカーブを繰り返す。ゆえに道すがらの景観的な見所などはなく、入線すると淡々と雑草むしたワダチダートをたどることとなるが、まともに前進できるのは途中まで。その末端区間はもはや立ち入る車両も完全に皆無な放置状態にあって、山土ダートと化した路面の荒廃は著しく、最終的には薮に埋没して自然回帰してしまう。

■県284号線ことあすなろラインから小太郎沢線へと入線して道なりに進むと、やがて右手に起点が現れるのがこの狐沢線。入口の手前からは路肩に設置されている林道標が見えないので、ピストンによくありがちな枝分かれ式の作業道分岐かとも思ってしまいますが、予想に反してそうではないということで、さっそく突入してみることにします。
■本線である小太郎沢線から右手に別れて狐沢線のダートは深い森の奥へとワダチダートで延びています。路面はややガタガタ感の見られる小石ダートでしたが、まあ走りやすい部類に入るでしょう。ただし、まだ入線したばかりなので、その先がどのようになっているのかは不明ですけどね。
■それにしても周囲の森はとても深いです。目に入るものはといえば路面のワダチ部分を除いて、あとは全て雑草と樹木の緑のみ。道筋自体はしっかりしていますが、ここ最近というか、極希に立ち入るであろう関係車両の通行も途絶えているような感じでした。
■もしも道筋から一歩外れれば、方向感覚を失って即遭難してしまいそうなほどに薮が茂った森を進みます。こんな状態なので、道すがらの展望や景色などを望むのは問題外。それよりも、このような草深いピストンではどこまで進めるかが問題であり、そのドキドキ感がたまりません!
■見通しの悪い森の中を未だ見ぬの狐沢線の終点を目指して前進します。この深い森の中で周囲数キロ圏内に存在する人間はおそらく己のみである、と思うとなかなか感慨深いものを覚えますが、その代わりこのような草深いピストンでは小動物によく遭遇します。主にヤマドリやノウサギ、キツネの類ですが、それにしても互いに僅か数メートルまで近接するまで気付かないことが多いのはなぜ? そのような不注意じゃあ、 いくらすばしっこい野生でもすぐに狩られちゃいますよ。こちらはエンジン音を響かせているというのにね。ま、それはさておき、このようなカーブの先では出し抜けに小動物と遭遇することがよくあります。
■「ここ、終点?」道筋はしっかりしていますが、寒帯ジャングルのようなかなり草深い森をその後しばらく進むと、このように広場じみた空間にたどり着きました。手前からはピストンではよくある終点の回転場に見えてしまいましたが、どうやらそうではない模様。よく眺めてみると、左カーブにて狐沢線のダートはさらに続いているようです。
■で、どのような状況でダートが続いているかというと、それはこんな感じ。ダートはその先で魔女でも出てきそうな、より草深くて薄暗い森の奥へと吸い込まれるように延びていました。どうやら、狐沢線のダートが車道として機能しているのはここまでみたいであり、ある程度の「ピストン慣れ」していないと、この先は雰囲気負けしてしまうかもしれませんよ…。
■で、広場地点から見えていたさらに薄暗い森の奥へとXRを進めてみますが、ここは車両の通行が途絶えているので路面はホカホカ状態でかなり不安定な状態に。加えてはびこる雑草で路面状態もよく把握できません。これはもう永いこと続いている放置による結果であると思われます。
■狐沢線の探索は雨の隙間を縫って敢行したたため、ホカホカな山土ダートは水分を含んで、ねっとりとしたよりスリッピーな状態にあるようです。じわじわと匍匐前進のようにゆっくり進みますが、ここまで草深いとワダチもなにもあったものではなく、見た目で走りやすそうなラインを瞬時に判断して進むしかありません。でも、スリルがあって楽しいです。あはは。
■ただし、頑張れたのもここまで、この先で狐沢線のダートは完全に薮に埋もれて消滅。雑草に隠された路肩も半ば崩落していて危険な状態にありました。晴天時ならまだしも、時折雨粒のぱらつくこの状況ではスリップ転落も現実味を帯びてきます。というわけでここは勇気を持って撤退を決意しますが、そのスペースはないので、手押しの切り返しにて汗を掻きつつXRをどうにか反転させての狐沢線退出となりました。
→探索終了!
→引き返して小太郎沢線に向かう!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!

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