このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.08.16
No.AO-068

御宿山線■六ヶ所村 ■全線ダート
■県179号線から分岐して山中に延びる

 進むにつれて濃密さを増大させる夏場の緑の回廊では熱中症に要注意! 

 ↓夏場の御宿山線は薮が茂り放題! ダートは草いきれムンムンの灼熱状態と
 化していますが、水分持参で雰囲気負けしなければ終点までたどり着けます。


……こんな感じ……
■下北半島の柄の部分の陸奥湾と太平洋とを結ぶ県179号線沿いに存在するピストンダートの林道。その名称は付近に位置する御宿山(498m)に由来する。コース的には平坦路続きで路面そのものは基本的には走りやすいが、林道はとても草深く、御宿山はおろか道すがらに景色を眺められる状態にはない。はびこる雑草や区間的に山土化したダートには要注意となっているのが実情だ。ただし、関係車両の通行は全くの皆無というわけではないので、繁茂する薮さえ気にしなければ、終点へとたどり着けるが、夏場は暑さ対策が必須。生い茂る薮によって草いきれが充満、無風状態と化したダートは降り注ぐ直射日光でサウナ状態なので水分だけは必ず持参のこと。

■陸奥湾沿いの横浜町と隊へ洋に面した六ヶ所村とを結ぶ半ダート県道である179号線沿いにある御宿山線の起点へとやって来ました。横浜町方向から町村境の峠を越えてダート区間に入ってしばらく進むと、やがて右手に切り返す形で看板タイプの林道標が設置された入口が現れます。
■林道名にもなっている御宿山(498m)の山裾の深い森の奥へと延びている御宿山線、一刻も早く入線してみたいというはやる気持ちを抑えて、まずは林道標脇にて入口の状態を撮影。その後、軽くダートの様子を窺ってみますが、ダートはすぐに右急カーブしているので、ここからでは様子がさっぱりでした。ただし、「こいつは相当に草深いかも」と思わせるに十分な鬱蒼とした雰囲気だけは様子を窺うまでもなく濃厚です。
■入線直後の右カーブを曲がって御宿山線へと乗り入れると、そこには密生した草木が立体的に形成する緑の壁が待ちかまえていました。しかも壁は道筋からは一歩も外れることはできないような濃密さで。ここは入口から僅か数十メートル地点なのですが、試しに後方を振り返ってみても、入口はすでに緑に溶け込んでしまい、もう視界に映るのは緑のみだったっけ。
■入線直後から開始した緑の回廊を進みます。「ワダチ」というには余りにも延び過ぎた雑草の茂るダートは、意外にも固く締まって走りやすかったですが、それにしてもこの草深さは一体?! 前方を遠目に眺めると、地面の土が見えませんよ。
■全てを緑一色に囲まれた御宿山線のダートをたどって進むと、突然このようにポッカリと開けた地点が現れました。何かの広場のようにも思いましたが、行き違い私設とか、土場跡の類ではなくて、樹木が切り払われた跡に雑草が生い茂っただけの空間のようでしたけど。
■御宿山線のダートは思っていた以上に起伏はなくて、ほぼ水平コースが続く模様。コース的には穏やかですが、やはりその草深さは予想通りでした。そしてここは薮の壁によって無風状態にあり、周囲に充満するムワ〜っとした草いきれと照りつける直射日光で、夏場はまさに灼熱地獄かと。 走行している分には何ともないですが、ちょっとでも立ち止まると熱気が物凄いです。地図は忘れても水分の持参だけは絶対ですよ!
■はびこる草深さはかなりのものがあるものの、それでも路面的には意外と走りやすい御宿山線でしたが、それもここまでであった模様。薮にのまれているじゃないかと見間違えるような、これまで以上に濃密な薮がその先に待ち構えていましたよ。一瞬、どうしたものかと戸惑ってしまいましたが、これも何かのご縁と思い、さらに前進させていただきます。
■「うへぇ〜」両脇はびっしりと密生したクマザサ、そして僅かに残されたワダチ部分はスリッピーな山土と化していたその先の様子です。ワダチ部分を走行すると、全身にクマザサがワサワサと擦れて具合が悪いので、路面中央の雑草部分を通るしかありません。放置が永らく続いて半ば自然回帰しつつある廃道寸前のダートではしばし遭遇する状況であり、その濃厚な雰囲気はかなりのもの。楽しいといえば楽しいのですが、薮に対する耐性のない方にはちと辛いかもしれません。
■と言っても、全面的に魔境状態が続くのではなく、途中にはこのようにちょっと一息付けるような区間が点在しています。そこではダートの土も固く締まって再び走りやすい状態に復活。ただし、周囲の草深さは相変わらずで、上空こそ開けていますが、道すがらの景観などは薮の壁に遮られて望むべくもありません。
■そして再び濃密な薮の回廊区間に突入。目の前に延びるダートは、今にも自然回帰で薮に埋もれてしまいそうですが、それでいて完全に埋没してしまうことはありませんでした。まるで探索者をズルズルと深部へと誘い込むように延びています。
■「なんだここは…?」もはや緑のトンネル状態と化した薮の回廊をその後も進んでいくと、いきなりこのような広場に行き着きました。ここには藪刈りの実施されたような痕跡があり、早くも雑草が茂りつつありましたが、ピストンの末端にてよく見かける回転場のような空間となっています。広場の先端を眺めてみますが、もう踏み跡レベルの山道すらありません。というわけで、この地点が御宿山線の終点なのですが、これからあの薮の回廊を再び戻るのかと思うと、ちょっとばかし気が重くなりました。ただし、ここでダラダラしていると、照りつける直射日光と充満する草いきれで灼熱状態に。持参のペットボトルにて水分補給をしてから早々に立ち去って御宿山線の探索は終了です。
→探索終了!
→その先の様子を窺う!
→振り返る!

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