このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.08.14
No.AO-069

栗山線■むつ市 ■全線ダート ■接続→ドアノ沢線 ■分岐→湯ノ沢線
■県4号線(むつ市田名部「長坂」付近)からドアノ沢線とを結ぶ

 広大な国有林内部を巡るフラットダートは延長距離的にも十分なり! 

 ↓ダートは全線ほぼフラット状態で走りやすいです。それでいて延長距離が長
 いので、ゆっくり落ち着いてダートランを満喫したいという方にはぴったり!


……こんな感じ……
■恐山に連なる山裾の広大な国有林の中を巡るように延びる完抜けダート。基本的に荒れのないフラットダートは安定した走り心地を提供、延長距離的にも申し分のない1本であり、とにかくロングダートを落ちつて走りたいという方にはうってつけ。沿道では林業活動が盛んなため名無し系の分岐も多く、よって道間違いには少々注意を要するが、逆に言えば当林道を含めた付近一帯の林道ネットワーク網を駆使することさえできれば、多彩なルート設定にて林道巡りがより楽しめるだろう。広大な国有林内部の森林地帯をひたすら行くことになるため、残念ながら展望や眺望といったものは望めないが、それでも雰囲気的には悪くはない栗山線である。

■むつ市街から恐山とを結ぶ県4号線沿いに人知れず存在している栗山線の入口です。この県4号線は恐山へと向かう場合は必ず通ることになりますが、その入口ははっきり言って目立たないので、普通に走っているとまず見逃してしまうと思います。
■で、これが入口から眺めた栗山線の様子。県道から別れるとすぐにダートが開始しており、ここには当林道で唯一の林道標が設置されています。さらに入口脇の路肩に目を凝らしてみれば、霊場恐山付近一帯に設置されているお約束であるお地蔵様がおわすことも分かるでしょう。
■そして入線早々に現れてしまうのがこのチェーンゲート。はっきり言ってここは甘いので強○突○はたやすいですが、「どうしてもそれだけは…」という方はゲートの存在しないドアノ沢線側からアプローチすればよいでしょう。ただし、それだと余計な距離と時間、貴重なガスを喰ってしまうことを付け加えておきます。
■それでは早速チェーンゲートを失礼して栗山線探索を開始させていただきますが、恐山山裾の昼なお薄暗い鬱蒼たる深い森へと分け入るダートを少し進むと、やがて行く手に高度を一気に稼ぐかのような連続登坂区間が現れます。
■連続して続くガタガタで埃っぽい勾配ダートを前進中。高度を稼いでいくにつれてダート沿いの鬱蒼とした森の木々が僅かに開け、それにつれて上空も大きく開けてくるため、ここでは若干の開放感が感じられるようになってきます。
■ダラダラと続いた勾配区間を登り詰めると、直進する栗山線本道を斜めに横切る変形十字路に差しかかります。右折側はむつ市街へと抜けているらしく、一方の左折側はおそらくピストン系であると思われましたが、立ち入ったわけでもないのでその真偽は不明。ここには標識の類は存在していないので名無し系といったところでしょうか。とにかく栗山線本道は直進であり、またここは道間違いをするような十字路ではないので、進むべき方向はすぐに分かるでしょう。
→振り返る!
→右折ダートを眺める!
→左折ダートを眺める!
■変形十字路を直進して栗山線本道を進みますが、十字路から10数メートル進んだ地点です。路肩にはかつてここに張られていたワイヤーゲートの遺物である錆びた鉄棒が残されていましたよ。でもワイヤーゲートはほとんど役には立たなかったようですね。なぜってその右手には自然発生的にできたと思われるあからさまな迂回路が…。
■ワイヤーゲートの遺構を抜けてその先へと前進します。ダートは軽いアップダウンで緩い下りと登りを繰り返しつつ、平坦コース主体で延びていました。路面には多少のガタガタ感はありますが、固く圧縮されていて極上とまではいかないものの、走りやすい部類に入るでしょう。
■ただし、栗山線には林業系トラックの通行があるようで、走りやすいといっても、このように木材満載のトラックがその重量でえぐった溝ができている箇所もあり。そのような地点はたいていヌタヌタとなっていますが、それ以外の路面が固く圧縮されていたわけがこれで分かりましたよ。
■お、道端に林業小屋がありました。手前のものは廃屋と化しており、「林道交通安全」の幟が掲げられた一番前方のものだけが現役のようでした。とはいってもかなりくたびれた状態であったことから、これは毎日利用されているのではなく、たまに作業が行われる時にだけ休憩小屋として使用されているのでしょう。ちなみに真ん中のトタン小屋は資材小屋みたいでした。
■林業小屋の前を通過して少し進むと、ダート沿いの道端に切り出された木材が筏状に組まれた姿が目に付くようになってきます。筏状に組まれた木材といい、路面に刻み込まれた林業トラックのタイヤ跡といい、どうやらこの栗山線は生粋の現役木材搬出林道となっているようですね。
■路肩にででんと大量かつ高く組み上げられた木材。傍らに止めたXRと比較すると組み上げられた木材の量が分かるでしょう。画像ではXRのすぐ前方の右路肩が不自然に広がっているのが確認できますが、そこでトラックに積み込みしているものと思われます。先ほどの林業小屋はここで作業する方々の休憩小屋だったというわけか。
■その後も道なりに点在した木材の集積場です。もしもここで作業が行われていたとしたら、この道幅から察するに、木材搬出トラックはおそらく完全に路面を塞いでしまうことでしょうね。ただし、探索時は世間一般でいうところのお盆休みであったため、積み込み作業が行われている様子は全くありませんでした。
■恐山の山裾の深い森に点在する小規模な伐採地を結ぶようにしてダートはさらに続きます。そして道端にはその後も点々と木材の筏が目に付きました。プ〜ンと木材臭の漂ういかにも林道らしい光景であり、これはこれでなかなか良い感じです。
■そしてやがて行く手に現れるのがこの二股分岐地点。はっきり言ってどちらに進んでいいのか迷ってしまいますが、結果から述べると栗山線本道は左折です。ちなみにこの分岐は県別地図などにも記載されており、それによれば直進側は本道の迂回ルートとなっているとのこと。なので直進側の迂回ルートもかなり気にはなりましたが、某県別マッ○ルの記載内容に間違いがなければ再び栗山線へと合流しているはず。ならばここはがっつかずにこの先に存在するはずの再合流地点から迂回ルートに入って再びこの地点へと周回すればよいと判断、気になる迂回ルートの探索は後回しにして左折方向の本道へと進みます。
→もう飽きた…
→さらに栗山線を進む!

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