このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.08.16
No.AO-070

四兵衛線■弘前市 ■全線ダート ■接続→中村川線
■中村川線から県28号線(白神ライン)とを結ぶ

 頻発する土砂崩れを乗り越えつつ進む、見かけ以上に険しい山岳ダート 

 ↓沿道では土砂崩れの痕跡が目立ち、視界に映るものは深い森の緑のみなので、
 四兵衛線では景観よりもダートランを楽しむことに専念するのがベスト。


……こんな感じ……
■弘前市の湯段温泉から始まる中村川線とセットで旧弘西林道こと県28号線へと続くルートを形成している完抜け林道。ダートは白神山地から続く深い森を抜けており、視界に映るのは深い森の緑と生い茂る薮のみだが、それでもここでゃ白神の大自然の一端を満喫できるだろう。そして難コースというほどのものではないが、山岳コースならではの険しさが随所で見受けられるのも当林道ならではで、特に目立つのが土砂崩れ。探索時にはどれも復旧済みであったが、タイミングによっては通行不可に陥っている場合も多いと思われる。通行可能な場合でも雨天後や梅雨時では泥まみれと化していることも多いので、できればここは晴天続きの時に訪れたい。

■四兵衛線は弘前市の湯段温泉そばに入口のある中村川線から接続、 かつての弘西林道こと県28号線(白神ライン)へとつながる全線ダートの山岳林道です。中村川線と四兵衛線とは林道名こそ2つに別れていますが、実質的に両林道は1本道状態。中村川線に入れば必然的に四兵衛線へと進むことになり、その逆もまたしかり。というわけで、中村線から乗り継いで四兵衛線との接続地点へとやって来ました。ただし、この接続地点は名無し系支線の分岐地点でもあり、ダートはここで3方向に分かれています。すなわち手前の中村川線、前方左手の四兵衛線、そして右手の名無し線ですが、左手の四兵衛線側には林道標が設置されているので、ここで進むべき方向を誤ることは少ないでしょう。
→振り返る!
■峠となった中村川線との接続地点を出発するとすぐに下り坂が始まります。両脇から圧迫するように繁茂した夏草の薮が壁をなしているため、見た目以上に幅員は狭く、路面も決して走りやすいとは言えないようなガタガタ状態にありました。
■路肩にそびえるように茂った夏場の雑草がことさら草深い印象を強く与える四兵衛線。付近一帯は白神山地に連なるブナ林が広がっているとのことですが、ここでは森を意識するよりも先に薮を意識させられてしまいます。ちなみに、森といえば四兵衛線の林道名は「四兵衛森(641.7m)」という山名からきており、これは「よんべえ」ではなくて「しへい」と読むとのこと。
「コンクリ橋か」入線直後に始まった下り坂を降りきるとそこには中村川(下流は左手)が流れていました。前日の降雨によって水溜まりが発生、ヌタヌタ状態と化した橋のコンクリ路面を渡って四兵衛線はひとまずその左岸へと移動、その後はここより少し上流にて合流している支流の牛頭沢に沿って、その上流方面へと併走して進みます。
→中村川の流れを眺める!
■中村川のコンクリ橋を渡ってその支流である牛頭沢沿いになだらかに登って進みます。といっても沢が流れているはずの右手には生い茂った雑草がまさに伸び盛り! 沢の眺めや景観を眺めるどころの話ではなく、ここは黙々と薮の回廊を突き進むのみでした。
■ダートは山肌の斜面の開けた地点を通過したり、森木立の中へと進んだりしながら細かな蛇行を繰り返しつつ伸びています。路面的には今のところ特に問題はないようですが、この先、昨日の降雨の影響がどの程度現れているかが気になるところです。
■晴天続きの通常時であればなんでもないと思われる区間も、雨上がり後となれば話は別ですね。路面には無数の茶色い水溜まりが発生しており、その前後はヌチョヌチョ気味に。そしてなぜか落石とは似つかわしくないこのような場所にて、ダートにはひと抱えもあるような岩石が…。
■牛頭沢岸辺に沿った断崖上に差しかかりました。ただし、路肩は薮に覆われているので沢の谷間を覗き込むことができず、ここが断崖となっていることが意識しにくいような状況です。それでも地形的にはかなり険しい箇所を通過しているみたいでした。
■その後、路肩の山肌が切り立ったように山土を露出させている箇所がありました。おそらくそう遠くない過去にここで土砂崩れ系の自然災害が発生したのでしょう。その証拠に路面は一面山土に覆われていて、それが均らされた状態となっています。そして当然ながら昨日の降雨のせいでそれらは雨水を含んでヌチャヌチャであり、ここはかなりゆっくり通過しないと、あっという間に足周りが茶色くコーティングされてしまうハメに。
→景色を眺める!
→谷間を見下ろす!
■夏場の山は雑草天国。基本的にはある程度の車幅が確保されているような四兵衛線ですが、場所によっては雑草の猛攻を受けつつある区間もあるようです。「そのうち薮に埋没してしまうのでは?」と思わせるに十分な雑草の繁茂が見受けられました。
■「分岐発見!」心なしか薮が濃くなりつつあるようなダートをたどって前進すると、とある急な下りカーブの途中にて正体不明な左折分岐が現れました。その分岐ダートは入口からすでに草むして、とてもまともな道には見えません。おそらくさらに奥まった山中へと延びる作業道の類でしょうが、雨天後で路面の土がまだ乾ききらない状態では恐くてまともな方なら入れないでしょう。
→左折分岐の様子を窺う!
■正体不明の左折ダートはキャパ容量を超えるためパス、ひき続いて急な下り坂となっている四兵衛線本道を進みます。ただし、本道といってもその先はこのような具合。見た目的には先述の作業道とさほど変わらないような状況になってきましたよ。
■そして傾斜角度のキツい下り坂を降りると、その先にて四兵衛線の路面はワダチ部分を残して雑草に覆われてしまい、と同時に両サイドからは薮の壁が迫って局地的な作業道状態と化していました。地面も表層の土が洗い流されて大量の石屑が露出、これは見た目以上にガタガタとした走りにくい状態です。う〜ん、四兵衛線がこんな状況であったとは…。
■ただし、走りにくいといってもいわゆる「難所」ではないのでオフバイクでなら通過に問題はありません。路面に多少の荒れを感じたものの、十分これは逆に「荒れ」を楽しめる範囲内でした。多少荒れている方が楽しいといったところでしょうか。
■その後もアップダウンと小刻みなカーブを繰り返してガタガタなダートが続きます。走行的には問題はありませんが、沿道の草深さも相変わらずであり、景観的には似たような光景がどこまでも続くので、どの程度進んできたのかがすっかり分からなくなってしまいました。これでガス残量がヤバければかなり焦るでしょうが、そういう状況でもないので気持ち的には気楽なもんですよ。
→もう飽きた…
→さらに四兵衛線を進む!

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