このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 青岩林道/ Aoiwa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.08.12 / No.AO-080 
 [ 所在地 ]仲泊町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ひたすら草深い悪路が続いてしまう人跡希な津軽山中を行く薮系のピストンダート

前から気になっていた中泊町小泊から竜飛岬へと至る「龍泊ライン」ことR339号線沿いの林道を一網打尽に探索すべく訪れた青岩林道。とくにこれといった目印はなく、風光明美な海岸風景に気を取られているとあっという間に通り過ぎてしまいそうな、何気ない海岸線の途中にその入口はありますが、よく眺めてみると、そこにはちゃんと林道標が設置されています。
泊ラインから眺めた青岩林道の入口の様子です。すぐにダートがスタートしており、前方に控えるあからさまに鬱蒼とした山中へと向かって延びていました。まあ、よほどの林道好きでなければ、まず気にも留めないであろうし、存在そのものにまず気が付きません。それが証拠に付近の林道を探索すべく国道沿いで当方が停車するたびに、通りかかる観光の一般乗用車がなにか見るべきスポットであるのかと勘違いして停車しますが、そこには林道の入口しかないので「?」と首をかしげてすぐに立ち去るシーンが幾度となく繰り返されていましたよ。
→振り返る!
→海を眺める!
道入口から望める海岸風景をしばし堪能してから青岩林道のダートに乗り込みます。その路面ですが、表層の土が洗い流されたような感じであり、若干のガタガタ感がありました。でもまあ、荒れを感じるほどでもなく、オフバイクであればなんら問題はありません。それにまだ林道へと立ち入ったばかりなので序盤はこんなものでしょう。
面そのものに異常はなかったですが、入線早々にしてダート沿いの薮の密度にはかなりのものがあったようです。薮の繁茂する盛夏の時季ということもあって、ここは左右のどちらを向いても濃厚な緑だらけ! 画像からでは伝わりにくいですが、すでに抜群の閉塞感でした。
→振り返る!
のようなピストン林道なので、関係車両も含めて滅多に車両の通行がないようです。当初はうっすらとした程度であったワダチを形成する雑草ですが、いくらも進まぬうちに茂りが濃密なものへと変化。両サイドから薮の茂りがワサワサと路面にせり出し始めます。
シパシと身体を叩いてくる薮の圧迫をひしひしと感じながら進んでいきますが、ふと気が付くと路面がびちゃびちゃに! 数日前の台風による大雨の影響でしょうが、ここ、逃げ場がありませんでした。ご覧の通りワダチ部分も路肩も、中央の雑草部分もびちゃびちゃです。スリッピーであることに加えて、泥跳ねが酷いので、慎重にゆっくりと前進します。
はりその原因は、収まるところを知らない雨水の流れによるものだったみたい。その先ではダートの左半分が流水で沢状態になっていましたよ。そこを避けると右手からせり出た薮に擦れまくるという嫌な状況であり、「ならばもう引き返せばいいのに」と思いつつも、誘い込まれるかのようにその先へと進んでしまいます。
「うへぇ〜!」勾配地点では一筋の沢と化す流水ですが、有り難いことに平坦地点では路面一面に広がってトロトロなヌタ場を形成していたりします。足を付こうものならブーツは泥まみれ、ここはノンストップで一気にやり過ごすほかないみたい。うむ、このようなシーンでこそWRに本領発揮で仕事をしてもらわなければ!
果、まさかの転倒の事態もなく無事にヌタ場を通過。ホっとしますが、行く手は相変わらず草深く、薮と潅木の枝がプレッシャーを与えてきます。ここはピストンなので、最終的には引き返さなければならないのですが、状況によっては途中での撤退も大いにあり得ます。全く先が読めず、いつその瞬間となるのかドキドキですが、でもそれが実に楽しくて・・・。
に完全埋没しそうでありながらも弱々しくもさらに続く青岩林道のワダチダート。走行ラインはか細いワダチ部分ですが、もしもそれが2本ではなくて1本のみのシングルトラックであったならば、ここはもう山道ですね。深い森の中、もうどこを走っているのか分りません。
して気が付けば路面は再び流水でびちゃびちゃに・・・。ここまで奥深く進んでくると、周囲は完全に緑一色。道筋から一歩でも外れたら即遭難は確実、そんな緑の魔境といった雰囲気であり、行く手には「矢形石山(586.9m)」とおぼしき山頂が見えていたんだっけ。
夏の容赦ないギラギラとした陽射しが照りつける路面からは湿気が立ち上り、周囲を取り囲む薮からはむせるようなムワッとした草いきれ! 不快指数100パーセントの高温多湿状態により、少しでも立ち止まると前進から汗が吹き出します。しかもまとわり付くアブの猛攻も物凄かったです。真夏の青岩林道、とてもじゃないですがオフバイクでなければムリですよ。
「支線ダート発見!」高温多湿なダートを頑張って進んでいくと、やがてその先に怪しいダートの分岐が出現! いつものお約束で付近の薮を探って林道の証を探してみましたが、残念ながら林道標の発見にはいたりませんでした。それにしてもここは元々林道以下の作業道である可能性も大でしたけどね。ここ最近車両の立ち入った痕跡のない草ボーボー状態がそれを物語っていました。 
→分岐ダートの様子を眺める!
して青岩林道本道のダートも支線分岐地点を境として大幅に規格ダウン! どうやらその末端へと近づいてきたようですが、青岩林道には景観的な見所もなく、また薮深いのみであることから、さらに先へと進んだものかどうか、ここでちょっと心が折れてしまいました。でもおそらくこの青岩林道を再び訪れることは一生ないでしょう。ならばせっかくなので行っときます。物理的に進めないという状況でもないし!
してその先の状況です。重厚な薮に囲まれて雑草が伸びまくったダートには車両の立ち入りの痕跡であるワダチすらありませんでした。放置が続き、雨などでそれらがボコボコに慣らされてしまった模様。なお、さらに放置が続くとやがて林道は自然回帰してしまいますが、ここはその一歩手前といったところでしょうか。なのでまだ決定的に荒廃しているというわけではないみたいだな。
→探索中止・・・
→さらに青岩林道を進む!
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