このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 安部城林道/ Abeshiro林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.08.13 / No.AO-089 
  ここはピストンながらも10キロ以上の延長距離で下北山中の深い森を延々と突き進む!


↑中盤〜末端区間をのぞいて基本的には走りやすい安部城林道。とにかく距離の長いピストンなので、これ1本で満腹状態になるかも。
もしかラインこと県46号線「安部城」地区から山中深くへと分け入る長距離ピストン林道。とくに目立つ勾配などの険しさはないが、林道名でもある安部城沢沿いに延々と続くダートの延長距離は10kmを超えている。入線直後は高速巡行も可能なほどのフラットさを見せるものの、後半区間はピストン林道ならではの雑草むしたワダチダートとなって最終的には山道状態にまで路面は規格ダウン。とにかく下北山中の深い森をひたすら進むのみの1本だが、途中に「安部城鉱山跡入口」がある。

 [所在地]むつ市
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [コース]県46号線「安部城」地区から山中に延びる

在はむつ市となっている旧川内町の「かもしかライン」こと県46号線ですが、地図で眺めてみると、県道から宇曽利湖のある恐山の山腹へと無数の長距離ピストンが分け入っているのが分ります。盛夏の頃のとある日、その日の探索予定も無事に終了して後は県道沿いの湯野川温泉の宿へと向かうのみとなったその時、ふと地図で目についたのが、そんなピストン群の1本である安部城林道。ゆうに10kmはある延長距離の先、すなわちその深部はどのようになっているのか気になってしまい、急遽、夕飯前の腹空かし対策も兼ねて探索してみることに。というわけでここが県道沿いの安部城地区に位置する林道の入口ですよ。なお、「安部城」は「あべしろ」と読みます。
念ながら、県道からの起点に林道標を見つけることはできませんでしたが、その代わり安部城林道はその入口からダート状態で開始しています。ダートは砂利系の砂埃の酷そうな固く踏み締められた状態で、見た目的には砂利ダンプがガンガンに通行していそうな雰囲気でした。幅員もご覧の通りかなり広めです。
方に砂埃の白煙を巻き上げながら進んでいくと、左折ダートの分岐が現れました。そこには「安部城鉱山跡入口」と記された木杭がぽつんと立てられています。どうやらここは大正時代に最盛期をむかえ、そして同じ大正時代に閉山してしまった「安部城鉱山」への入口だったみたい。はからずも鉱山マニアの聖地へと来てしまったようですが、目的はあくまで安部城林道の探索。申し訳ないですが、ここは鉱山跡には目もくれずに前進再開。
→木杭を眺める!
山跡入口を後にしてスーパーフラットダートを突き進みます。ストレート主体で視界も良好につき、ここではアクセルをぐっと開いて久方ぶりにダートでの高速巡行を満喫! あまりないその機会にWRも本領発揮で喜んでいましたよ。
ラっとこれ以上ないほどに晴れ上がったスカイブルーの空、そしてどこまでも果てしなく続く緑鮮やかな国有林の森。白く光り輝くダートがとても美しかったなぁ! 一騎駆けに風をきって駆け抜けるオフバイクならではの素晴らしい爽快感、思わず幸福感を感じてしまった瞬間でした。
夏の陽射しによる身体の火照りのクールダウンも兼ねたハイスピード巡行、それは最高に心地良く、「いつまでもこの瞬間が続いて欲しい!」と思ってしまいましたが、やがてこのような分岐地点に行き着いてハイスピード走行は終了。で、この先ですが、明らかに本道は道なりの右手のように見えますが、さにあらず。安部城林道本線は意外にも直進方向。道なりの右折側はすぐ先で畜産系の農場入口となっているので、ここで進むべき方向に悩むことはないでしょう。
→右折方向を眺める!
いうわけで、農場への分岐地点を過ぎると安部城林道のダートはぐっと規格落ちします。ここまで純白の砂利が敷かれた路面には雑草など1本も生えていなかったのに、これより先は雑草のワダチダートへとチェンジ。いよいよピストンらしい区間のスタートです!
っとッ、いきなりの倒木でしたが、幸いなことにここはすでに処理済み! 発生直後は完全に進路を塞いでいたと思われますが、ご覧の通り、有無も言わさずまとめてチェーンソーでぶった切られていましたよ。ここ、何本もの樹木がまとめて倒れていたみたいです。
の後、平行する安部城沢の流れを見下ろせる数少ない地点、すなわち右岸から左岸へと渡るコンクリ橋を渡ります。でも安部城沢は酷い薮沢なんですね。流れを跨いでいるはずの橋は薮にまみれていました。真上から覗き込まないと水流が確認できない状態です。
→安部城沢(上流・右手)を眺める!
→安部城沢(下流・左手)を眺める!
を渡って安部城沢沿いの原生林じみた森を進みます。なお、時刻は 午後4時半 ですが、WRのヘッドライトの光がすでに地面を照らし始めていました。山の時間は里よりも早いんですね。陽射しの差し込まない樹林のまっただ中ではすでに薄暗くなってきています。でも本日の林道探索はこのピストンを往復しておしまい。焦ることもないでしょう。
索当日の天気は快晴でしたが、路肩にはなぜか水流が。おそらく斜面のどこかから清水でも湧き出ているのでしょう。林道ではこういうことがあるので、晴れの日なのに足回りがドロドロになってしまうこともよくあったりします。
かし、安部城林道は長いですね。ここまで荒れもないので順調に進めてしまいましたが、広大な国有林の森の中にひたすらワダチダートが続きます。同じような景色が続くので、終点まであとどれほどの距離があるのか、そして現在地点もすでにさっぱりでした。
変わらず路面半分がびちゃびちゃな水浸し状態となってた安部城林道のダート。それを避けるために路面右側の走行を強いられてしまったので、対向車の出現にだけは細心の注意を払います。なにかの作業で林道の奥へとへと入り込んでいた四輪がいた場合、夕暮れ前のこの時間帯というのはちょうど作業を終えて引き返して来るのに出くわす可能性が大きいのでね。
清水だ!」やがて、水浸しな路面の原因と思われる清水をダート沿いに発見。岩石混じりの地層が露出した崖からじゃじゃ〜っと清水が垂れ流れていました。森に降って蓄えられた雨水が地中を伝ってここで吹き出ていたようです。
→清水を眺める!
れにしても安部城沢沿いに遡っていった下北山中の森の深さは物凄かったです。「今この瞬間、周囲数キロ四方に存在する人間は自分だけ!」と思うとちょっと恐い気もしますが、そんなゾクゾク感も人跡希なピストン探索の醍醐味ですね。
→さらに安部城林道を進む!
→もう飽きた…
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