このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
「えっ? タイヤを飲み込むこの砂はなに・・・?!」 ずぼぼぼぼ・・・。 走り下るというよりも、スベリ落ちるといった感じで一気に流れを渡った先にあったのは、 水の流れに沿って堆積した、目が細かくてホカホカな軟らかい砂の山・・・。 ジェベルを反転させようにも砂にタイヤがとられてしまい、しかも、もがけばもがくほど埋まっていくではありませんか! 「やっぱりヤメときゃよかった、ホントは分かってたんだよな・・・」 と悔やみつつも苦労の末、ジェベルを元来た方向へ反転させたのは良いのですが、 今度はあのヌタ坂を登らなければなりません。 こんな状態では助走は出来ないし、そうかといってヌルヌルの急坂を押して登るのも鬼です。 でも結局、それしか方法はなく、アクセルを吹かしながら手押しで少し進んで足を踏ん張り、そしてヌタにタイヤをとられてズルズルとまた少し後退・・・。 ヌチャッ!! ヌタ坂でバイクが横転すると、摩擦係数が低いため、引き起こすのは非常に困難です。 「ハイカーが通りかかったら、モトクロスの泥道走行を装って誤魔化そう・・・」 情けないみっともなさと焦りが脳裏に入り交じります。 気が狂いそうな賽の河原状態が小1時間も続いたでしょうか・・・。 元々、中古で、ただでさえ状態が良くなかったジェベルですが、 この事件で、全身全てがヌタまみれになってしまったことで、この日を境に、さらに状態が悪くなってしまいました・・・。 その後、しばらく小康状態が続きましたが、某林道で電装系からエンジンまで危篤状態に陥ってしまい、自分はそこで地獄を見ました。 少々手荒なショック療法で一度は奇跡的に立ち直ったものの、 結局は手厚いケアの甲斐もなく、後日、とある山中で淋しい行き倒れ廃車になってしまうとは・・・。 →本道に脱出する! |
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