このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.08.06
No.C-069

大沢線■南房総市(旧丸山町) ■全線ダート ■分岐→珠師ヶ谷線
■旧丸山町「珠師ヶ谷」地先から山中に延びる

 基本的には走りやすいが、終盤の急激なガタガタ登坂区間には要注意! 

 ↓昼なお暗くジメジメとした雰囲気は房総林道ならではのもの。決して明るい
 雰囲気ではありませんが、支線、名無し分岐や隧道もあって楽しめます。


……こんな感じ……
■旧丸山町「珠師ヶ谷」地区地先から山中に分け入るピストンダート。入線直後は谷間に開けた水田脇を走り、いかにも農道らしい雰囲気が漂うが、水田が途切れると昼なお薄暗い山中に分け入っていく。路面には特に目立った荒れやガレはないものの、基本的には房総林道特有の土質っぽく、日陰区間などでは天候に関係なく常に湿った感じであり、予想外のスリップには注意したい。コース的には沢沿いに小刻みにカーブを繰り返しつつダートは延びており、終盤区間を除いて全線ほぼ落ち着いた感じの緩やかな登りが続く。沿道に広がる森は鬱蒼とした趣で雰囲気的に明るくはないが、自然色だけは豊かといえる。途中で激坂の珠師ヶ谷線と名無しダートを分岐。

■R410号線と、 それに並行して延びる県186号線に挟まれた山地の谷間に延びる大沢線の起点付近と思われるダート開始地点です。というのも探索時には付近に林道標が存在していなかったため、どこが正確な大沢線の起点かが分からず、それらしき道をたどって進むと、いきなり舗装がここで途切れてダートが始まったという次第で、当サイトではここを暫定的に大沢線の起点としておきます。
■ダートは道沿いに広がる水田の用水路にもなっている小さな沢に流れに沿って延びており、入線後しばらくは農道チックな雰囲気が漂うので、「大沢線はここで本当に間違いないのか…?」と、やや不安に陥るかもしれません。ですが、構わず進むと、とあるカーブの路肩に農作業小屋が現れ、その後ろに隠れるようにある物が…。画像でも僅かに見えていますが、何だか分かりますか?
→小屋の後ろに回り込む!
■「大沢林道着工記念」碑を過ぎると道沿いの水田はなくなり、ダートは昼なお薄暗い鬱蒼とした森の中へと進んでいきます。先刻からの沢は付かず離れずでダートに寄り添って流れていますが、その沢を跨ぐコンクリ橋上には泥土が厚く堆積、雨天直後でもないのにヌタヌタになっていました。
■沢沿いにやや湿った感触のダートをすすむと、画像では写し切れていませんが、沢を跨いで右手に登坂していく分岐が現れます。これはピストンの珠師ヶ谷線で、沢を跨ぐ橋のたもとには「林道 珠師ヶ谷線」と記された林道標がありますが、コンクリ簡易舗装された幅員の狭い路面は林道というよりも作業道といった方がピッタリかもしれません。
→珠師ヶ谷線の様子を眺める!
→珠師ヶ谷線に突入!
■珠師ヶ谷線の分岐を過ぎて少し進む大規模崩落跡が現れました。そびえ立つ土むき出しの断崖は一雨降れば今にも崩れてきそうで、辛うじて平静を保っている危うい感じが何とも言えません。雨天直後や梅雨時は近づきたくありませんね。
→周囲を眺める!
■途中、数カ所に置いて崩落跡を目にしつつ先へと進みます。それがその後も維持されているか否かは別として、基本的には整備が行き届いているようで、区間的にきちんと護岸処置のなされた沢沿いコースが続きます。
■沢沿いの僅かに開けた空間を埋めつくさんと、勢い余ってダートに覆い被さるように生える樹木のトンネル区間が続きます。そういう所では昼なお暗くて路面もジメジメに。晴天で路面は乾燥しているから大丈夫、とあまり調子に乗っているとヌルッとスリップするので侮れません。で、ちょうどそのようなジメジメと薄暗い地点で、再び右手(進行方向はXRのリア方向です)にダート分岐が現れます。ここもピストンですが、先述の珠師ヶ谷線とは異なって林道標は設置されておらず、名無し状態にありました。
→分岐ダートの様子をうかがう!
■「おお、こんな所に隧道が!」房総林道では随所で見られる素堀、ではありませんでしたが、名無し分岐を過ぎた先にはコンクリ隧道がありました。わざわざ着工記念碑まで建立しているくらいですから、トンネルをぶち抜く気合いの入れよう…というわけですか。
■ぴちょん、ぴちょんと滴の垂れる隧道を抜けてさらに前進すると、それまで並行してきた沢の流れも細まってしまい、ここが最後のコンクリ橋となりました。苔むした欄干と橋上の路面が通行量の少なさを物語っています。なお、ここでは沢の流れを眺めつつ一服付けようかとも思いましたが、立ち止まっていると大量の羽虫が寄って来るので、早々に先へと進みます。
→沢の流れを眺める!
■大量の羽虫に襲われた最後のコンクリ橋を渡ると、沢の流れはどこかに消えてしまい、ダートは連続した急勾配区間に突入します。路面は緑の絨毯と化しているため、見た目には分かりませんが、ここには握り拳大の砕石が敷き詰められているため、ガタガタとして走りにくくなっています。眺め的には緑一色できれいなんですけどね。
■ガタガタガタ…。一気に登り詰めるような急勾配区間は以外に長いようで、その後もしばらく続きます。とにかくここでは敷き詰められた石コロのつぶてが大きく、あまりアクセルを開き過ぎるとフロントが滑って転倒してしまうので、それなりの注意が必要です。特に帰路の下りの時は…。
■「あ、車だ!」ガタガタな勾配を登り切ると車両の回転スペース分だけ開けた広場に行き着きました。どうやらここが大沢線の終点になっているようですが、そこには軽乗用車の先客が! しかも棒を手にして何やら作業をしている様子。大沢線には立入禁止の標識やゲートも無いため、そのように感じる必要もないのですが、人様の姿を見かけたことで「ま・ず・い…!」との思いが先立ち、慌てて反転しようとするも、山仕事をされていたお爺さんから気を利かした「こんちは」との嬉しい挨拶が。その後しばし林道の話題も含めて楽しい会話を交わしましたが、もしも出会っていたのが猟銃片手の道楽ハンターであったならば、こうはいきませんね。
→探索終了!
→広場を調べる!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください