このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.12.30
No.C-115

花園線■南房総市(旧和田町) ■ピストン半ダート ■分岐→平倉線
■R128号線柴付近から黒滝を経て山中へと向かう

 悪魔的なヌタの酷さにお手上げ…、梅雨時にはさらなる手強さの予感! 

 ↓このヌタにお手上げ! これさえ無ければ険しさは無いので楽勝なんですけ
  どね、多分。ああ、ヌタ、乾いていないかなぁ…。現在の状況は不明です。


……こんな感じ……
■林道標の立つ起点から、舗装→砂利ダート→ヌタダートになるピストン林道。途中で平倉線を分岐した先でダートが始まり、奥へ進むほどヌタが酷くなっていた。途中にはハイキングコース入口もあり、希に車両やハイカーも訪れているようだが、先ヘ進むにしたがってそのような痕跡も見当たらなくなる。コース的には激坂も無く険しさは無いのだが、崖崩れや諸事情により、車両の通行が無くなると同時に荒れ果ててしまったようである。しかもガレ的な荒れならともかく、ヌタなので始末が悪い。探索時のヌタが一時的なものかどうかは不明だが、梅雨時の突入にはそれなりの装備と覚悟がいるだろう。路面が乾燥さえしていればさほど問題はないのだが…。

■「よ〜めに〜、来な〜いか〜♪」…通称「花嫁街道」へのアクセス道にもなっている花園線の入口です。JR内房線和田浦駅付近の柴地区、国道沿いから少し引っ込んだの家並みの中の起点に林道標が立っています。付近には「花嫁街道」の案内板が多くあるので、さほど迷わないと思います。もちろん、ここでの目的は花嫁街道の見学、などといった浮いたものではありませんが、でも真っ昼間に訪れるのは恥ずかしいので(ウソ)、ここは夕方からの探索にしておきます。
→入口を確認する!
■林道標の立つ起点からしばらくは舗装路が続きますが、起点直後は見通しが悪く幅員も狭いので対向車との出会い頭にだけは要注意です。JR内房線の踏切を越えて田圃や畑の脇を進みますが、主な分岐地点には案内板があるので、それにしたがって進めば問題ないでしょう。分かり難い地点はこの場所くらいですが、ここは左折方面に進みます。
■案内板に沿って細い舗装路を進むと、周囲を房総特有の鬱蒼とした雰囲気の山に囲まれてきます。そのまま構わずに進むとたどり着くのがこのT字路です。花園線の本道は右折方面で、左折側は平倉線となり、こちらは少し先に林道標が立っていました。ちなみに、例の「花嫁街道」の入口は左折方面、平倉線の林道標の立つ地点付近にあります。さらに付け加えておきますが、その愛らしい街道名とは裏腹に、花嫁街道そのものは鬱蒼とした山道なので、悪しからず…。
→平倉線に突入!
■平倉線との分岐を右折してしばらく進むと、ちょっとした公園がありました。ここは椿の見所らしいのですが、探索時は年の瀬も押し迫った大晦日の前日、しかも夕方です。当たり前ですが、人っ子一人見当たりません。日が陰ってきた上にじっとしていると寒さが身に染みるので、早々に先へと前進します。
■公園を過ぎて少し進むとこの辺りで路面がダートに変わりました。ここは路肩が脹らんで駐車帯のようになっています。どうやら、一般観光客の車もここまでは入ってくるようでした。また、手持ちの地図によれば、この辺りに黒滝があるようでしたが、歩き回るのも時間的に面倒なのでパスしておきます。ダートは一応、砂利質フラットで走りやすいですが、この先で鬱蒼とした森の中へと延びている様を眺めると、それでも少々、不安になります。
→周囲を見渡す
■やや鬱蒼とした山肌の森の中を進みます。心なしか路面が少しボコボコしてきたな、と思ったその時、前方に人影が現れました。若い母子2人連れの女性です。まさか、年の瀬の夕暮れの迫ったこんな時間帯に淋しいダートを縦走してきた?! とも思いましたが、おそらく、花嫁街道目当てに軽く散策でもしているのでしょう。ダート林道でいきなり人に出くわすとちょっとビックリしますが、それでも、以前、山中の鬱蒼とした藪ダートの某林道で、なぜか「独りサッカー」に興じていた不思議な男性を見かけた(これは本当)時ほどではありません。
■母子2人連れとすれ違い、ボコボコ道を山肌の斜面に沿って進むと、やや路面がガレてきたようです。こぶし大の石つぶてがバラバラと路面に転がり、杉の葉が所によって厚く堆積しています。この程度なら、林道では良くあることなので、ここはそのまま前進します。ダートはこの辺りから森の中に完全に入って行くようで、雰囲気的な暗さがさらに増してきました。
■あ〜あ、やっぱり。前方のカーブで崖崩れです。しかも、同時に路肩も軽く崩落しているようです。でも幸いなことに、崖崩れ絵の規模は小さかったので、なんとかやり過ごすことができました。ただし、岩屑の上で立ちゴケしないように、細心の注意を払います。
■崖崩れ箇所を抜けてそのまま前進すると、ここにもちょっとした広場のような空間がありました。でも、ご覧の通り一面にそこは草ボーボーです…。かなり淋しい荒涼とした荒れ地のような広場を回り込むようにダートが続いていますが、この辺りから路面状態が土質へと徐々に変わってきてしまいます。なんだか嫌な雰囲気です。
■うぅ…。進むにしたがって土質の路面が今度はヌタっぽくなってきてしまいました。落ち葉が路面を覆っているため、写真ではよく分かりにくいですが、ここはかなりヌルヌルとしています。それでも、この幅員の広さから考えて、まだまだ先にダートは延びていることが想像されたので、さらに奥へと慎重に進みます。
■基本的には軽いアップダウン程度で勾配もなく、コース的な険しさは無いのですが、車のわだちの痕跡も無く、ここを通るのはもはやハイカーくらいなのでしょう。前方に見えている「通行注意」の錆びた標識が虚しく目に付きました。ちなみに、掲載写真は見やすいように明るく画像処理をしているため、実感しにくいですが、周囲はかなりドロドロとした暗い雰囲気です。
→実際の暗さを確認する!
■ぬちゃちゃちゃーー!!
嫌な感触に気付いたときは遅かった! とある崖斜面に沿った路肩が狭まった直線区間が酷いヌタ状態になっていましたが、そこに乗り入れてしまったようです。転倒はまぬがれましたが、かなりヌタは深いようで、踏ん張った足がヌタにすっかりハマってしまいました。元々ジメった路面は、ヌタとそうでない箇所の区別が付けにくく、わだちもないので、どうやら油断してしまったようです。こんな場所でUターンできるはずもなく、ここは嫌々ながらも強制前進するしかないようです…。
■「あぁ、なんてこった…」取り敢えずUターンできる地点までとズルズル進みますが、その先の様子も分からず、自らますますハマっていくような、何とも嫌な状況です。帰りには再びここを通らなければならないのに…。そんな状況で目にしたのがこの鉄板です。なかなか厳しい状況ではありますが、Uターンするならここしかありません! ヌタにハマると前後にだけはなんとか動けても、ハンドルを切ることはできない場合が多いんですよね。まずはXRを前後に揺すります。吹き出す汗と終わりの見えない賽の河原状態に発狂寸前、このまま崖下に葬ってやろうかとの想いがよぎる頃、なんとか鉄板まで後退、その後は鉄板からズリ落ちないように切り返してようやくの脱出となりました。この先にもまだダートは続いているようでしたが、現在のところ、その状況は不明です。
→花園線を脱出する…
→切り返しの様子
→時の経つのも忘れて…

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