このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.11.08
No.C-126

柚ノ木線■鴨川市 ■半ダート ■接続→淵ヶ沢奥米線
■淵ヶ沢奥米線から分岐して鴨川市「清掃センター」脇に抜ける

 かつての無名ピストンは今や変化に富んだ魅力溢れる優良林道に! 

 ↓特に前半の尾根筋コースは雰囲気抜群! 変化に富んだダートは千葉県下で
 もトップクラスでしょう。山岳ダートから森林ダートまでオフを存分に満喫!


……こんな感じ……
■かつては2本のピストン状態であったが、延長工事が完成して完抜け林道となった半ダート。淵ヶ沢奥米線から入線すると、序盤は展望のきく尾根筋コースで山岳ダートの醍醐味を堪能できる。中盤は連続した急な下り坂区間となり、終盤は平坦路で途中柚の木線への名無しダートを分岐して終点に至る。中盤区間に虫食いで数カ所の舗装区間が存在するが、それ以外はフラットな砂利ダートで路面的にも安定、とても走りやすい。見所は尾根筋コースに集中し、明るく開けた雰囲気と道すがらに望める自然色豊かな山々の光景が素晴らしい。完抜け状態になったことで高山線から乗り継ぐ新たな連続ダートコースが形成され、房総エリアでは必ず走っておきたい1本だ。

■淵ヶ沢奥米線から分岐している柚ノ木線の入口です。柚ノ木線といえば、これまではいつ訪れても鉄パイプゲートで隙間無く封鎖されており、もう解放されることはないのか…と半ば諦め状態にありましたが、数年に渡る長かった完抜け延長工事もいつの間にか終了していた模様です。分岐元の淵ヶ沢奥米線は全線舗装なので、あまりここを通りかかることもなかったのですが、久しぶりに林道パトロールを実施したところ、なんと鉄パイプゲートがきれいさっぱり無くなっていました。「待っていたぜ、この瞬間を!!」というわけで、現地検分を兼ねて早速突入してみたいと思います。
■この柚ノ木線はこのエリアでは貴重なダート林道で、入口から即ダートが開始、幅員も十分でまともな走りやすい路面が展開しています。これまでは淵ヶ沢奥米線から指をくわえて眺めているしかなかったものですが、今のところ(09年11月現在)ゲート、 その他の規制が全くなく、なんの気兼ねもなく入線できるというのは、ほんとにいい気分ですね。
■細かなカーブをたどって登り坂を進むと、房総林道では山間部でしばし見かける切り通し区間に差しかかります。これは林道を通すために切り開かれたものですが、その規模がなかなか大きいのも特色でしょう。それも当林道の見所であり、ここからは山岳林道の雰囲気が楽しめます。
■両脇に高く切り立った切り通しです。路面を通すためとはいえ、よくもまあ、ここまで切り崩したものですね。お金がかかってますよ、この林道は! 壁面は岩盤質なので安定しており、土砂崩れで埋まってしまう事態もまずないと思います。
■柚ノ木線の淵ヶ沢奥米線側の入口は元々が標高が高い山の中腹地点にあり、そこからまずは登って山の尾根筋に至り、しばらくはそれに沿ってコースが形作られています。なので、山の山頂部は切り通しで抜けて、頂と頂の間の鞍部はいったん下ってまた登るような感じに。
■左手の壁面の地層のラインから傾斜角度が分かると思いますが、とりあえず下り坂が続きます。路面は砂利質ですが、特に深い場所もないので普通に走っていればズッてしまうこともなく、とても走りやすい状態にありました。
→景色を眺める!
→壁面を見上げる!
■それにしても、まるでバターをすぱっと切り取ったような両脇の壁面が見事ですね。柚ノ木線の延長工事が開始、封鎖される以前にはここは通れたので、この光景に見覚えのある方も少なからずおられると思います。
■急な下り坂を降りきると今度は登り坂が始まります。荒々しい山肌の絶壁に設けられた道筋は迫力満点であり、ここから眺める景色も大変素晴らしく、低山しか存在しない房総においては「こんな山岳地帯もあったのか」と改めて思うことしきり! まさにここが当林道での最大の見所(最上段の画像参照)でしょう。
→景色を眺める!
→絶壁を見下ろす!
■尾根筋の山岳ムード漂うコースが続きます。上空が大きく開けて開放感も抜群、もう房総の林道とは思えないほどの雰囲気の良さですよ。ちなみに、ここでは所々で砂利が洗い流されて路面に岩盤が剥き出しとなり、ややガタガタ感がありましたが、この程度なので何ら問題はありません。
→景色を眺める!
■「あ、舗装路だ!」ここまでいい感じに進んできましたが、ついに舗装区間が…。尾根筋の絶壁区間をさらに進むと再び下り坂となりますが、その先はコンクリが打たれた簡易舗装路状態に。千葉県ではフルダートというのはピストンを除いてなかなか存在しにくいようです。
■コンクリ舗装の下り坂がなだらかに延びています。柚ノ木線といえば、かつては山を挟んで双方から延びる2本のピストン状態(それとは別に柚木林道も存在)にあり、共に少しづつ延長されてついに完抜けとなったわけですが、この時点ではまだそうとは知らず、また、どこがどれだけ延びたのか把握していなかったため、「やけに長いな…」と思ってしまいました。
■下り坂を降りきると幸いなことにその先でダートは復活しました。どうやらこれは区間的な舗装であったようですが、このような舗装区間はこの先にも再び現れます。林道舗装率の高い千葉県にあっては、それでもダートが残っているだけでも良しとしておきましょうか。
■ダラダラとした坂を下りきると今度は山間の平坦っぽい区間が現れました。壁面の斜面が草木で覆われているため分かり難いですが、ここも道を通すために切り通しのように山が掘り下げられた感じになっています。柚ノ木線の開設にあたっては山肌を削ったり掘り下げたりと、かなりいじっているようですね。
■そしてまた、といってもアップダウン程度ですが、登り坂が始まります。なお、この柚ノ木線は淵ヶ沢奥米線側が永らく封鎖されていたので、ほとんど走る機会が得られずにその存在も忘れがちで現在に至ってきたため、「いつの間にこんなダートが」といった具合で久々にとても新鮮な印象を受けました。
■で、その先にてまた舗装区間が現れますが、これはとても短くてすぐにダートが復活しています。ここは路肩の藪が少々濃くなって路肩を圧迫していましたが、どうやら路面にまで侵入している事態には陥っていないようでした。完抜けしたのでそれだけ通行があるということでしょうか?
→もう飽きた…
→さらに柚ノ木を進む!

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