このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
探索日 2012.10.13
No.C-173
大森第1支線 | ■大多喜町 ■全線ダート ■接続→大森線 ■大森線から分岐して山中に延びる |
封鎖によって今後も未知なる状態が続くであろう房総山中のショートピストン |
……こんな感じ…… ■強固なゲートによって封鎖された大森線から分岐している支線の1本。本線が封鎖されているので容易にアプローチすることのできない、というかその存在にすら気が付くことのない林道である。ただし、だからといって荒廃しているというわけではなく、その路面状況は意外にも良好。適度に手入れの行き届いた森林内部に延びるダートには房総林道特有の暗い陰鬱さは見られず、僅かな緩い登り坂が続いてコース的にも穏やかそのものだ。ただし、延長距離は短い。今回の探索では尋常ならざる移動手段をとったので、それなりの所要時間を要したが、もしもまともに自動二輪で走行できたならばあっという間の距離だろう。 |
■「そこにはきっとなにかがある!」と確信して厳重なる封鎖林道大森線をたどって発見したのがこの大森第1支線。分岐元である大森線でさえほとんど知られていない状況下にあっては、さらにその支線であるこの林道の存在は、まさに未知であると言ってもよいでしょう。それゆえに様々な意味でまったく「手あか」の付いていない大森第1支線、さっそく突入してみたいと思います。ただし、今回の探索手段は徒歩。これは本線である大森線が厳重封鎖されているためですが、まさか大好きな林道で大好きではないハイキングを強いられてしまうとは…。 | |
■入線するとほぼ水平状態の極めてなだらかな登り坂で森の奥へと延びていた大森第1支線。目の細かな砂利ダートの路面には雑草でワダチが形成されており、関係車両も含めてその通行量の希薄さが感じられます。でも荒れているというわけではないみたい。 | |
■沿道の森には陽射しが木漏れ日となってまぶしく差し込み、大森第1支線の雰囲気は思っていた以上に明るいものでした。そんなダートの小砂利をざっざと踏みつけながら進みます。 | |
■右に左へとカーブを描くダートを進んで行くと、次第にはっきりとした登り坂になります。といっても一般的には緩いとされる程度の傾斜角度であったので、辛さを感じることもなかったな。 | |
■おや、前方に倒木です。険しさとは無縁のような実に穏やかな雰囲気の大森第1支線ですが、これは一体どうしたことでしょうか。倒木は左右に隙間なく路面を塞ぐ形で横たわっていました。ギコギコ持参でない限り通常ならば完全にアウトであり、無念の涙を飲まされるところでしたが、障害物突破力という点では最強を誇る徒歩であったことがここで僅かに幸いしましたよ。 | |
■それにしても探索当日はよく晴れたなぁ。少々、陽射しが眩しかったですが、暑くもなく寒くもない気候は心地よく、雲一つなく澄んだ蒼空も実にきれい。 | |
■高くそびえるように茂った杉林の中に回廊のごとく大森第1支線のダートは延びています。自動二輪であれば、それこそあっという間の距離なのでしょうが、移動手段はあいにくの徒歩につきなかなかその先の様子が見えてきません。 | |
■そして杉林の回廊を突き抜けた先に現われたのがこの光景。小山のような土塊の斜面が行く手を塞ぐように構えています。瞬間的に「土砂崩れ?」と思ってしまいました。 | |
■で、そこに近付いてみるとこんな状況に。ダートはここで途切れて林道はここが終点となっていましたが、それにしても小山のような土塊の斜面は一体なんなのでしょうか? 樹木の伐採された山の斜面かとも思いましたが、それは不自然でちょっと違うみたいです。まるで人目を避けてそこに隠すかのように、なにかの残土が積み上げられているような気がするようなしないような…。ま、それはさておき、ここでダートが終了していた以上、大森第1支線の探索はここまで。道すがらの雰囲気は悪くはなかったのに、その末端はこのように残念な状態となっていましたよ。 →探索終了! →引き返して大森線に向かう! →その先を調べる! →振り返る! |