このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.10.13
No.C-171

大森線■大多喜町 ■半ダート ■分岐→大森第1支線・大森第2支線
■県178号線「会所」地区から県177号線「大森」地区とを結ぶ

 未知なる林道を求めるならうってつけ、房総山中に人知れぬ宝の山あり! 

 ↓雰囲気の良い走り心地の良さそうなダートなのに…。大森線は未知なる支線
 林道を隠し持っているので、通常以外の探索手段をも考える価値はあり?!


……こんな感じ……
■森林が面積の70%を占める大多喜町 「会所」 地区に存在するフルダートの完抜け林道。かつてはピストンであったが、現在は勝浦市との境界地点に位置する終点で1本道状態で大森地区管理車道に接続、県177号線へと抜けられる。関係車両の通行もそこそこあることから整備の行き届いた路面の状態は良好であり、急勾配などのコース的な険しさはみられない。房総の自然色豊かな山林地帯に延びるいたって穏やかな林道だ。総じて素晴らしい雰囲気の大森線なのだが、惜しむらくは厳重なるゲート封鎖と林道標が存在していないこと。そして接続する管理車道側からもまともなアクセスは不可となる。それなのにフルダートの支線林道が2本も存在しているとは…。

■房総半島の大多喜町と鴨川市の境界に位置する勝浦ダム周辺エリアといえば、実はダート林道の密かな密集地帯。その多くはほとんど知られることもなく未知状態で存在しているのですが、千葉県下でもこのエリアは高守備力を誇るゲート率が高いため、残念ながらまともな探索ができないのが現状です。そのような状況のもとで勝浦ダムのそばに延びる県178号線沿いにはダート林道がいくつか存在していますが、この大森線もそのような林道の1本です。その入口は麻綿原高原への分かれ道がある「会所」地区にありますが、林道標は存在していないので気が付きにくいかもしれません。
■大森線の入口は県道から坂道をわずかに登った地点にこのように存在しています。ただし、そこにはゲートが設置されており、いつ来てみても必ず閉じられた万年封鎖であるのが現状。しかも以前はチェーン式であったものが鉄門式へと進化したため、より強固な鉄壁状態に…。
→ゲート右手を調べる!
→ゲート左手を調べる!
→周囲を眺める!
→以前の状況は?
→振り返る!
■手のつけられないほどにゲート強化されてしまったので、もはや林道ライダーが寄り付くこともない大森線。そんなことならば、あの時「寝かせく○り抜け」を発動しておけばよかった、と悔いてみてももう遅いですね。というわけで、不本意ながら徒歩にて鉄壁ゲート脇をすり抜けて大森線の実態調査をしてみることにします。完全封鎖の林道をわざわざ徒歩で探索するのは1年半ぶりであり、そういえば君津市の 浅間台線 と、その支線である 浅間台支線 以来だなぁ。で、ゲートを越えて少し進むとこんな感じで舗装が途切れて大森線のダートが開始します。
■舗装が途切れていざダート区間を徒歩にて前進。緩いカーブで入口のゲートが見えなくなると、やがて前方に砂利の小山が見えてきました。
■ここは路面補修用のバラスト置き場ですね。ちょっとした広場になっていますが、とくに何もありません。片隅に防火用水として真っ赤に塗られたドラム缶が2本置かれていただけです。
■バラスト置き場を過ぎてその先へと進みます。目の細かな小石をまぶしたような砂地っぽいダートで大森線は杉林の奥へと延びていましたが、路面には関係車両のものと思われるタイヤ跡がうっすらと僅かに残されているのみ。さすがにオフバイク走行の痕跡は見当たりません。
■「やったー、支線林道発見!」杉林のダートをしばらく進むとやがて前方にこのようなダート分岐が現われましたよ! そしてそこには「大森林道第1支線」なる文字の記されたコンクリブロックタイプの 林道標 が存在。まさかこの大森林道が名のある支線林道を隠し持っていたとは! そういえば君津市の浅間台線にも「浅間台支線」という支線があったなぁ。しかもここでは嬉しいことに支線名は「第1」となっています。ということは「第2」も期待できますね。
→大森第1支線に突入!
■次なる「第2支線」の存在を期待しつつ、杉林の中をその先へと歩いて前進します。ちなみに本道であるこの大森線についてですが、結果から述べると林道標は存在していません。よって入線当初は林道名が不明であり、最悪ただの名無し系かとも危惧されたのですが、支線名に大森林道第1支線とあることからその名称が判明した次第ナリ。
■オフバイクでならあっという間の距離をてくてくと歩きます。ここは右手が谷間になっている箇所でしたが、路肩が少し崩落しているため注意を促すトラロープが張られていました。歩きなのでさすがにここでの転落はあり得ないですけど。
→谷間を眺める!
■さらに大森線のダートを進むと、森の切れ目となった地点に左折分岐の痕跡らしきものが現われました。瞬間的に「まさかここが大森第2支線?」とも思ってしまいましたが、その正体は不明。道端には標識かもしれない立て看板らしき板切れが散乱していましたが、手が汚れるのでひっくり返して確認することは止めておきました。
→正体不明分岐を眺める!
■「おお、やっぱり!」その後しばらく進むと予想通り大森第2支線林道の左折分岐が出現! そこにはちゃんと 林道標 も存在していましたよ。それにしてもこの大森林道、未知なる支線林道がぽろぽろ出てくるじゃないですか! これならわざわざ徒歩で進んで来た甲斐があるというもの。まさに林道の女神様は行動する者に祝福を与えたもうですね。わっはっは! となれば、次は「第3支線」の存在ですが、そちらも期待しつつさらに大森線を進んでみたいと思います。
→大森第2支線に突入!
■第2支線の分岐を過ぎてさらに歩いて進みます。山の中に延びる林道なのでアップダウン程度の坂道はありますが、連続した急勾配は今のところ現われませんね。特に徒歩による林道探索では今後もそれが現れないことを切に願うばかりです。で、そうこうしていると、この地点で右手に「モミの木コース」というハイキング道が合流してきましたよ。
→ハイキング道を眺める!
■モミの木コースなるハイキング道入口を過ぎると連続して登り坂が続きました。それは緩い感じなので汗を掻くほどではないですが、それでも峠に向かって上り詰めていくような感じです。
■で、杉林の中に続く峠道の坂をえっちらほっちら登って行くと、やがてその頂きが見えてきます。もうそろそろ大森線終点の回転場でも現われるかと思いきや…。
■大森林道のダートは峠の頂きで途切れてしまい、そこで「大森地区管理車道」なるコンクリ舗装路に接続されていましたよ。ちなみに大森線の道筋そのものは県別地図などにも記載されていますが、この先の舗装区間については未記載とされています。察するに元々の大森線はここで終点となるピストンであり、従って現在も林道区間はここまでとなっているのでしょう。数年前に訪れた際には林道入口に「工事中」の看板が掲げられていたのですが、それはこの管理車道建設時のものであったということか。ちなみにあのコンクリブロック製の標識は大森線の林道標ではなく、残念ながら大森地区管理車道を示す管理道標となっています。というわけで林道としての大森線はここでエンドのようですが、せっかくここまで歩いて来たことだし、さて、ここからいかがしたものやら…。
→探索終了!
→大森地区管理車道に突入!

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