このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.10.13
No.C-182

畑2号線■南房総市 ■全線舗装 ■接続→畑3号線
■安房グリーンラインおよび畑3号線から「名倉」地区とを結ぶ

 ラストで拝める外房の海、房総林道の要素が凝縮されてはるものの… 

 ↓フル舗装の残念な1本ですが、見所は素堀随道とこの眺め。林道探索的には
 察して知るべしながらも、海を眺めるにはちょうどよい林道です。


……こんな感じ……
■元は館山市「畑」地区から南房総市「名倉」地区とを結んでいたが、畑3号線ができたことによって若干、延長距離が短縮されてしまった全線舗装の完抜け林道。舗装林道に似合わず、南方系のジャングルを思わせる薮じみた山林内部を進み、昼なお鬱蒼とした暗い雰囲気が漂う。それでも後半区間では外房の海を望む素晴らしいビューポイントの存在がよく知られ、房総ならではの素堀随道も途中に存在している。ただし、舗装林道であることに変わりはなく、また、房総半島の突端エリアということもあって訪れにくいため、まっとうな林道ライダーは寄り付かない。むしろ最近では山チャリの走行ステージと化しているとかいないとか…。

■安房グリーンライン上にある畑2号線の入口です。現在の畑2号線はグリーンラインの開通によって2号線と3号線に分割されてしまい、かつての2号線を知る方ならば、その激変ぶりに驚いてしまうかもしれません。というわけで、以前の2号線の途中地点であったグリーンライン上のここに現在は入口が移動しています。
■そしてこれが畑2号線の入口の様子です。かつての林道区間が畑3号線とに分割されたことによって、延長距離は短くなり、またその入口も位置変更を余儀なくされましたが、その代わりに新たにピカピカの真新しい林道標が設置されていましたよ。
→畑3号線方向を振り返る!
■安房グリーンラインから畑2号線へと入ると、そこはいかにも房総チックな、どこかじめじめとした雰囲気が漂う薄暗い山林内部。この林道へは実に7年ぶりの再訪となるのですが、すっかり忘れていたその雰囲気がみるみるうちに蘇ってきます。
■南方系のジャングルを思わせる鬱蒼とした区間が続きます。雰囲気的にはかなり濃厚ですが、残念ながら畑2号線の路面は全線舗装状態です。もしもこれがダートであったならば…、と思うとちと残念な気もしますが、まあ、ここでそれを言ってみても仕方ないな。
■路面は舗装されていますが、見方によってはダート状態とも言えるほどに落ち葉が夥しく堆積しています。したがって、ここでは「舗装路だから…」と侮っていると、スリップを招いてヒヤッとさせられるシーンがあるかもしれません。
■その後、ジャングルじみた山林内部を下っていくと房総名物の素堀随道が現れますが、その入口付近は堆積した柔泥で路面がドロドロ状態に…。一応、ここにも簡易舗装がなされているのですが、コンクリが見えないほどヌタが堆積していました。それはちょっと荒廃した感じでもあり、以前の状態と比較してみるとその様子がよく分かります。
→以前の様子を見てみる!
■入口から眺めた素堀随道内部の様子ですが、簡易舗装も素堀内部にまでは及んでいないらしく、入口からモコモコトと起伏したその様子が少しだけ確認できました。「素堀」とは言いながら、路面は鋪装されている代物も多い中、これは嬉しいですね。それにしても地層のシワが物凄いことよ!
■素堀の雰囲気を味わい尽すようにして随道内部を前進します。さほど長さがあるわけでもないですが、ふと立ち止まれば、そこはヘッドライトの明かりのみが頼りとなる漆黒の空間。バババ…とエンジンの音のみが狂ったように反響しまくります。
→振り返る!
■随道内部から眺めた出口。眩しい陽射しの向こうに切り通しとなった下り坂が見えていますが、なにやら少々荒れている気配が…。
■「うわッ…」素堀を抜け出した先で待っていたのは、予想外に荒れた状態でした。確か以前やってきた時にはこのような状態ではなかったのに…。まあ、林道の荒れのレベル的には大したこともないですが、本来はここが舗装林道であることを考えれば、この状態はかなり酷いです。見た目的にもこれはもう事実上のダートと言ってもよいでしょう。でもなんでこんな状態に?
■そして「うわッ…」っと思ってしまうほどの形相をみせる物凄い森! 独特の暗い雰囲気を放ちつつ、頭上に倒れかかって来るかのように覆い被さって密生するこの状態はなんとしたことか! もちろん、簡易舗装の路面も大量の落ち葉にまみれてフカフカ状態です。
■以前と比べてめっきり荒廃した林道の急な坂道を下って進むと、やがて右手の薮向こうにちらほらと紺碧に輝く外房の海が!
→海を眺める!
■そして差しかかるのが、畑2号線最大の魅せ場となるこの地点。ここでは南房総の白浜海岸とサムライブルーに光り輝く大平洋の眺めが出迎えてくれるでしょう。ぐるりと海に囲まれた房総の林道の中でも、最も海を間近に迫力をもって眺められるビューポイントとなっています。房総林道を訪れるのならばぜひとも眺めておきたい光景ですよ。
→海を眺める!
→海を眺める!
■かなり急な坂道を下って、その坂を降りきった地点の終点を目指しますが、その直前になにかの案内板が掲げられていました。傾斜角度はかなりキツイので、そのまま通過しようかとも思いましたが、とりあえず眺めておきます。
→案内板を眺める!
■白浜地域の案内板を過ぎるとすぐその先で終点が現れます。そこはちょうど勾配を下り切った神社の脇の地点で、終点を示すひし形タイプの林道標がポツンと設置されています。というわけで、久しぶりに訪れた畑2号線は予想せぬ大変貌を遂げていましたが、これで探索は終了です。
→探索終了!
→引き返して畑3号線に向かう!

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