古新田林道/ Konta

林道探索の書　〜今日もどこかで林道ざんまい〜　 探索日 2014.03.08 / No.C-190

路面状況、雰囲気などシチュエーション的にはかなりの素晴らしさがあるものの…

↑その距離は短いですが、房総林道とは思えぬほどの開放感が味わえる区間も！　前半区間では暗さや閉塞感はまったく感じられません。
	勝浦市の鬼石国有林内に延びる全線ダートのピストン林道。前半はワイルドに明るく開けた伐採跡地の植林地帯、後半は鬱蒼たる杉の樹林地帯をフラットコースで抜けている。総じて路面状態および雰囲気には素晴らしいものがあるが、惜しむらくは林道標が設置されていないこと。ゆえにその存在はまず知られておらず、穴場的存在となる。また、付近の国有林ダートにはたいていゲートが存在しているが、ここにはそれも途中まではない。走れる距離は短いが、前半の開放的な雰囲気には一味光るものがある。
	［所在地］勝浦市 　［路面状況］全線ダート / ピストン 　［コース］県178号線「上植野」古新田地区山中に延びる

	県178号線の上植野「古新田」地区にある古新田林道の入口にやって来ました。すぐそばに位置する 鬼石林道 と同様、この林道にも残念ながら林道標は存在していません。ゆえに過去においてネットで紹介されたことは皆無であり、その存在を事前に、または通りすがりで林道標を頼りとして発見することは限りなく困難な１本と言えるでしょう。ちなみに林道名は「こにた」や「ふるにった」、「ふるしんでん」ではなくて「こんた」と読みます。
	そしてこれが具体的な古新田林道の入口の様子ですが、ご覧の通り、林道標が設置されていないので、ここはただの未舗装な脇道にしか見えません。なにも知らないとまず気にも留めずに通り過ぎてしまうこと確実です。そんな古新田林道ですが、県道沿いの老人介護施設「みずほ学園」脇が入口なので、施設を目印とすれば場所はすぐに分かります。

	老人介護施設の脇を抜けて緩い登り坂となった砂利質ダートを進むと、すぐにこのような分岐地点に差しかかります。見た目的に直進、右折側のどちらが古新田林道の本道であるのか、ここはかなり迷いますが、正解は直進なので間違えないように。なお、右折側は開設ホヤホヤな真新しいピストンの名無し系支線となっています。
	詳細な地図にもまだ載っていないホヤホヤな名無し系支線を発見したからには、本線と共に一網打尽にしてやらねばなりません。「よし、行くか！」というわけで、古新田林道本線の探索はひとまず後回しにしてここは急遽右折、真新しいバラストの敷き詰められたそちらに向かいますよ！
	でも残念！　まだ開設ホヤホヤだというのに、そこにhがすでに屈強なゲートが！　しかも両脇からのすり抜け対策も実施済み。おそらく、開通したと同時に時を同じくしてゲートも構築されてしまったものと思われました。このエリアの林道ゲートはなかなか強固であるのが特徴でもあります。 →ゲート脇を調べる！ →振り返る！
	支線はゲートで封印されていたので潔く諦めて、再び古新田林道の本線探索を再開します。ゲートの強固さもありますが、それ以外にも、ゲート脇であまりウロウロしていると林道入口のみずほ学園から丸見えという事情もありますので…。
	本線に復帰すると、すぐに鬼石国有林の伐採跡地の苗木の植林地帯に進みます。そこには一般的に薄暗い房総林道の風景とは異なった、ここが千葉県であることを忘れてしまうような雰囲気があり、明るさに満ちあふれてなかなか良い感じです。
	路面状況も、ここではそれなりに林業トラックが通行しているのか、固く締って快適です。きれいに枝打ちされたスギやヒノキの樹林は美しく、また、ダート沿いに明るく開けた雰囲気が素晴らしいです。なお、探索時にはここでキジがバサバサッと飛び出してきて驚いたんだっけ。 →景色を眺める！
	ここはそれほど山深いというわけでもないのですが、まるで人里遠く離れた深山地帯の植林地の趣です。閉塞感は微塵もなく、雲一つない澄み切った青空と開放感は房総林道としてはかなりのもの。しかも今のところはここまで自由通行状態です。房総にもこんな場所があるんですね。 →付近を調べる！
	ただし、この明るく開放的な区間は長くは続きません。やがて前方に鬱蒼と茂る森の中へとダートは進んでいきます。古新田林道の山林区間がここから開始しているみたいでした。
	「や、やられた…！」鬱蒼と茂る森へと入り、その先に位置する林道最奥地点を目指してやる気まんまんでいたところ、行く手を隙間なく塞ぐチェーンゲートの存在が！　ここまで進めてしまったので、もうこの林道にはゲートがないと思っていただけに、これはかなりショックな展開です。う〜ん、やはり国有林の林道は完全解放されているほど甘くはないということか。というわけで残念ですが、古新田林道の探索はここで強制的に終了となりました。 →探索終了！ →その先の様子を眺める！ →振り返る！ →付近を調べる！

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