このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 谷山林道/ Taniyama林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.03.08 / No.C-195 
  房総ならではの濃密な竹林地帯に延びる半農道を兼ねた全線ダートのピストン林道


↑濃密な竹林の雰囲気を味わえる谷山林道。廃れ感はありますが、基本的には荒れた林道ではありません。雨天直後でなければ気軽に進めます。
多喜町「宇筒原」地区にあるダートピストン。林道標はなく、幹線道路からやや離れた場所に入口があるため所在が掴みにくい。入線直後の下りで竹薮主体の山林の谷間に降りて、以降は軽いアップダウンで細かな蛇行を繰り返してその深部を目指す。途中に存在する水田への農道を兼ねているためか、路面状況は概ねまともだが、濃密な竹林地帯を行くため、大量の笹の葉にまみれたものとなっている。とくに荒れているということはないが、限りなく少ない通行量ゆえの途絶感に似た廃れ感は否めない。

 [所在地]大多喜町
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [コース]「宇筒原」地区にて山林内に延びる

すみ鉄道「総元駅」にほど近い大多喜町「宇筒原」地区に存在する谷山林道の入口です。地区内のとある民家の脇から即ダートで林道区間は開始していますが、大多喜町の大半の林道がそうであるように、残念ながらここも林道標は未設置でした。
→振り返る!
山林道入口付近はびっしりとした激しく密集した竹林状態であり、まずはそこを下っていくことになります。ちなみに、国土地理院の地図ではこの谷山林道と位置的に近い中堀林道は破線状態の山道で接続しているように記されています。それを実地検証すべく中堀林道側からアプローチをかけてみましたが、実際のところは両林道を乗り継ぐことはかなり困難であることが判明。ならばとその反対側から再度アプローチをかけてみたというのが谷山林道探索の成り行きです。
林の坂道を下って行くと、その先が明るく開けた感じになりました。ちょうどその直前で竹がバキバキに折れている箇所がありましたが、これは林道そのものが荒れているといったわけではないみたい。単に雨天時の風でヤラれてしまっただけでしょう。
脇から圧迫して来る薮を抜けて進みます。部分的にこのような地点もありましたが、やはり基本的には路面維持のなされてる林道でした。ダートは枯れ草に覆い尽くされてほとんど土が見えていませんが、にもかかわらずここは走りやすかったですよ。
林を下りきった先には水田がありました。外界から隔絶したような山林内のまっただ中にに開かれた隠し田のような水田。房総の山中では思いもしない場所に水田があったりするものですが、してみるとこの谷山林道は農道的な役割が大きいみたい。のどかな雰囲気でした。
→周囲を見渡す!
林内の水田脇を抜けて再び森の中へと進んでいきます。谷山林道を訪れたのは初春の3月上旬でしたが、森の木々はまだ冬枯れした状態でした。おかげでダートは見通しも良くて日射しも大量に差し込んでいます。山林特有の暗さはほとんど感じませんでした。
道に最もよく似合う四輪、すなわち軽トラが止められていました。すぐそばの竹林の中からバキバキという音が聞こえています。どうやら近在の方と思われるおっさんが密生し過ぎた竹を伐採していたようで、突然現れたXRを不審に思ったらしく、「なにしに来たの〜?」と誰何されてしまいました。なにするもなにも、「谷山林道という未舗装林道の探索調査を…」と説明するのが面倒臭かったので、「適当に走っているだけ」とウソついちゃいましたよ。あはは。
→作業を眺める!
まり眺めて作業をお邪魔しても申し訳ないので前進を再開しますが、路面は竹の葉が恐ろしく積もりまくってフカフカ状態です。見てくれは作業道の趣ですが、カーブ地点にはガードレールも設置されていました。やはりここは自動車の通行を前提とした「林道」ということですね。
キバキになぎ倒された竹の倒木です。倒れた竹はまだ幹が細かった物ばかりであったため、難なく乗り越える事ができましたが、竹林の密生した林道では大雨などが降った後ではよくあること。その先の状況に少々不安を覚えますが、とりあえず前進あるのみです。
蒼とした竹林を抜けて進みますが、竹の倒木が目立ちます。先ほど見かけたおっさんのように、手入れはされているみたいですが、まだまだ作業が追い付いていないみたいです。でも車両が通行できるだけの路面状態は確保されていましたよ。
→竹林を眺める!
肩には切り出された大量の竹が朽ちるにまかされていました。後から後から生えてくる竹、確かに処分に困ってしまいそうですが、なんとか対処しているみたいですね。手入れが放棄されて放置が進むと、その結果は君津市の 東粟倉支線林道のようになる、といったところでしょうか。
むにつれて鬱蒼とした雰囲気がさらに濃くなってくる谷山林道。小規模ながらも路肩崩落も発生していたようで、やがてどことなくピストンの末端特有の廃れた雰囲気が漂い始めます。もちろん、四輪が立ち入った痕跡はまったく見られません。
→路肩崩落!
山林道探索の目的として、隣接する「中堀林道との接続状態を確認」とがありましたが、ここに至ってそれを断念することに。ダートはさらにその奥へと続いたものの、激しい倒木のラッシュで前進を拒まれてしまいました。しかもそれは乗り越えるに乗り越えられないスギの倒木。もちろん、迂回やくぐり抜けは物理的に絶対不可。竹の倒木ならまだしも、幹の太いスギがこんなでは完全にお手上げでした。あ〜あ、なんてこったい…。
→探索終了!
→振り返る!
→その先の様子を眺める!
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