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 広野林道/ Hirono林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2010.11.28 / No.C-197 
  山道チックな雰囲気はかなり濃厚だが、見かけによらず通行困難度は低い完抜け林道


↑暗い雰囲気は否めませんが、路面的には楽しい広野林道。大した障害もなくお手軽に山道チックな廃れダートが楽しめます。機会があればぜひ!
沢ダム湖沿いの山林内に延びる半ダートの林道。ダム側から入線すると連続した勾配で斜面を登りつめてタケノコ山の竹林へと至る。ここまでは農作業の軽トラが立ち入ることもあって路面的にはまとも。ただし、セルフ開閉式のフェンスゲートを経て続くその先の区間については、道そのものが放棄された感が強い。通行は完全に途絶えてその雰囲気は山道そのものだ。とはいっても通行困難な荒れなどはなく、雰囲気負けしなければダートそのものは楽しい状態となっている。なお、広野線に林道標は存在していない。

 [所在地]大多喜町
 [路面状況]半ダート / 完抜
 [コース]「平沢」地区(平沢ダム沿い)から中堀林道とを結ぶ

多喜町の中でもひときわ過疎っぽくて淋しい雰囲気のある平沢ダム。未知なる林道を求めてそんな人気のないダム湖の湖岸を周回する人気のない舗装路をたどって進むと、湖岸(右岸側)に架かるとある橋の手前にこのような怪しい分岐が現れます。
、その入口に立ってみると、簡易舗装路が心臓破りのかなり急な傾斜角度で昼なお暗い竹林の奥へ延びているのが分かります。入口には「私道に付き進入禁止」やら「立入禁止」の立札が掲げられていますが、林道を示す林道標はありません。こういう状況なので、例えここを通りかかったとしても、まともな方ならばまず立ち入ってみようとは思わないそんな雰囲気です。それでいながら実はここ、「広野林道」という名のある林道となっています。
線直後の薄暗く陰気な竹林を抜けて鬼坂が続きます。広野林道は大半がダートな林道ですが、この区間に限ってだけは坂道対策として簡易舗装が施されていました。極々希に、軽トラなどの四輪が立ち入るのでしょう。それ以外の一般車両はまず立ち入らないと思いますよ。
ぐXRにムチ打って鬼坂をしばらく登坂して進むと、やがて簡易舗装が途切れて広野林道のダートがお出迎え! ここがただの作業道ではないことを示すように、そこはいわゆる林道規格の未舗装路でした。待ち構えていたダートが過激なアタック系でなかったことに少しがっかりもしますが、当方はそれが専門ではないため、その状況にちょっと安心したりもします。
すがのXRをも喘がせるような勾配は収まりましたが、それでも杉林の中をなおも登坂して進みます。路面にはスギの小枝が一面に堆積していたものの、その下に隠された路面はまともな状態でした。広野林道、どんな状況になっているのかと思っていましたが、ここまでのところは意外とまともであったようですね。
の後、路面がササの葉に埋め尽くされたかと思うと、見事な竹林に差しかかりました。どうやらここはタケノコ山になっていたみたい。林道入口の「立入禁止」や「私道」看板は、これのためであったようですね。大多喜町の特産品はえぐみのない美味しいタケノコですから。
うッ!」荒れ放題の放置竹林と違って、手入れの行き届いたタケノコ山ならではの美しい竹林を眺めつつ、さらに進んでいきますが、なんと、行く手を塞ぐ金網ゲートの存在が! まさかこのタイミングでゲートが出現してしまうとは。しかも、徒歩でも突破は不可能という頑なさで…。
→ゲートを調べる!
ぎぃ…。
ちろん、ちゃんと閉めておくことも忘れません。そしてほどいたヒモも忘れずにきちんと結わえ直しておきます。なんだかここ、勝浦市の 杉戸林道 のシカ除けゲートを思い出すなぁ。房総林道に限らず、各地の林道でたまに出会うタイプのゲートですね。
ートの先にもダートは続きますが、路面状況はここを境としてガラリと変化します。湖岸から先述の竹林まではまともですが、その先はいかにもな放置の香りがプンプンに! ここは「林道」なので、道筋そのものが消えていることはありませんが、それでも車両の通行は途絶えてしまっている状況です。というわけで、広野林道ならではのお楽しみ区間はここからですよ。
の尾根地点を通過する「馬の背」ですね。一応ここは林道なので、道としての幅員が形成されていますが、両脇はストンと落ち込むような急斜面です。せり出た竹薮が廃道チックな放置の状況を物語っていました。この先、林道がどこに至るのかとてもワクワクする瞬間です。
るで名もなき山道を進んでいるかのような広野林道のダート。アタック系の方が好む類の山道や獣道と比較すれば余裕ですが、雰囲気的にはそんな感じでしょうか。本格的なアタックルートはキツいのでちょっと…という方でも、ここは一応林道であるので簡単に進めてしまいます。お手軽にそんな雰囲気を楽しみたいという場合にちょうどよいかもしれませんね。
の後もキコリ道じみた低規格、というか放置系の廃れた状態は続きました。こんな林道、車は絶対に通らないだろうといった感じです。一応ここも林道であるということで、そこには砂利が敷かれた痕跡もあるのですが、堆積しまくった落ち葉でほとんど見えていません。
肩には、放置によってそこまで成長したと思われる潅木が不自然に生えていたりします。ねじけて成長した潅木などは、放置系林道ではしばし目にするところであり、それがゆえにダートには暗く陰気な雰囲気が漂います。荒れはさほど感じられませんが、廃れ感だけは抜群でした。
んな広野林道の特異な雰囲気を味わいつつ進んでいきますが、途中、一ケ所だけ日射しが差し込んで僅かに展望のきく地点がありました。そこからの眺めは大したことありませんが、そこだけ眩しいくらいに明るくなっているのでちょっとホッとします。
→展望を眺める!
して最終的には薮じみた薄暗い薮森の中で、左右に延びるこれまた怪しい未舗装路に合流して広野林道は終点となっています。ここ、当初は完抜けしているとは思っていなかっただけに、この展開は少々驚きだったなぁ。そしてさらには接続した左右に延びる未舗装路も実は「中堀林道」という名のある林道なのですが、やはり林道標は存在していません。薮森のまっただ中となっているこの地点、初めてやって来た場合は方向感覚がさっぱりで左右のどちらへ進むかできっと悩んでしまうことでしょう。というわけで、ここは左折すれば平沢ダム湖沿いの一般道に、右折するとピストン状態の中堀林道の末端地点へと向かってしまいます。
→探索終了!
→中堀線に突入!
→付近を眺める!
→振り返る!
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