このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 中堀林道/ Nakahori林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2010.11.28 / No.C-198 
  かまわず進むとやがてたどり着く末端地点、ピストンならではの抜群な閉塞感と隔絶ムード!


↑暗いその雰囲気は行く手の走行困難を予感させるものの、実際には気軽に進めてしまう林道。行き着く末端地点での閉塞感溢れた隔絶感は抜群!
沢ダムから背後の山林内を登って進むピストン林道。林道標が存在していないため林道の存在には気がつきにくいが、何気なく存在する入口から進んで行くと、深部に近づくにつれて深まる秘境感にも似た濃密な房総林道の雰囲気が味わえる。途中に現れる広野林道分岐地点まではまともなワダチダートが続くが、末端付近においては、地面の土が見えないほどに路面は枯葉や雑草にまみれてしまう。ただし、難所などはとくにない。終点では隣接する谷山林道へと続いていると思われる山道に接続している。

 [所在地]大多喜町
 [路面状況]半ダート / 完抜
 [分岐林道]広野林道
 [コース]「平沢」地区(平沢ダム沿い)から山中に延びる

総半島の大多喜町にある「平沢ダム」にやって来ました。そして目指す林道の入口はここ、管理事務所のあるダムサイトのすぐ脇です。一見すると何の変哲のない急坂の舗装路ですが、実はそこが中堀林道となっています。ただし、中堀線は林道標の未設置な残念な存在であるため、よほどの事前情報収集がないとまずもってそれとは気がつきません。というか、気がつくもなにも、まともな林道ライダーであるならば、それ以前に気にも留めないことでしょう。
→振り返る!
→付近を調べる!
→付近を調べる!
→平沢ダム!
ざ中堀林道に突入しますが、まずは入線直後の急な舗装路の坂道が続きました。とくになんて事もない急勾配ですが、この区間では右手に見下ろす形でダムサイトが見えており、ぐんぐん高度を上げていくのが分かります。
※探索ルートの関係上、以降の画像は進行方向の逆向きとなっていることをご了承下さい。従って、ここで見おろせるダムサイトは画像では左手となっています。
→ダムサイトを眺める!
装路を淡々と登っていくと、やがて舗装が途切れて中堀林道のダート区間が開始します。ここからはもう平沢ダムの眺めも見えず、気が付くといつの間にか薮じみた山林のまっただ中にいたといった感じでした。雰囲気も徐々に暗いものへと変化してきます。
の後、途中に民家への入口らしき分岐がありました。そういえば林道沿いには電柱が立ち並んでいたのですが、それは民家への電力供給のライフラインであったようですね。それにしてもこんな淋しい山中に民家とは…。住民の方の苦労が偲ばれます。
家の入口を過ぎてしばらく進むと、やがて右折側に分かれていく広野林道の分岐が現れます。その入口には「私道につき進入禁止」とのみ記された立札があるのみで、林道票の類はありません。一瞬、どちらが中堀林道の道筋であるのか迷いますが、正解は左折側となっています。逆に、広野林道側(前方右手)からやって来た場合も、ここは進むべき方向に迷いやすいでしょう。
※これより以降の画像は通常の進行方向となります。
→広野線に突入!
お、ここで右折すれば広野林道経由で一般道退出ができますが、ここから先の中堀林道は、地図上ではその末端から破線で示される山道区間を経て「谷山林道」へとつながっているみたい。うまくいけば谷山林道経由で「宇筒原」地区へと抜けられるかもしれないので、密かに期待しつつ、その調査の意味も込めてさらに前進してみます。
蒼とした薮森を進む中堀林道の怪しいダート区間。雰囲気的には民家などありそうにもないかなり濃厚な雰囲気なのですが、なぜか電柱の列がなおも続いています。う〜ん、この先にもまだこ民家があったかどうかは忘れてしまいました。
こを進んでいるのかよく分からない見通しの悪い山林内を進んでいきますが、突然ビューポイントが現れました。そこからは大多喜町の奥深く連なる山林を眺めることができます。遠く人里離れた深山の雰囲気というわけでもないですが、それでもかなりの雰囲気ですよ。
→景色を眺める!
→周囲を眺める!
の後、ふと気が付くといつの間にか電柱の姿は林道から消えており、ここに至って僅かに路面規格がダウンしてきたような気がします。ワダチダートに刻まれていた車両の立ち入った痕跡もぐっと薄くなり、いよいよ林道末端区間のそれらしい雰囲気へとなってきましたよ。
終点?」と一瞬思ってしまった地点ですが、ここはさにあらず。鬱蒼と樹木が生い茂る山林の林道では、急カーブが行き止まりにも見えてしまうんですよね。中堀線のダートはさらにその奥へとなおも続いていましたが、路面には枯葉が一面に堆積し、深部に向かって徐々に廃れていく林道端の味わい深い雰囲気がここにはありました。なお、同地点には右手に下る怪しい山道の入口あり。
→?!
→竹林を眺める!
れてはいますが、荒廃したり荒れているわけでもない中堀林道の末端区間。所によってはどこが路肩であるのか不明瞭な地点もありましたが、路面状況的にはおおむねまともです。その濃厚な雰囲気はともかくとして、これはなかなか楽しめる状況でした。悪くはないです。
終点?」またしてもそう思ってしまいましたが、よく眺めてみると、まだその先に道筋が続いているじゃないですか! これはひょっとして当初の思惑通り、谷山林道へと乗り継いで「宇筒原」地区へと完抜けできそうな気もしてきました。ここ、雰囲気的にはすでにかなり秘境じみた地点なのですが、その先に道筋がある以上はさらに前進するしかないな!
→周囲を見渡す!
残念!」で、その先にてまだしばらくは廃れたダートを楽しめると思ったのですが、甘かった。先述の地点から数十メートルほど進んだ地点でダートは途切れていましたよ。ここが中堀林道の終点みたいです。ただし、完全な行き止まりではなくて、踏み跡レベルの2本の山道がさらに森の奥へ怪しく延びています。おそらく、そのどちらかが先述の谷山林道へと連絡していると思われましたが、残念ながらまともに進めるのはここまで。以降はハードなアタック系の方専用となっているので、ここは素直に諦めて中堀林道の探索は終了としておくことに。もちろん、地図上ではそうであっても谷山林道へと抜けることは現実的ではないですよ。
→探索終了!
→振り返る!
→山道(左手)を眺める!
→山道(右手)を眺める!
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