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 中谷利根里林道/ Nakayatsutoneri林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.03.29 / No.C-211 
 [ 所在地 ]長南町 [ 状態 ]完抜舗装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ] 堰谷林道
 長南町役場に近いアスファルト林道網の基幹的存在だが、その実態は事実上の町道

場にほど近くて町の中心部を走る県147号線上に起点があり、以前は古ぼけた林道標も存在していたため、長南町の林道の中では比較的見つけやすかった中谷利根里林道。初めて探索したのは平成19(2007)年のこと。それから早くも8年の歳月が経ったわけですが、当サイトでは未紹介林道であったことに加えて、当時は知りえなかった正確な林道区間と延長距離、その他の情報を得たのをよい機会としてここに紹介してみたいと思います。場所は長南町役場前から県147号線をR409号線方向へと向かい、1つ目の信号を過ぎた先の右折路。現在はシャッターが降りてしまった「川村屋」というお肉屋さんのすぐ脇ですよ。
→初探索時の様子を眺める!
いうわけで、とても林道入口とは思えないお肉屋さんの隣に位置する中谷利根里林道の起点からの眺め。賑やかそうに見えたのは県道に面した部分のみで、すぐ先で舗装路は左にカーブして丘陵地帯のこんもりとした森に差しかかります。そして以前は、前方左手に見えている茶色い屋根のトタン小屋の脇にくたびれた林道標が存在していたのですが、現在は完全に消滅してしまいました。これで近い将来、「中谷利根里林道」の名が忘れ去られることが確定なり・・・。
→初探索時の様子を眺める!
つての林道標設置地点を過ぎていかにも里山らしいのどかな景色の中を進みます。とくに見るべき物もない中谷利根里林道ですが、おりしも林道沿いの民家の早咲きサクラがちょうど満開。せっかくなので人様の庭先で一足早い花見林道としゃれ込みました。
植えに向けて早くも水の張られた水田脇の勾配をゆっくりと登っていきます。いわゆる林道的にはつまらんですが、春のうららかさという意味ではなかなかであった中谷利根里林道。道端に植えられたサクラを愛でながら前進します。
→景色を眺める!
→花見林道!
→初探索時の様子を眺める!
春の里山の情景を味わいつつ坂道を登り切って、一面草ボーボーな荒れ地化した水田跡を眺めつつその先の「中谷随道」を目指します。眩しい陽射しで見えていませんが、ここ、水田のすぐ向こうには「錠谷地堰」なる溜め池が見えています。
→初探索時の様子を眺める!
め池を過ぎるとすぐに中谷随道が現れます。照明のある短い随道であり、ここが起点のある「長南」地区と終点の「坂本」地区との境界になっているみたい。なお、ちょっとマニア過ぎる余談ですが、この中谷利根里林道はかつては「中谷林道」と「利根里林道」に分れていましたが、実はその後の昭和58(1983)年に合併されて現在の「中谷利根里林道」となった経緯があります。これ、後で関係してくるので覚えておいてください。
谷随道を抜けると、少し下りがかって利根里地区の谷(やつ)のどかな水田風景が前方に開けます。その代わり、林道としての雰囲気はぐっと薄くなってしまいました。これはもう一般道となんら変わりないです。
道出口の下り坂を降り切るとすぐに十字路がありますが、中谷利根里林道は十字路を越えた先ににも続くので注意してください。左右は林道とは一切関係のないただの町道です。
字路を越えて森を突っ切ると圏央道(茂原長南IC〜市原鶴舞IC間)のガードが現れます。以前訪れた時は建設真っ最中だったので、ダンプが走ったり、交通整理のガードマンが立っていたりとせわしなかったものですが、開通後の現在はまったく静かなものでした。
してその直後にY字となった分岐地点が現れますが、実はここが右手に別れる堰谷林道との分岐地点。そして中谷利根里林道は左手へとさらに続きます。ちなみに、この地点は「長南町坂本字中谷川間2444」。林道名の「中谷」は実はこの場所の小字地名に由来しているんですね。そのことから県道の林道入口からここまでがかつての中谷林道区間、以降の区間が利根里林道であったと推測されます。そして先述した通り、2本の林道が合併して現在の中谷利根里林道となったわけ。味気ない舗装林道にもこれだけの秘話があったりするのですが、あはは、やっぱりマニア過ぎる話だなぁ。
→堰谷林道に突入!
り返ってみるとこんな感じ。何気ないひっそりとした分岐地点ですが、3本の林道が見た目にはそれと分からずに接続し合っている地点なんですね。右手から手前が中谷利根里林道、左手が堰谷林道で、堰谷林道を数十メートル進んだ地点に堰谷(支)林道の入口があります。ただでさえ複雑であるのに、林道の証がまったく無い状態では林道の存在はもとより、それぞれの正確な林道区間を知ることは限りなく困難かと・・・。
→初探索時の様子を眺める!
れじゃあ、中谷利根里林道をさらに進むべくY字の分岐は右手に進みますよ。ちなみに、初探索時にはここでもう訳が分からなくなってしまい、不本意ながらに中谷利根里林道の探索を打ち切るしかなかった屈辱が・・・。
の後、丘陵地帯の谷に開かれた水田沿いに見晴らしよく進みます。これはもう紛れもなく田園風景かつ農道の雰囲気。中谷利根里林道がいわゆる林業とは完全に無縁な林道であることが嫌でも意識させられました。ゆえにオフバイク的には察して知るべし!
ららかな小春日和の水田伝いに進んでいくと、やがてYの分岐箇所が現れます。何の疑いもなく道なりの左手に進んでしまいがちですが、そちらは林道とは無関係なただの町道。林道区間は水田を横切る右方向なんですね。ここ、知らないとまず間違えます。
田を横切って森の中へと進んで、緩い坂道となった切り通しを越えていくと、すぐに前方に利根里地区の民家が見えてきます。
して2車線舗装路へと拡張されて間もない「町道利根里線」に突き当たって中谷利根里林道は終点となっています。ただし、そこが林道であることを示す証は何も存在していないため、こちら側からアプローチするならば、出口の脇に立つ長南町巡回バスの「 利根里バス停 」を目印とするしかありません。でも林道標が完全消滅してしまった現在、「わざわざ訪れるほどの価値がある」とは間違っても言えないのが現状です。
→探索終了!
→振り返る!
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