このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.05.03
No.F-060

楢林線■浪江町 ■全線ダート ■接続→三程線
■三程線から分岐して山中に延びる

 快適なワダチダートは途中で砂利まみれの荒れたクレバス区間に激変! 

 ↓森林浴気分のとても気持ちの良い快適ワダチダートが続きます。ただし、途
 中には荒れ区間が存在。そこだけは気持ちを引き締めないと酷い目に…。


……こんな感じ……
■三程線から分岐しているピストンダート。入線すると小さなカーブを交えつつ登り坂が連続、最終的には山中の何もない地点でエンドになっている。コースの前半および後半においては固く締まったワダチダートの路面が続き、快適なほどに走りやすいが、中盤にはクレバスの走る目の細かな小砂利区間が存在。このクレバス区間は坂道の途中にあり、ズルズルとした荒れた路面には路肩崩落も発生しているため、細心の注意が必要となる。路面は区間的に荒れているが沿道の雰囲気は良く、目に鮮やかな広葉樹の森を眺めつつ森林浴気分でダートランを楽しめる。なお、三程線から分岐してしばらく進んだ地点にゲートがあるが、万年封鎖というわけではないらしい。

■三程線から分岐する楢林線の入口です。県253号線側から数えて3本目の支線分岐で、左手側にその入口があります。入口からぱっと見下限りでは、いかにも走りやすそうなワダチダートが延びており、お約束のゲートも見当たりません。これは速攻突入ですね!
■三程線を後にして楢林線のダートを進みます。路面は土質ですが、探索時には乾燥して固く締まっておりといても走りやすくなっていました。それにしてもピストンでは必ずといってよいほど存在するゲートが現れません。ひょっとしたらここにはゲートが設置されていないとか? ま、いずれにしても余計な気をつかわずに済むので、それはそれで良いことですよ。
■「あ、ゲートだ!」楢林線のダートに突入してしばらく進むと、その先にゲートはやはり存在していました。何故に三起点からこんなに離れた地点に設置されているのかは分かりませんが、幸いなことにゲートはオープン状態に! ここは両脇に○り抜○スペースがほとんど無いため、もしもそれが閉じられていたならば、かなり手強そうな状況であっただけに、なんとも嬉しい展開です。
■四方を完全に緑に囲まれた森の中を、適度に雑草の生えたダートが続きます。細かなカーブや起伏はありましたが、ここまでのところ路面状態は良好で、対向車の心配さえなければ意外とハイスピード巡航も可能であり、なかなか良い感じです。
■その後も蛇行した緩い登り坂に沿って進みます。目に入る新緑の緑も美しく、いたって爽快ないい気分です。ちなみに、画像では路肩左手に白いポツポツが見えていると思いますが、これは路肩に散乱した枯れ葉です。見方によっては不法投棄されたゴミ屑の華のようにも見えてしまいますが、そうではありません。念のため。でも、これがゴミ屑だったら…最悪。
■さらにしばらく進むと路面にはいつしか岩屑が散乱、ガタガタとして僅かにガレたてきたような気が。でも、これは山中の林道ではよくある程度のものなので、スピードは出せませんが、それ以外には何ら問題はないでしょう。ここら辺りで路面状況が少しづつ変化してきたということです。
■路面のガタガタ感は大したことはないですが、進むにしたがってそこにクレバス状の溝が加わり始めます。所によってはやや深めですが、跨げないこともなく、また、基本的には路肩に沿って走ってたので特に焦りを感じるほどでもありませんでした。
■で、これがそのクレバスです。ここはややキツめの登り坂になっており、登りはともかく、下り時には勢いづかないようにかなりの注意が必要でしょう。どうもここは補修を兼ねて溝を埋めるために目の細かな砂利を敷き詰めたらしいのですが、それが仇となってさらに悪条件なズルズル状態になってしまったようです。砂のような砂利にフロントが取られて細かなハンドルさばきを効かせにくく、かといって低速すぎると溝にずり落ちてしまうハメに…。ここは画像での見た名以上にかなり危険であり、神経をつかうため、楽しく走りたい方はこれ以上進まない方がいいかも知れません。
■「ひいいぃ…!!」
そしてここでは張りつめた緊張感を持続できないとこのようになります。意外と長いクレバス区間に神経が耐えられず、もうだめだぁ…と思ったその瞬間、砂利にハンドルを取られて溝にはハマってしまい、強制的に路肩に寄せられての転倒です。溝が崖下へと落ち込む手前で辛うじて路肩に引っ掛かっているXRから分かるように、右手に倒れていたか、転倒する地点がもう少し先であったならば崖落ちでした。運が悪ければ死亡するところでしたが、林道の女神様のご加護ですよ、これは! 崖落ちするくらいならその手前でわざと捨て身の転倒、なんてカッコイイ技は凡人にはまずできませんからね。
■転倒した瞬間は砂埃がもうもうと目の前に立ち込めて気が付きませんでしたが、改めて眺めてみると溝はこんな感じで路肩の路面崩壊箇所につながっていたようです。画像では砂利でクレバスがカムフラージュされているので分かり難いですが、ここは勾配の途中で砂利などによってかなり路面の起伏の激しい箇所になっていました。危機一髪です!
■深い砂利のクレバス区間が続きます。元々の地面が何らかによってボコボコになってしまい、そこ砂利を敷き詰めたまでは良かったのですが…。ライン取りを誤ると溝にハマって強制的にあらぬ方向へと引き寄せられてしまうので、通過には気を引き締めてかかる必要があります。
■ズルズルとした砂利とクレバスのコンビネーション区間はその後しばらく登坂すると消滅、再び走りやすい快適なワダチダートが現れました。「あの荒れ区間は一体なんだったのだろう?」と思ってしまうほどの激変ぶりです。ここはストレートがかった爽快な区間ですが、帰りには再びズルズル区間を今度は下りで通らなければならないとなると、少し憂鬱ですが、これも迂回路のないピストンならではの悪しき宿命といったところでしょうか。
■その後しばらくは快適区間が続きますが、やがて路面が草むした行き止まりのような地点にたどり着きました。「ここが終点になっている?」と思いつつ、いつもの癖でその先の藪の奥を覗き込んでみると、まだダートは続いているようです。ならば進むしかないでしょう!
■終点かと思われたその先には、落ち葉でフカフカになった腐葉土ダートが直線的に登り坂で続いていました。若干の倒木もありましたが、オフバイクでならさほど問題はなさそうなので、ゆっくりと登坂して進むことに。それにしてもこういう場所を走っていると、本当に山奥まで来ちゃったな、という気がいつもながらしてしまいます。
■行く手を塞ぐ倒木が少々鬱陶しく感じられてきた頃でしょうか。突然ダートはポッカリと開けた空間に行き着きました。どうやらここでダートは完全に途切れて終点になっているようです。周囲を見回してみても木々の壁があるだけで何もありません。密室のような空間ではありますが、そこには陽が明るく差し込んでどことなく心地の良い場所でした。途中で転倒したせいか、のどがすっかり渇いてしまったので、購入しておいたリポビタンで一服付けて楢林線の探索は終了となりました。
→探索終了!
→引き返して三程線に向かう!
→今来た方向を振り返る!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください