このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.05.03
No.F-057

三程線■浪江町 ■全線舗装 ■分岐→魔ヶ倉線・茗荷沢線・花の木線・楢林線・牛小屋線・屋敷線
■県253号線「三程」地区から大柿ダムとを結ぶ

 唯一の魅力は豊富な支線分岐、その探索は気力との勝負で半日がかり!  

 ↓赤下集落の一軒家前にて。林道的には全線舗装につき察して知るべしですが、
 支線分岐の多さはマニアにはたまりません! これはもう半日がかりですよ。


……こんな感じ……
■県235号線から大柿ダムサイトを結ぶ全線舗装林道。 ダムサイトの先でR114号線に抜けることができるため、県道から国道への近道としての役割は大きい。快適な全線舗装であるため、付近の名ばかり県道と何ら変わりはなく、山中に延びる、という点を除けばいわゆる林道らしさは見られない。一気に走り抜けてしまえばそれまでだが、特筆すべきは支線分岐の多さ。走りやすいタイプから命の危険を感じるアブナイものまで、豊富なダート分岐で探索者を魅了する。ちなみにコース的には全線に渡って人家の無い山中を抜けているのかと思いきや、途中で「赤下」集落の1軒しかない民家の庭先を通っているため、三程線は生活道路にもなっている。

■浪江町と葛尾村を結ぶ県253号線から分岐、 R114号線沿いにある大柿ダムとを結ぶ三程線の県道側入口(直進方向)です。この三程線は付近に位置するダートの中丸木林道から馬場林道へと向かう際の近道としてはとても通行価値の高い1本であり、 分岐している名のあるピストンの本数も6本と多く、そのまた支線を合わせると三程線系には計10本もの支線が存在しています。 よって、 しらみつぶしに支線巡りを楽しむにはうってつけですが、路面は生憎の全線舗装済み。ピストンに興味がない場合にはわざわざ訪れるほどでもないでしょうけど…。ちなみに「三程」林道は「さんてい」ではなく「みほど」と読みます。
■三程線の入口には青い標識と共にサビが末期まで進行した赤茶けた林道標が存在、標識類が充実しているのでまず見過ごすことはありません。ちなみに県道は浪江方面(手前)から眺めるとここで直角に左折しており、三程線はそのまま直進する形になっています。
→振り返る!
■山間の森の中を穏やかに舗装路が延びています。もはや一般道と何ら変わりはなく、そうと言われなければここが林道であるなどとは思えませんよ。
■森の中を走っているかと思うと、いきなり前方が開けて谷間に開かれた畑の中をまっすぐに舗装路は突き進んでいます。周囲には小春日和ののどかな光景が広がっており、ま、これはこれでのんびりといい気分でした。
■両脇に広がる畑を眺めつつ進んでいくと、やがて右手に魔ヶ倉線の入口が現れます。一見すると名無しのダートっぽくも見えますが、 入口には今のところ杭状の林道標が存在しているので、すぐにそれと気が付くでしょう。ただし、林道標は朽ちかけて藪に倒れた状態にあるため、近い将来、ここは名称不明系の名無しダートになってしまうかもしれません。ちなみに、魔ヶ倉線は途中で魔ヶ倉支線を分岐しています。
→魔ヶ倉線に突入!
■魔ヶ倉線の分岐を過ぎると、すぐその先に今度は左折している茗荷沢線の入口が現れました。この茗荷沢線はやや勾配角度のきつめな登坂ピストンで、この分岐地点からは左手に断崖となった山肌に延びる茗荷沢線の道筋を眺めることができます。
→茗荷沢線に突入!
→左手を眺める!
■ピストンマニアには何とも嬉しい分岐ラッシュが続きますが、お次は花の木線の入口が右手に現れます。ただし、朽ち果ててしまったのか、ここには林道標はなく、そのせいか入口脇に掲げられている看板には「花の木」なる文字がスプレー書きで記されていますが、それだけではちと気が付きにくいかも…。ちなみに花の木線の林道標は杭状のものが終点にのみ存在しています。
→花の木線に突入!
→花の木線の入口を眺める!
■で、少し進むと次は左手に楢林線の入口です。入口からその先を眺めてみると、ゲート封鎖されているわけでもなく、一見すると穏やかな感じのダートが延びていますが、進むにしたがって路面はズルズルのクレバスまみれに…。ここは荒れ場走行に自信がない方は近づいてはいけません。
→楢林線に突入!
■三程線の途中に無数に現れる支線群をしらみつぶしに探索していたら、それこそいくら時間があっても足りるはずもなく、まともな方ならそろそろ「もういい加減にしとけよ…」と苦情の出るところですが、今度は直進する形で牛小屋線が分岐していました。ちなみに牛小屋線はピストンですが、途中で右手に牛小屋支線を分岐しており、その牛小屋支線は先述の楢林線同様に酷くガレているので、軽い気持ちで入線すると危険かも。
→牛小屋線に突入!
■牛小屋線の分岐を過ぎるとやがて前方に「赤下」集落の民家がポツリと見えてきます。道路脇には畑地が広がり、日中ならばのどかな感じもしますが、ひっそりと静まりかえった民家のたたずまいは夕暮れ時にはいかにも寂しそうな雰囲気でした。
■赤下集落の民家前を通り過ぎて再び山中の森の中を進みます。途中には今にも崩れてきそうな砂っぽくて危うい崖区間がありましたが、地質的にこのようになっているのか、この付近ではこういう光景をしばし見かけます。
■牛小屋線の分岐以降はしばらく支線分岐の現れない1本道状態が続きますが、やがて前方に左折する屋敷線の入口が見えてきます。三程線に入線して6本目の支線分岐であり、これが最後の支線分岐になりますが、三程線系の中では最も走りやすいまともな支線です。ちなみに、この屋敷線は途中で「1号支線」、「2号支線」を分岐していますが、 共に現時点では送電線の鉄塔巡視路と化しているため、名のある林道(過去においては)だとは気が付きにくくなっています。
→屋敷線に突入!
■屋敷線の分岐を過ぎると、その後は大柿ダムサイトの終点を目指して森の中の快適舗装路を淡々と進むことになります。途中、「山の神」と記された紅い鳥居がありましたが、 これはゴミ捨て対策の鳥居にすぎず、ここに山の神様が祀られているわけではないので拝んでみても仕方ありませんが、付近の林道沿いでは大きさ、色、形共に全く同様の物を見かけることがあります。
■その後しばらく進むと前方にコンクリ橋が現れて大柿ダムサイト下にたどり着きます。ただし、林道沿いの道すがらにダム湖を望むことはできず、また、この地点からも湖面を眺めることはできないので、そのつもりで…。
■ダムサイト直下のコンクリ橋を渡ると、すぐその先に酷く赤茶けた林道標が現れて三程線はエンドになりました。「ハァ…」三程線そのものは一気に走り抜ければ大して所要時間もかかりませんが、三程線の探索というよりも、その支線ピストン巡りにハマってしまい、気力的に燃え尽きてしまったようです。気怠くて何もやる気が起きません。わざわざダム湖を眺めに行くのもカッタルイので、ここは道路脇にて下からダムサイトを見上げただけで良しとして、これにて三程線の探索は終了としておきました。なお、ここから先は道沿いに進めばすぐにR114号線に抜けられます。
→探索終了!
→ダムサイトを眺める!

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