探索日 2009.05.03
No.F-062

……こんな感じ…… ■三程線から分岐するピストンダートで、途中でさらに牛小屋支線を分岐する。深部へと進むにつれて勾配角度が増してくる緩い登坂コースとなっているが、コース的には別段険しさは見られない。路面は砂地と土質が混じり合ったような感じだが、探索時においては固く踏みしめられていたため、特にストレスは感じられなかった。ただし、途中の牛小屋支線との分岐地点以降は状況一変。支線が開設されたことによって通行が途絶えてしまったためか、放置系の荒れが見受けられる。部分的にクレバスが発生して路面も雑草まみれとなっていたが、それでも自然災害による荒れではないので致命的ではないものの、最終的には藪に飲まれて前進不可になってしまう。

	■三程線から分岐する牛小屋線の入口です。ここは大きなＹ字状になっているので分かりやすいですが、すぐ先には憎むべきゲートが！　おまけにその手前には山菜採りが乗り付けたと思われる乗用車が止められています。ＸＲで乗り込んで途中で出会ったら嫌だなと思いつつも、せっかくのピストンを諦めるわけにはいきません。とりあえずゲートに接近してみます。
	■で、ゲートですが、まず周囲に人影のないことを確認。そこに南京錠が付いていなかったので、前後に引っ張ってみると、なんと、ぎぎぃとオープンしてしまいました！　「通りますよ…」開けてしまった以上、ここは突入するしかありません。速攻で入線、再びゲートを閉めてゲートから見えないカーブ先まで急ぎます。
	■ゲートのある起点から入線すると、直後から固く踏みしめられた土質のようなダートが延びていました。ダートの道筋は山肌の斜面を切り崩して設けられたのか、路肩の一方は少し脆そうなちょっとした崖状になっており、パラパラと崩れ落ちた岩コロが所々に目に付きました。
	■さらに前進します。ちなみに、木々に隠されて目にすることはほとんどできませんが、牛小屋線は小さな沢の流れに沿って延びているようで、途中のこの地点にて沢を跨いで右手の山中に延びる右折ダート分岐が現れます。でも、ここは完璧なまでに何人による突入をも受け付けません。理由は現地にて右手を眺めてみれば分かります。 →右手を眺める！
	■崩落した右折分岐地点を後にして先へと進むと、ダートが少しづつ荒れてきたような気が。路面の表面が雨などで洗い流されたのか、起伏の多いボコボコとなり、雑草がワダチ部分にまでやや侵食気味です。ただし、ざっと見たところ、これは自然災害によってではなく、放置系による路面の荒廃と思われました。
	■ボコボコな、それでいて所によってはクレバスも発生しているダートを登坂して進むと、やがて路肩右手に林道地図の看板が見えてきます。これには付近の林道網および名称が記載されているので、マニア林道探索者にはとても有難い存在ですよ。ちなみに、三程線系の支線林道群で地図看板が設置されているのはこの地点のみです。
	■林道地図看板を過ぎると、すぐその先にて右折分岐が現れます。ぱっと見すると部分的に簡易舗装がなされた右折側が牛小屋線本道とも思ってしまいますが、直進方向が牛小屋線、 右手は牛小屋支線になっています。ここには牛小屋支線の林道標があるので迷うことはないでしょうが、新たな探索林道の出現に思わずニヤリと含み笑いが漏れてしまいます。 →牛小屋支線の様子を眺める！ →牛小屋支線に突入！
	■牛小屋支線を分岐すると路面状況はさらに悪化してきました。地面の土が見えないほどに雑草がはびこり、ボコボコ感も増してきたようです。通行が途絶えたダート脇に掲げられた「落石注意」の標識がもの悲しいですが、はたしてどこまで前進できるのか、その先はどのようになっているのか、林道的には楽しくなってきましたよ！
	■路面的にはもう山道状態に近いですが、それでいてダートは全面的に藪に埋もれてしまうことはなかったので、その後も意外と楽に進めてしまいました。そういえば入口に止めてあった車の持ち主とは出会わないな…、などとふと思いつつゆっくりと前進します。
	■「むぅ、ここまでか！」ダートは藪に埋もれた状態でさらに奥へと続いていましたが、まともに辿れるのはこの地点まで。残念ながら、ここより先は廃道アタック系の領域です。藪が酷くて、とてもじゃないですが前進できません。よって潔く撤退を決断、牛小屋線の探索は終了となりました。 →探索終了！ →引き返して三程線に向かう！ →今来た方向を振り返る！ →深部を眺める！