このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

甲子線

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■下りなので登坂してくる場合に比べれば多少は楽とはいえ、このゴツゴツとした路面は体力を徐々に奪っていくようです。甲子線の沢ガレ区間は程度の差こそあっても、基本的には同じようなガレ状況状態が延々と続くので、そういう意味では変化に乏しく、それも疲れてしまう一因かも…。同じガレ林道でも多々石線の方が変化には富んでいると思います。
■ただし、時たま路面状態がまともに回復する地点があるのですが、そういう場所は必ずといってよいほどちょっとした藪区間になっているのは先述の通り。藪は主にクマザサで形成されており、夏場などではダニの脅威もありそうなので、ちょっとした肌の露出も禁物でしょう。
■ここでちょっと藪区間の様子について見てみます。藪については時季的な関係もあるので夏場においてはこの限りではなく予断は許しませんが、今のところは致命的というほどではないようです。このように覆い被さるような状態もみられましたが、地面そのものが雑草まみれ、ということはないだけまだマシかもしれません。
■トンネル状になった藪区間です。上半身はワサワサとクマザサに擦れてしまい、うっとおしいことこの上ないですが、路面にまでは雑草の侵食が見られないので、多少の心地悪さを我慢すればさほどのことはありません。こうして画像を撮っているくらいですからね。藪についてだけならば、もっと酷い林道はいくらでもあります。
■藪は主にクマザサがメインですが、所によっては延び放題の灌木の茂みが激しく路肩を圧迫、辛うじてガレダートの道筋が見えている程度でなんとも心細い限りに…。好天に恵まれているので陽射しの明るさを感じますが、夕暮れ時や曇りの日にはけっこう恐いかもしれません。
■覆い被さる灌木の茂みの隙間から僅かに見えていた空が完全に見えなくなってしまいました。路面は石ころまみれなので、草木の生える余地がないのか、そこに道筋こそ見えていますが、それ以外はどこを向いても緑一色に…。こんな緑の魔境で立ち往生を喰らったら最悪です!
→?!
■「あ、岩石だ!」ガレガレな藪道を進んでいくと、草むらの中に隠れるようにして一抱えはありそうな岩石がいきなり! 「一体どこから落ちてきた?」と首を傾げるような1個だけの落石ですが、これをどかさない限り車での通行は現状では不可能でしょう。藪が深いのでこういう障害も近づくまでは気が付きません。
■「うぅ、これはうっとおしいな…」両脇から覆い被さるようにせり出た灌木の枝や葉は、その繁茂が最も激しいところではこのように行く手を塞ぐスダレ状態に。身体で押し分けて進めばよいので物理的には脅威となる障害ではありませんが、藪に慣れていない方だと精神的ダメージは大きいかもしれません。
■通常、林道を走る場合は前方の状態ばかりが気になってしまうものですが、ここでは身体をひねってちょっと後方を振り返ってみました。身体で押し分けた藪の茂みがワサワサと再び閉じて元の状態に戻っていきます。前方に集中している限りではそのようなこともあまりないですが、淋しい夜道での一人歩きのように、ふと後ろを振り返ってしまうと何気なく恐くなってしまうこともあるので、あまり後方は気にしないようにしましょう。
■藪の激しい茂りはしばらく進むと、まるで潮が引くように路肩側へと後退していきますが、石ころまみれな路面の状況は相変わらずです。そんな状態で緩急のついた下り坂が続き、状況に応じて半分惰性で、もしくは僅かにアクセルを開いての前進が強いられました。
■「でもこの多量の石ころは一体どこから?」落石の恐れの皆無な崖沿いでない区間でも、ご覧の通り大量の丸石が…。「まさか、人為的にばらまかれた!?」とも一瞬疑ってしまいますが、やはりこれは地質的なものみたいです。詳しいことは分かりませんが、この付近の土壌は主に火山灰土で、その下に浮石の層があるとのこと。おそらく、これらの石ころは表層の土壌が流されて土中から歳月と共に自然に現れてきたのでしょう。なので、仮に取り除くとしてもキリがないかも。
■おや、クレバスがありました。でも、その長さは短くて深さも深刻なものではないので、これはオフバイクの機動力をもってすれば、雨天後などを除けばあまり障害にはならないかと。ちなみに、甲子線ではクレバス地点は数カ所に存在していますが、極めて通行困難というほどのものはないようです。ただし、それも今後はどうなることやら。一雨で一夜にして激変するのが林道の常ですから。
→クレバスを調べる!
■で、このクレバスですが、通過に際しては、やはりこのようにあえて落ち込んだ方が安全かつ楽チンでしょう。溝を避けて左側を通っても可ですが、これだと運が悪いとフラついてフロントが溝にいきなり落ちて転倒する危険もあり得ます。一方の右側は…通りたければ通ってみてください。
■クレバス区間を抜けて下り坂をさらに進むと、土中から剥き出しになった岩盤の露出が目立ってきました。岩盤はちょっとした段差を形成しているため、その都度通過ラインを見定める必要があります。周辺は石ころまみれなので、あえて岩盤に乗り上げた方が通過しやすい場合はそのようにし、そうでない場合はその隙間を縫ってやり過ごします。
■大きな一枚岩の岩盤ではありませんが、比較的大きな岩がびっしりと土中から頭をのぞかせて石畳状になっている箇所も。タイヤで乗り上げても踏み付けた岩が動く心配はありませんが、その代わり停止寸前の速度で進まないと、フロントへのガクガクとした衝撃が物凄いですよ。
→さらに甲子線を進む!
→探索中止…

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