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探索日 2006.11.25
No.F-089

熊の倉線■いわき市(福島県)・北茨木市(茨城県) ■全線ダート ■接続→弥太郎線 ■分岐→藤ノ木沢線・弥太郎坂線
■弥太郎線(「明神石」地区付近)から県27号線(「関本町才丸地区」地先)とを結ぶ

 豊富な分岐で魅せるフラットダートは走りやすく通行価値も大! 

 ↓豊富な分岐と走りやすいダート路面で楽しめます。探索コースの設定によっ
 ては周回ルートの一部を形成すると同時に、茨城県へと抜けられるので便利。


……こんな感じ……
■福島県いわき市に延びる弥太郎線のダートを引き継ぐ形で接続、隣接する茨城県北茨木市の県27号線へと至る越県ダート林道。 ただし、 越県するものの急激な勾配はなく基本的には穏やかな様相を示す。沿道では植林作業が活発なようで、道すがらには材木の集積された土場が目立ち、その切り出しのための作業道分岐も多い。弥太郎線→熊の倉線→藤ノ木沢線と乗り継げば周回可能なループ林道網を形成、付近の林道探索ではルートの設定の仕方によってはとても便利な1本となる。路面は全体的にフラットで走りやすく雰囲気的にも明るいが、途中で藤ノ木沢線を分岐した以降の区間については若干ラフで暗めな印象となっている。

■「横川」地区方向から弥太郎線をたどってくると、やがて現れるこの分岐を直進(手前)するのが弥太郎線の定説ルートですが、右折の分岐側が本来の弥太郎線ルートであるとの可能性もあるため、当サイトでは通常ではそうとは考えにくい直進側のこの地点をもって熊の倉線のスタート地点としておくことに。世間一般的にはここは弥太郎線で通っている区間なのですが、そのようなわけで熊の倉線の探索はここから始めちゃいますよ。
■独断と偏見で熊の倉線区間としたダートを進みます。付近ではよく知られた藤ノ木沢線が分岐する十字路まではここからあと少しですが、その手前には切り返しで右折する分岐ダートが有り。雰囲気的にはこれは土場にでもつながっていそうな感じでした。
■その後、緩い登り坂を上がっていくとたどり着く(進行方向は手前)のがこの林道十字路地点。画像では向かって左手が藤ノ木沢線、手前が熊の倉線、右手はピストンくさいですが正体は不明。でもそこだけなぜかチェーンで封鎖されていたっけ。十字路の片隅には搬出を待つ木材が集積されていたところから、ここは本来は土場であると思われますが、大きく開けた広場状になっているため絶好の休憩ポイントであり、各種林道系サイトでは必ず紹介されているお約束な場所ですね。なお、ここから藤ノ木沢線へと進めば四時川線に抜けられます。
→藤ノ木沢線に突入!
→左折(向かって右)分岐の様子をうかがう!
■藤ノ木沢線の分岐地点となっている林道十字路を過ぎて先に進みますが、道沿いには伐採された木材がこれでもかと積み上げられて木材臭がプンプンと。どうやら熊の倉線は付近の山々から切り出された材木の集積林道になっているらしく、この地点にも木材搬出用作業道の右折分岐が存在していましたよ。純粋な林業系林道では山の隅々までアクセスできる支線の存在こそが重要ですからね。
→左折(向かって右)分岐の様子をうかがう!
■付近の山林では伐採作業がなかなか盛んなようで、道の路肩ががそのまま土場と化していた熊の倉線のダート。休祭日はともかくとして、平日にはそれなりに林道トラックが走り回っていそうな雰囲気でした。木材の積まれた光景はいかにも林道らしくて、これはこれで良い眺めです。
■ダート沿いに連なる土場を過ぎてさらに前進しますが、木材搬出路となっているため路面状態は固く締まって安定、みるからに走りやすいものとなっていました。この分ならば、この先にも荒れやガレはなさそう。林道トラックの走行していない休祭日ならば、探索もなおさら安心ですね。
■ただし、現役の木材搬出路ゆえの問題も無いわけではありません。土場付近では林道トラックのタイヤでこねられた路面がモコモコな山土状態になっていました。探索当日は快晴につき問題なかったですが、これが雨天直後や梅雨時であったなら…察して知るべしでしょう。
→周囲を眺める!
■新たな木材搬出作業道の建設現場を目撃してなんとも盛んな林業の最前戦を実感、さらにその先へとXRを進めますが、その後もこのように木材が山積みとなった土場が現れました。うむ、北海道の林業もこれくらい盛んであれば、 水源地獲得目当ての中国マネーに山林が買い漁られることも無かろうに…。おっと、これはただの独り言ですよ!
■先述の土場を過ぎると、そうと言われなければ気が付かないような無名峠がありました。ほとんど坂らしい勾配が感じられない熊の倉線ですが、それでも一応は山中に延びる林道ですから。なお、全行程のほとんどが福島県に属する熊の倉線ですが、この峠を越えた付近にて越県、以降の区間は茨城県の県域に属しています。
■吹けば消し飛ぶような無名峠を越えると左手に半ば切り返すような分岐箇所が現れます。ここには林道標が存在していないため分かり難いですが、これは弥太郎坂線の分岐となっています。弥太郎坂線を進めば県27号線「花園渓谷」付近に抜けられますが、熊の倉線本道を進むには路面に刻まれた真新しい先人のオフバイクのタイヤ跡からも分かるように、道なりに右折ですよ。
→弥太郎坂線(向かって右)の様子をうかがう!
■それでも路面が荒れているといったことはないですが、土場の連なっていた区間を過ぎると雰囲気的には若干の薄暗さを感じるようになってきます。ここまでは林道トラックも入ってこないのだろうと思いつつ進むと、今度はとあるカーブの途中で右手に分岐ダートが現れました。ただし、ここは先述の林道十字路地点の左折路と同様に、チェーンで封鎖状態となっています。県別地図にもしっかりと記載されている分岐地点であるにもかかわらず、ぱっと見した感じで草ボーボー状態の荒れが見受けられたのはなんとも残念。放置が永く続いているのでしょうか?
→周囲を調べる!
→右折分岐(向かって右)の様子をうかがう!
■右手に現れた封鎖ダートの分岐を過ぎると、豊富な分岐で楽しめた熊の倉線のダートはあと僅となりました。ここは残りの林道区間を惜しむように進みます。
■そしてたどり着くのが県27号線に突き当たって終点となるこの地点。ここには熊の倉線唯一の林道標が設置されており、県央を右折すれば花園渓谷経由で花園線、大金田線方面に、左折すると塙町舗面に抜けられます。なお、余談ですが、熊の倉線が突き当たるこの舗装路ですが、以前は茨城県北茨木市の市道であったものが県27号線のルート変更によって現在は県道区間となっています。少し古い地図では旧ルートのまま記載されているため、「終点にて県道に突き当たる」と言われても「?」となってしまうので注意して下さい。ま、それなりに古い地図を長い年月愛用している場合にのみ発生してしまう事態ですが、念のために。というわけで熊の倉線の探索はこれにて終了。
→探索終了!
→引き返して弥太郎線に向かう!

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