このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.09.22
No.F-121

大平線■塙町 ■半ダート ■分岐→坊木支線・片貝線
■那倉地区内にてR349号線「日向」から県111号線「滝ノ入」とを結ぶ

 雰囲気の良い森の中にフラットで延びていたダートの心地良さはすでに昔語り 

 ↓以前はこのようにフラットで走り心地の素晴らしいダートが存在していまし
 たが、現在はフル鋪装林道と化してその探索価値が著しく低下した大平線…。


……こんな感じ……
■R349号線と県111号線を結ぶ全線平坦コース続きの林道で、 途中の大平集落へと至る事実上の生活道路となった完ぬけ林道。現在(2012.12)はその全てが舗装化されてしまったが、以前はそのほとんどが未舗装の砂利ダートとなっていた。雑木の森を抜けて行くフラットなダートはとても走りやすく、また雰囲気的にも落ち着いた穏やかさで楽しめたものだが、それは路面が未舗装路であったならばこその話である。完全舗装化されてしまった現在は、味気ない存在となってしまった。ちなみに大平線からは坊木支線と片貝線のダート林道が分岐しているが、残念ながら常時立ち入れるのは前者のみ。片貝線は閉鎖状態とされている。

■R349号線沿いの那倉「日向」地区にある大平線の起点となっている入口にやって来ました。大平線はR349号線から「大平」地区を経て県111号線へと抜けている生活道路となった林道。 なので、フルダートというわけではなく、残念ながら舗装路状態でスタートしていました。そこに杭状の林道標が設置されていなければ、あまり林道だとは思えない状況です。
■ともすれば田舎のただの鋪装された町道くらいにしか見えない大平線。入線支てみると田舎でよくあるような林間部を抜けて舗装路が続いていましたよ。途中に切り出された木材が山積みされた簡易的な土場を見かけたので、「ああ、ここも林道なんだな」と思った程度でした。
■その後しばらく舗装路を進むと、大平線のダートはこのような感じで開始していたっけ。そこから路面はダート化していましたが、道沿いに電柱が立ち並んでいることから、それでもここは生活道路であることがうかがいしれました。
■現在は無情にもフル鋪装林道に成り果てた大平線ですが、探索時にはこのようなフラットなダートが延びていましたよ。路面は埃っぽい砂利敷きで、勾配のない水平コースがうねうねと森の中を小気味良くカーブしていたなぁ。
■すっきりと枝打ちされて暗さを感じさせない杉林の中をこまめにカーブして砂利ダートが続いていました。いわゆる林道的な険しさというもの感じさせない路面でしたが、それはそれでまったりと走れるので悪くはありません。
■ただし、途中の大平集落に近付くといきなりダートは途切れて舗装路区間が現れてしまいます。林道探索的には残念ですが、大平線は事実上の生活道路であるため仕方ないですね。
■その後しばらく舗装路を進むと、やがて行く手に大平の集落が見え始めて来ます。まさにその名の通り「大平」をまどろんでいるかのようなのどかな水田の景色が周囲には広がっていましたよ。
■で、その先はもうずっと鋪装区間なのかと思いきや、なぜか鋪装区間終わって再び未舗装路が現れます。するとすぐにY字となった分かれ道が現れるのですが、大平線本道は左側、右手側は坊木支線となっていましたよ。ちなみに坊木支線は正確には「大平林道坊木支線」というそうで、この分岐地点にはいい感じにくたびれたサビまみれの林道標と行き先案内板が存在しています。
→坊木支線に突入!
→行き先案内板を眺める!
■大平集落にて坊木支線を分岐した大平線のダートは、やがて先述した案内板には「橋」とのみ記されていた小さな橋を越えてその先の森の中へと続いていました。どうやらここら辺でのどかな水田の広がっていた大平集落を離れるみたいだな。
■再び未舗装路となって雑木の森を抜けて行く大平線ですが、相変わらずの超フラットな小気味の良いダートが続きます。飛ばし過ぎると路面の浮き砂利によってカーブで降られがちとなるくらいで、それ以外にはまったくストレスを感じさせない快適さでした。
■シンと静まり返って、それでいて穏やかな雰囲気の心地良さを感じつつ進んでいくと、やがて四時川を跨ぐコンクリ橋が現れました。四時川といえば、その渓流沿いに延びる四時川林道を思い浮かべますが、大平線の位置しているのはその上流なんですね。
→四時川の流れを眺める!
■こういう穏やかなのんびりと落ち着いた林道もいいなぁ。大平線は生活道路を兼ねているといっても、その通行量はたかがしれているし、探索時には一般車両とはすれ違うことはなかったですよ。
■誰も通らすひっそりとした静かな大平線のダートを進んで行くと、やがて四時川に架かるコンクリ橋が入口となっている片貝線の分岐が左手に現れます。ブロックタイプを始め数種類の林道標からその名を確認することができますが、橋のたもとにゲートという絶妙な配置によって鉄壁状態とされています。片貝線からその支線林道である御殿山支線へと乗り継げば、地図上では茨城県北茨城市の亀谷地湿原方面や君田線とつながっているのですが、残念ながら基本的には封鎖されているので、林道探索のルート的には当てにできません。
→片貝線の入口を眺める!
→片貝林道に突入!
■片貝線の分岐を過ぎると太平線野終点はもうすぐそこ。右に左へとカーブする砂利ダートを少し進むと、やがて未舗装区間は終了してしまい、その後はすぐ先の県111号線に抜け出るだけです。
■そしてここが県111号線那倉「滝ノ入」地区の林道退出地点になります。ただし、正確には大平線の終点は先述の片貝線分岐地点らしいので、ここには林道標は設置されていないようです。というわけで、入線前の予想に反して穏やかなフラットダートを楽しめた大平線ですが、残念ながらその後ここは 完全鋪装 とされてしまいました。これでまともな林道ライダーは大平線に寄り付かなくなってしまうことでしょう。あぁ、もうあのフラットダートは永遠に味わえない…。
→探索終了!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください