このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.04.29
No.F-129

奥西部線■天栄村 ■全線ダート ■接続→西部線・御鍋線
■西部線から分岐して二岐温泉とを結ぶ

 西部林道とセットで探索したい二岐温泉目指して峠越えするダート林道 

 ↓勾配は連続しますが、ひっそりと落ち着いた雰囲気でまったりとダートラン
 が楽しめる林道です。延長距離は長くはありませんが、悪くはない1本に。


……こんな感じ……
■西部線から分岐して二岐温泉を目指すフルダートの完抜け林道で、延長距離は長くはないが峠越えをする。西部線側から入線すると連続した勾配が続き、登り詰めた後は下りに転じ、その先で御鍋線に接続して終了となる。二岐温泉を目指すのみなら平走する二岐線(全線舗装)からの方がアクセスが良いため、車両の通行は希でダートには静かな雰囲気が漂っている。それでも路面維持は十分になされているらしく、崖崩れなどの痕跡はあるものの、基本的には常に走りやすい状態にあると思っていいだろう。道すがらにこれといった景観的な見所はないが、終盤区間で二岐温泉の旅館街と露天風呂を見下ろすことができる唯一の林道でもある。

■西部線から二岐温泉とを結ぶ奥西部線の西部線側の入口にやって来ました。左手方向の西部線と共に林道標が設置されているので、ここから奥西部線の林道区間が開始していることはすぐに分かります。ちなみに、ここは釣り師の四輪が西部線へと立ち入る地点(ダートの反対側にはゲートが存在するため)にもなっているので、四輪の通行はそれなりにあるみたい。
■奥西部線は路面の手入れも行われているようで、探索時にはザクっと真新しいバラストが敷き詰められていました。四輪の通行を意識した処置であると思われますが、それはこの先に二岐温泉があるからでしょうか? あまり大量の砂利が敷かれると自動二輪にとっては嬉しくないのですが、まあ、それなりに維持管理されている林道であるということなのでしょう。
■なだらかなですが、連続した登りの勾配区間が続きます。バラストが補充されて間がない路面状態であったため、走りにくいとまではいきませんが、停車して再発進する際にズザザッと砂利を巻き上げたりしてしまいました。思っていた以上に手入れが入っているなといった印象ですね。
■なだらかな感じでその後も断続的に登りの勾配が続きました。手持ちの地図によれば、西部線分岐地点から二岐温泉まではさほど距離もないのに、「どこまで登って行く?」といった感じです。前進するにつれて路面状況もしっとりと落ち着いた状態となり、大量のバラストが補充された深砂利な区間は終わったようです。
■入線してから連続して続いた登り坂はここでひとまず終了。ひっそりと静まり返った峠っぽい雰囲気の地点ですが、特に展望などが臨めるわけでもないようです。そしてここまで一気に高度を稼いだので、その後は下りと平坦路が混合して続くようなコースになっていました。
→付近を探る!
■あ、残雪です。他の部分はすっかり溶けて消えているのにここにだけ残っていましたよ。さすがにこのエリアでこの時期に残雪で通行止めはないと思いますが、やっぱり山の気温は下界と比べてまだ寒いんですね。
■所々で僅かに残る白い残雪を眺めながら下って進みます。ちなみに、二岐温泉へと向かうには最寄りの国道であるR118号線の岩瀬湯本温泉からの別ルートがあり、現在は2車線舗装路となったそちらがメインとなっているらしく、奥西部線内で対向車とすれ違うことは全くありませんでした。なので、ここは廃れているわけではありませんが、実にひっそりとした雰囲気です。
■そして下り区間の途中にこのような切り返しのダート分岐がありました。入口には「車両は通行できません 天栄村」なる立て看板が掲げられているところから察するに、ピストン系の作業道の類となっているのでしょう。入口から眺めたぶんには全然OKな感じなんですけど。
→分岐ダートの様子をうかがう!
■正体不明なダート分岐を過ぎてさらに下って進みます。奥西部線は二岐温泉へと向かっているわけですが、なんだか無駄に峠を越えてダラダラと下って遠回りしているような感じですね。温泉巡りが目的ではないので別に構わないですが、一般観光客が間違ってこの林道からアプローチしてしまったらイラつくだろうなぁ。
■下り坂の途中で土砂崩れ跡です。砂岩っぽい斜面から剥離したように岩屑が散らばっていました。崖側の路肩には大量の砂礫が積み上げられ、土砂崩れはそれなりの規模で連続した長さで発生していたようですね。探索時にはすっかりきれいに.片付けられていましたけど。
■崖崩れを発生させていた下り坂を降りて行くと、名もなき小さな沢をコンクリ橋で跨ぎます。この沢は深く掘り下げるようにえぐれており、橋上から眺めてみると、そこはちょっとした高さがあったような気がします。
→沢を眺める!
■コンクリ橋を越えると、玉切りされた木材が大量に積み上げられていた区間がありました。奥西部線は一見すると林業には関係なさそうな林道ですが、僅かながらに林業活動も行われているようですね。でも、こんな積み上げ方をしたら搬出作業はやりにくくないのでしょうか?
■そうこうしているうちに二岐温泉そばまでやって来たようで、やがて右手に二俣川の渓谷が見え始め、対岸に立ち並ぶ旅館街が見えて来ました。ここまで進んで来れば終点はもう近く、ダートはこの先で二俣川を渡って右手の対岸へと回り込むようなコースとなっています。
→旅館街を眺める!
■その後、温泉の旅館街を眺めつつ少し進むと、このような二股地点で奥西部線は終了します。右手の舗装路はすぐに二俣川の橋を渡って二岐温泉街を抜けてR118号線へと至る二岐林道(温泉から国道まで)、もう一方の左折側のダートは御鍋神社および二岐山(1544.3m)への登山道入口へと延びる御鍋林道とのこと。県別地図などでは、ここを右折してR118号線までがまとめて奥西部林道と記されていますが、実際には少し違うようですね。さらにいえば、二岐林道と御鍋林道は正確には現在は「村道二岐線」および「村道御鍋線」とされています。二岐線は全線舗装済みなのでつまらんですが、フルダートの御鍋線は時間があれば立ち寄ってみてもいいかもしれません。というわけで、西部線から続く奥西部線の探索はここまでです。
→振り返る!
→御鍋線に突入!
■ちなみに、分岐を右折して舗装路を下るとこんな感じで二俣川の橋を渡って二岐温泉へとすぐにたどり着きます。先述した二岐線というのは温泉から国道までとなり、情報によれば御鍋線というのは温泉からこの分岐地点をも含めた区間を指すみたいです。ま、林道名にこだわらない方にはどうでも構わない話ですけどね。
→探索終了!
→引き返して西部線に向かう!

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