| 年の瀬も迫ったとある日の夕刻、その日の林道探索を無事に終えて向かった塙町の「湯岐温泉」。冬の林道探索には温泉こそがふさわしい・・・ということで、本日の宿に決めていたわけですが、県111号線「湯岐」地区にある旅館街の入口にようやく到着しました。温泉街とか旅館街というには極めて大げさ過ぎるほど鄙びているのですが、それはさておき「歓迎 奥久慈県立自然公園 湯岐温泉」の看板が掲げられたここが湯岐温泉への入口となっています。 |
| そして歓迎看板の掲げられている県道からのこの入口ですが、よく見てみると杭タイプの林道標が設置されています。記されている林道名は湯岐林道。というわけで温泉旅館街へと至るこの舗装路、実は林道なんですね。湯岐温泉へはこれまでに何度も訪れたことがあり、この舗装路が林道であることも知ってはいましたが、なにぶんアスファルト林道につき、これまではただ素通りするだけであったのが、偽らざる正直なところ。 |
| というわけで入線直後の坂道を登坂して宿泊先である「和泉屋旅館」へと向かいますが、それは同時に湯岐林道への入線となるんですね。そして県道の入口からすでに見えていますが、すぐに湯岐温泉の3軒しかない旅館街の建物が前方に現れます。 |
| そんな湯岐林道の舗装路ですが、和泉屋旅館の玄関前を右カーブで通り過ぎると、そのままさらに登坂して延びています。でも本日の湯岐林道探索はここまで。冬のつるべ落としな夕刻はとうに過ぎ、辺りはすでに日暮れを迎えていましたよ。林道沿いにある旅館の屋根付き駐車場へとWRを素早くピットイン、冬の寒さで凍える身体を温泉で温めるべく、すぐさま和泉屋旅館の玄関へと向かいます。う〜ん、鄙びた温泉旅館でゆっくり過ごす林道探索の夜、なんとも贅沢な心の洗濯ですなぁ。
→和泉屋旅館(湯岐温泉)に向かう! |
| 湯治場の雰囲気が色濃く漂う湯岐温泉での一夜を過ごした翌朝は、旅館の玄関前から湯岐林道の探索を再開。ひっそりとした旅館街を後にして軽く山越えをすると、湯岐地区の一般民家の家屋が見えてきます。やはりこの林道は生活道路なんですね。ただし、その民家が無住の廃屋であったのは、過疎の地ならではのいたし方のないところでしょうか。 |
| 道すがらに畑や山林の広がるのどかな里山風景を眺めながらさらに進んでいくと、二股の分かれ道に差しかかります。道標の類いは設置されておらず、ここが湯岐林道の終点かとも思ってしまいましたが、実は前方斜め左へと湯岐林道はなおも続くんですね。 |
| その証拠にほれ、分かれ道を斜め左側へと進むんだ先に杭タイプの林道標です。赤茶けてくたびれ果てた杭に「林道湯岐線」の文字を確認することができました。ただし、「なんでここに?」と思ってしまう1本道状態のこの地点に林道標があるのかというと、それはここが湯岐林道の終点だから。そしてこれより先は「湯岐前林道」となっています。その証拠に、同地点には湯岐前林道の木杭タイプの林道標が設置されている(画像右手)のですが、それにも関わらず、
とある理由
によってそれが非常に確認しずらくなってるので見落としやすいんですね。というわけで否応なく湯岐前林道へと乗り継ぐ展開で湯岐林道の探索はここで終了。
→探索終了!
→湯岐前林道に突入! |