このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 越郷林道/ Kosugo林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2017.10.08 / No.F-180 
 [ 所在地 ]南会津町 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 会津山中の自然を満喫できる代わりに末端区間では薮の猛威が激しいピストン

枝岐村からR352・401号線を南会津町方向に進むと、スノーシェッドが「小豆温泉」を過ぎるまで連続します。交通量も少なくバイクや車は飛ばしがちで、普通に走っていると気がつきにくいですが、小豆温泉を過ぎた先の半トンネル状態となったスノーシェッドの途中に、実は右手に曲がる出口があるんですね。それこそが目指す越郷林道の入口。国道から右折するとすぐに伊南川を渡ってダートがすぐに開始しているのですが、スピードを出し過ぎて通り過ぎないように、また、後続車がいた場合は急に速度を落とすとかなり危険なので、その点に注意しつつスノーシェッドから林道入口へとアプローチ! なお、国道からは見えませんが、路肩の薮に朽ちかけた木杭タイプの林道標が存在しています。
→林道標を眺める!
→伊南川(上流・右)を眺める!
→伊南川(下流・左)を眺める!
っそく南会津町の未知なる越郷林道へと乗り込みますが、前日に降った雨の影響で路面はペトペトの泥跳ねダート状態でした。晴天続きであればフラット状態だと思われましたが、土質系の未舗装林道では一度雨に降られると、1日経ったくらいではダメですね。路面が完全に乾くにはやはり2〜3日はかかるようです。当日晴れたからといって、ラフなジーパンなんかで走ると膝下が泥だらけになっちゃいますよ。
線直後のなだらかな直線主体のダートを進んでいくと、やがてブナ林の中へと進んでいきます。伐採跡に再び生えたブナ林なのか、巨木といえるような木はなかったですが、鬱蒼たる樹林の中でありながら、ここには自然色豊かなブナ林が放つ森の爽やかな雰囲気が漂っていました。そんなブナ林の真っただ中を進む途中、とある自然の恵みを発見! 画像にもちゃんと写っているのですが、それってなんだか分かります? 
→あ、あれは?!
々しいブナ林の中を進んでいくと、やがて林道名由来の越郷沢を跨ぐコンクリ橋を渡ります。立ち止まって眺め入るほどのでもなくて、ささやかな小さな流れであった越郷沢。越郷林道はここからその沢沿いに、標高差およそ230mを源流域へと溯っていくコースです。
郷沢の右岸に取り付くと、登り坂の傾斜角度がいきなりキツくなりますが、ここでまさかのコンクリ簡易鋪装が出現してしまいます。キツい坂道対策としての鋪装でしょうが、会津の人里離れた深山のピストン林道で鋪装に出くわしてしまうとは・・・。
もご心配なく。幸いにして簡易鋪装区間は短くてダートはすぐに復活しましたよ。いきなりキツくなった登り坂の傾斜角度も緩くなり、険しさはいったん鳴りを潜めます。それと同時に、ふと気がつくと越郷林道はスギだかヒノキの植林地帯へと進み、道すがらの雰囲気も落ち着いたものへと変化、路面もとても走りやすい状況となりました。
だらかなアップダウンのような勾配で山中の植林地帯を駆け抜けます。両サイドから受ける樹木の圧迫感と閉塞感は大きいですが、晴れていれば空から陽の光も差し込むためか、暗さはあまりなかったです。路面もここでは乾いていてなんら問題はありません。
林地帯を過ぎると、左急カーブの急坂の途中で越郷沢へと流れ込む支流の小さな沢を跨ぎますが、ここではちょっと珍しいものを眺めることができました。沢の流れによって岩盤質の沢床に丸い円形の甌穴、すなわちポットホールができているのを発見! 場所によってはポットホールが観光スポットとなっているところもありますが、さすがに会津の山奥、人もやって来ないピストン林道の途中にあるのでは、宣伝のしようもないということか・・・。
→ポットホールを眺める!
もなき越郷沢の支流を跨ぐと、その後は越郷沢の流れを左に眺めつつなだらかに登坂していきます。ここでは越郷沢の流れが道すがらに見えていますが、岩盤質の沢床に覆われた水量の少ない沢で、清流というよりは泥っぽく淀んだ雰囲気の流れでした。
→越郷沢を眺める!
郷沢沿いに遡っていくと、入線直後にはほとんど見られなかった紅葉が少しづつ目につき始めます。赤色よりも黄色の黄葉が主体ですが、それだけ標高も上がって深山地帯へと分け入ってきたのでしょうか。どことなく漂うしっとりとした森の雰囲気が良かったなぁ。
→あ、あれは?!
の後しばらく越郷沢の沢沿いに登坂コースが続きますが、ダートをたどっていくにつれて路面に放置系の荒れが徐々に現れてきます。といってもいきなり荒れだすのではなくて、気がつくと次第にそうなってくる状況ですが、それだけ林道の深部まで立ち入る車両も少ないということですね。しかし、それでいながらダートはまだまだ先へと続いています。
がて、左手に流れていた越郷沢の流れは鬱蒼たる薮と樹林の向こうに消えてしまい、いかにもピストンの末端地点らしい草深い状況に変化。それと同時に路面は前夜の雨の影響がはっきりと残ったびちゃびちゃな状況になってしまいます。しかし、この程度であればオフバイク的には問題のある状況ではありません。ただ、足回りを茶色くコーティングする泥跳ねだけは嫌なので、ぐっと速度を落としてさらにその先へと進みます。
かし、その後は路肩に繁茂する薮がこれまで以上に勢いを増してきます。それでも撤退するほどの状況ではないので構わずその先へと進みますが、無情にもダートは徐々に先細りしてしまいます。この状況、山奥のピストンではよくあることなので別に慌てませんが、どうも越郷林道はその末端へとたどり着く前に薮に埋もれて自然消滅の予感・・・。
第に攻勢を強めてくる薮に負けじとWRを進めますが、ここいら辺が限界かな。道筋はなおも続きますが、やがてダート完全に薮に飲み込まれてしまいました。この先は濃密な薮に埋もれて地面がまったく見えていません。さらに進もうとするならば、完全な薮漕ぎ状態となってしまいます。というわけで越郷林道の探索はここで終了。まあ、死ぬ気になれば進めるのでしょうが、ここは所詮ピストン。そこまでのヤル気は起きなかったです。なんとか末端地点までたどり着いても、再び過酷な薮漕ぎで引き返さなければいけねーし。
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ その先の様子をうかがう!
→ 付近を眺める!
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