このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2009.10.12
No.G-015

新湯線■中之条町・草津町(旧六合村) ■全線ダート ■接続→小倉支線 ■分岐→白砂川線・世立線
■R353号線四万温泉付近(中之条町)からR405号線(草津町)とを結ぶ

 走り心地も上々、快適ダートでストレス無く峰越えをするメジャー林道 

 ↓新湯線のハイライトはやはり中盤の峰越え区間です。荒々しい山岳ムード漂
 うダートの走り心地は最高、思う存分にダート走行を満喫できるでしょう。


……こんな感じ……
■通称「万沢林道」でよく知られた群馬県ではメジャーな林道で新潟、長野県との県境付近の深い山中を峰越えして中之条町と草津町とを結ぶ。路面はぼフラット状態だが、峰越え区間については多少のガタガタ感が見受けられるものの、メジャーであるがゆえに基本的には走りやすいロングダートである。区間によってその雰囲気は変化し、四万温泉(中之条町)側から入線すると前半は新湯川沿いの鬱蒼とした深林区間が、峰越えする中盤では荒々しい山岳ムードを、そして終盤には新湯線名物となるストレート区間が楽しめる。ただし、前年ながら道すがらの眺望的なものはほとんど望めないので、ここではダートランそのものを楽しむことになる。

■中之条町四万温泉付近から峰越えして草津町の R405号線へと至る新湯線こと通称万沢林道は、付近に位置する秋鹿大影線と合わせると長距離ダートが楽しめることもあり、同じく群馬県内の栗原川線と共に関東屈指のメジャー林道であるところは広く知られているところ。その四万温泉側の入口がここであり、「万沢(新湯)林道 昭和31年度起工 中之条営林署」と記されたブロックタイプの林道標も設置されているのですが、ぱっと見した限りでは直進側の未舗装路が新湯線であると勘違いしてしまうかもしれませんが、そちらは「小倉の滝」へと至る新湯林道小倉支線となっているので注意してください。新湯線は道なりの舗装路方向となっています。ということでいざ突入ですよ!
→その前に…
■「入線するとすぐにダートが始まって…」と言いたいところですが、厳密にはダート開始地点は林道標の地点から少し進んだ先になります。その地点がここで、何気ない感じでプツリと舗装が途切れて小石混じりの土が固く圧縮されたようなダートが始まっていました。
■そしてその先にてすぐに現れるのがこのゲート。全身にサビが回ってくたくた状態ですが、どうやらこれは生きている模様。そうでなければ、わざわざあのようなすり抜け防御用の巨石が配置されていることもないでしょう。運が悪いとここは閉じられていることがあるのかもしれませんね。
■オープン状態にあったゲートを抜けてその先へと進みます。これから人里離れた深山地帯を抜けていくことになりますが、そのような場所なので沿道の森は自然色が濃厚であり、味気ない杉やヒノキなどの植林も見当たらずにしっとりとした良い雰囲気に!
■しばらくすると林道名にもなっている新湯川の流れが右手に現れました。以降は基本的にはこの新湯川に沿うコースで、付かず離れずでその上流部へと向かっていくことになるようです。ただし、道すがらに渓流風景を眺めつつ進める区間は限られているようですけどね。
→新湯川の流れを眺める!
■そしてとある左カーブ地点に分岐が現れました。路面は落ち葉の堆積したフカフカな腐葉土状態であり、いかにも作業道チックな雰囲気がプンプンと。なので名無し作業道であると思いきや、さにあらず。ここは「井戸沢線」という名称を持つ作業道となっているようです。
→付近を調べる!
■作業道井戸沢線の分岐を過ぎると、続けてすぐその先にて再び怪しい左折分岐が現れます。「ここも名のある作業道になっている?」と思って入口周辺の藪の茂みを探ってみましたが、ここは名も無きただの作業道であった模様。
→作業道の様子をうかがう!
■「あ、林道標だ!」連続して現れる2箇所の作業道分岐を過ぎてさらに進むと、右手の路肩にサビまみれで年季の入った林道標が現れました。林道の途中にも林道標が設置されていることは珍しくもないので、これはてっきり万沢林道とでも記してあるのかと思いましたが、そこには「新湯林道大前線」なる名称が! ちなみにこの林道沿いには「万沢(新湯)林道」、「新湯林道大前線」、「万沢林道」、「万沢(相倉山)林道」と記述された4つの林道標が存在しており、通称「万沢林道」で知られているこの林道の正式名称には諸説あるようですが、隣接するみなかみ町(旧新治村)にも通称万沢林道こと「万沢(赤湯)林道」が存在しています。よって当サイトでは混乱を避ける意味も含めた結果、独断にて「新湯林道」として扱うことにします。なお、面倒くさいので異論は受け付けませんよ…。
→林道標を眺める!
■様々な諸説を生み出す林道標を過ぎてさらに先へと進むと、その先にはる無名な小さな沢を跨ぐ小さなコンクリ橋もあり。手持ちの県別地図にもこのような小さな橋までは記載されていない場合が多いので、地図を丸飲みしていると「こんな橋あったっけ?」と思ってしまう場面も林道ではたまに発生したりします。
■前方が大きく開けて正面にバーンと仰ぎ見るように山を望める地点がありました。登山には興味がないのでよく分かりませんが、あれは新湯線沿いにそびえる「相ノ倉山(1567m)」でしょうか? ひょっとしたらただの峰かもしれませんが、とにかく「ああ、山に来たんだなぁ」と実感してしまう眺めでした。
■そして再び新湯川沿い区間。川面からはかなりの高さがあって落ちたら終わりですが、普通に走行していればそんな事態はまずないしょう。木々の隙間から望む渓流…と言えば聞こえは良いですが、実際には枝葉が邪魔をしてちと眺めにくい感じに。でも雰囲気的には悪くないですけどね。
■おや、またコンクリ橋がありましたよ。ダートはここで右カーブで新湯川を跨いでいました。ちなみに路肩からだと木々が邪魔をして渓流の様子が眺めにくいので、そういう意味ではちょうど良い地点です。というわけで、ここでは新湯川の渓流を眺めておくことに。
→新湯川上流(左手)を眺める!
→新湯川上流(右手)を眺める!
■その後はコンクリ橋を跨いで新湯川の右岸に沿って進みます。ここまでは目立つような急な坂はないのですが、新湯川沿いコースもいよいよその源流部へと近づいてきたようで、これより先は連続した登坂区間が始まる模様。徐々に峰越え林道らしい荒々しさが目に付くようになってきました。
■これは土砂崩れの復旧跡でしょうか? 路肩の崖が斜め45度に崩れており、その部分の路面にはコンクリが打ち込んでありました。土砂崩れと同時に路面も崩落していたことがうかがえます。なにせここは山岳林道ですからね。
■それにしても季節はもう10月であるというのにこの緑は一体どうしたことでしょうか!  まるで盛夏を思わせるような盛んに勢いづいた山腹の森の中を気持ちよく前進していきます。自然色豊かな目に沁みるような緑の光景に、「ああ、来て良かったな!」と思ってしまいます。
→さらに新湯線を進む!
→もう飽きた…

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