このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.11.23
No.IBA-033

高野地線■常陸太田市 ■全線ダート ■分岐→高野地支線
■県22号線「小妻町」から山中に延びる

 草深いが荒れているわけでもない平坦コースで山林奥地へと続くピストン 

 ↓気が向いたら立ち入ってみる程度の1本。やや閉鎖的で路面状態も良好とは
 いえませんが、荒れているわけではなくそれなりにダート走行を楽しめます。


……こんな感じ……
■県22号線 「小妻町」 地区に入口があって隣接する高萩市との境界付近の山林へと分け入るピストン林道。県道から入線すると、植林と雑木の混在した人気のない山林内を細かく蛇行しながら平坦路が続く。チェーン封鎖によって一般車の通行は途絶えているものの、林業関係の車両が希に立ち入るため草刈りなどの路面維持も希に実施されている模様。総じて沿道の雰囲気は暗めで閉鎖的だが、草深さはあっても荒れていることはない。快晴時といった条件のもとでは意外な穏やかさが味わえるかも。なお、林道標は設置ながらも途中で高野地支線を分岐しているので、そちらとあわせて探索すると良い。進むにつれて路面規格が低下し、ラストは草深い広場となる。

■常陸太田市と高萩市の境界そばに位置する県22号線沿いの「小妻町」地区に存在している高野地線の入口へとやって来ました。 事前情報によれば、東日本大震災により現在(2013.4月)も休業しているという観光牧場である「プラトーさとみ」脇の山中に延びるピストンとのこと。ひっそりと静まり返った入口からはすぐにダートが開始しており、これはなかなかオツな探索が楽しめそうであると密かな期待をしてみますが、そこはちょっと残念な状態となっていました。
■すなわち、それはチェーンによるゲート封鎖です。一見すると右手がユルユルな無防備にも見えるのですが、そこには土盛りという心憎い処置がしてありましたよ。そして林道標はというと、杭と看板タイプの2種が存在していたものの、赤茶にサビきっていづれも判読不可能な状態に…。したがって、現地にて「高野地林道」という林道名を確認する術はもはやありません。
→林道標(鉄板タイプ)を眺める!
→ゲート右手を眺める!
■厄介な土盛りと溝の存在のため、その後もここは通りかかるたびに様子を見ていたのですが、それからおよそ1年経過しました。さすがに1年も経てば土盛りや溝の土も自然と穏やかに均されてきたようです。フ…、戦略的撤退を経ていよいよ行動の瞬間が到来したということですね。
■そしてそれ以上は語るまい…。
■万年封鎖なチェーン○ートを瞬殺で落城させていただき、いよいよ高野地線のダートに乗り込みますが、林道探索のコンディション的にはあまりよろしくない状態でした。秋が足早に駆け抜けようとしているこの時季、ただでさえ寒いのに加えて生憎の小雨がパラつく天候です。そのような状況で封鎖された林道へと立ち入る者などいるはずもなく、落ち葉にまみれたダートに人の気配は全く感じられませんでした。かなりの寂寥感を覚えてしまいます。
■晩秋の、しかも小雨のパラつく林道というのはなんとも物悲しいものですね。実際の寒さもそうですが、心身共に凍えてしまいそうな心細さを覚えつつその先へと進みます。まあ、世間一般的には最悪なコンディションですが、そのような状況下だからこそ味わえる林道ならではの雰囲気でもあるといえるでしょう。この雰囲気はそれはそれでまたオツなものです。
■落ち葉でカムフラージュされていますが、路面は意外と土質っぽかったりしました。小雨で降っているのでヌタヌタとなってしまった区間にも遭遇します。この林道には滅多に関係車量も立ち入ってこないみたいで、そのような雰囲気もここには濃厚に漂っていましたよ。
■さらに進むと小さな沢を越える地点がありました。そこは木橋となってるのですが、景観的に茶色く冬枯れした周囲の雑草や落ち葉に溶け込んでしまい、こうして眺めてみてもどこが橋であるのか分かりにくいですね。今すぐではないものの、腐食による腐り落ちが心配そうな木橋です。
■小さな沢を跨いだその先でダートは左手に曲がってさらに森の奥へと続きますが、途中にトタンの林業小屋がありました。林業関係の資材や道具でも保管してあるのでしょうか。窓が存在していないので、作業員の休憩小屋でないことは明らかです。
■その後も杉やヒノキの植林の森を進みますが、なんとなく路面の規格が徐々に落ちてきたみたい。雑草むしたダートは砂利が洗い流されてややガタガタ気味です。林業の道としては機能はしているようですが、それにしてもこの高野地線、どこまで続いているのでしょうか?
■う〜ん、しっぽりとした良い感じの雰囲気です。盛りは過ぎ去ったものの、まだ僅かに黄葉も残されていましたよ。コース的にも入線以来、平坦路が続いて坂道といったものには遭遇しておらず、険しさは感じられません。天候に恵まれれば、ここは散策気分でのんびりと楽しめるかも。
■コース的な険しさはほとんど感じられませんが、ここに至ってそれなりに奥地へと進んできたみたい。どこかそのような雰囲気も感じられてきました。ちなみに手持ちの地図によれば、この高野地線は途中で二股に別れて「高野地支線林道」を分岐しているようです。果たしてそれがどのようになっているのか、そこいら辺の実態調査も含めてなんだか楽しくなってきましたよ。
■おや、右手に別れて行く道筋の痕跡らしきものがありましたよ。でもそこはほとんど自然回帰に近い状況で、これは目指す二股分岐ではないみたい。今は使われなくなった放棄系の作業道といったところでしょうか。もちろんここはパスでしょう。
■雨は本降りとなることはなかったですが、小雨状態が続きます。一瞬止んだと思ってもまたすぐにパラついてきます。このような状況では以前はデジカメの雨濡れをかなり心配したものですが、現在は落下衝撃対応、防水機能付きなので何の心配もありません。ここまで撮影しまくる林道探索ではこの安心感は大きく、それだけで気分的にもかなり楽だと思います。
■枯れ葉と冬枯れした雑草で地面の土が見えていない高野地線のダート。深部へと進むにつれて濃厚な雰囲気が漂いますが、ここまで進んできたらその末端を確認しなければ気が済みません。やがて現れるという高野地支線との分岐地点を目指して一騎駆けあるのみ!
→さらに高野地線を進む!
→もう飽きた…

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