探索日 2008.08.13
No.I-006

……こんな感じ…… ■道前田山線（根花線）から分岐するピストンダート。分岐直後はいかにも走りやすそうなフラットダートが延びており、特に勾配もなく平坦続きでとても快適だ。ただし、それは右手に弥一郎線を分岐する地点まで。その先は僅かな登り坂となった藪まみれの雑草ダートと化してしまう。探索時には路面を完全に埋め尽くした雑草の藪刈りが施されていたが、そうでなければ廃道と見間違えるほどの有様。この区間は突入しても特に何もなく行き止まりとなっているので、完抜けルートになっている弥一郎線へと素直に走り継いだ方が、時間の節約にはなるだろう。林道名にはトチノキ沢とあるが、走行がてらに沢の流れを見ることはできず、また眺望は全く望めない。

	■道前田山線（根花線）を青森県側から進み、岩手県へと越県して芦名沢線の分岐を過ぎた次の分岐地点になるトチノキ沢線の起点です。通常、青森県田子町から岩手県八幡平市「田山」地区へと抜ける場合、道前田山線（根花線）がメインルートとなっていますが、このトチノキ沢線経由でも抜けられます。時間的には余計にかかってしまいますが、延々と続く道前田山線（根花線）のダートが単調気味に感じられた場合には、突入してみても良いでしょう。
	■道前田山線（根花線）からの分岐直後は幅員も広くなかなか立派な感じもしますが、やがて路面は路面に雑草の生えたワダチダートになって幅員も心なしか狭まります。それでも路面はフラットで、ややガタガタとした道前田山線（根花線）よりも走りやすい感じでした。ただし、山深い山中を抜けているため、景観的なものは望めません。
	■分岐元である道前田山線（根花線）は県境を境に上り下り区間が続きますが、ここトチノキ沢線では意外なほどに平坦路が続きました。山中に延びる林道のこと、もちろん僅かなアップダウンはありますが、基本的には平坦路続きです。前方の行く手には遠くの山並みが見えており、沿道からはどことなく見晴らしがききそうな雰囲気もするのですが、やはり眺望的なものは望めません。
	■暴風雨にでもなぎ倒されたのか、路肩に倒木なども見られました。快晴時にはとても穏やかな雰囲気の林道ですが、ひとたび悪天候に見舞われるとガラリと状況を激変させ、まさに自然の厳しさを垣間見る思いです、とまで言うのはちと話が大き過ぎか…。
	■その後、ちょっと開けた場所に差しかかりました。森の木々が切り開かれて広場のようにも見えますが、ここは一体どういう場所なのでしょうか？　路面スペース以外は草ボーボーです。特に見るべき物はありませんが、日射しが暑かったので、僅かな木陰を見つけてしばし一服しておきました。
	■さらに進むと路面中央の雑草の生え方が勢いを増し、路肩からも藪が圧迫するように迫ってきました。山深い山中のダートらしく、周囲には真夏特有のムンムンとした草いきれが周囲に漂います。それはそれで林道らしく、雰囲気的には悪くはないですけどね。
	■その後、ワダチダートをたどってさらに前進すると右手に現れるのが、弥一郎線の分岐です。トチノキ沢線本道は直進方向へと続きますが、 ここより先は急激に路面が草むしていました。幸いなことに探索時には草刈りの直後だったらしく、そのまま突入することができましたが、そうでなければここは藪地獄状態だったと思われました。ちなみにこの分岐地点には標識類は無いため、やや迷いがちかもしれません。なお、R282号線沿いの「田山」地区へと抜ける場合はここを右折します。 →弥一郎線に突入！
	■弥一郎線との分岐直後はそれほどでもなかったですが、進むにつれてダートはもう地面が見えないくらいに雑草まみれとなりました。土の上というよりも、枯れ草や横倒しになった雑草の上を走っている状態で、とてもフワフワとした感触です。藪刈りが行われた直後なのに、すでに繁殖力旺盛な新たな雑草の芽吹きが見られて元の木阿弥寸前です。
	■僅かに登り坂となって雑草まみれのダートが続きます。照りつける日射しと雑草の草いきれが特に酷く、また無風状態であったため蒸し暑く、立ち止まるとクラクラと目眩がしそうな感じに…。おそらく藪刈りが行なわれる前は、どこにダートがあるのか分からないほど藪むしていたのでしょう。
	■藪刈り跡の雑草路面をワサワサと踏み分けて進むと、やがて行き着くのがこの地点です。ダートはここでプツリと途切れてしまい、完全な行き止まり状態。これより先には山道さえもありません。周囲はむさ苦しいジャングルじみた藪に囲まれており、何も見えず、また何もありませんでした。こんな状態なので、ここは早々に今来た道を引き返すに限ります。 →探索終了！ →引き返して道前田山（根花）線に向かう！