このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.08.14
No.I-011

松ヶ沢線■岩泉町・久慈市 ■全線ダート ■分岐→トハギ沢線・イタダキ沢線・ブナ又線
■県202号線「安家」地区(岩泉町)から県29号線「小国」地区(久慈市)とを結ぶ

 果てしなき北上山地の深山地帯をストレス無しで走り込める長距離ダート! 

 ↓鬱蒼たる深い森の中を延々と行く松ヶ沢線ですが、峠区間付近では空が開け
 た明るい区間も。道すがらの景色はともかく距離を走りたい方には最適です。


……こんな感じ……
■岩泉町から久慈市(旧山形村)とを結ぶ長距離峰越え林道。市町界の峠を挟んでアプローチの長い平坦ダートが北上山地の深山地帯にどこまでも延びる。路面は基本的に全線フラットなダートでいたって走りやすく、路面的なけわしさはないのでストレス無しに心ゆくまでダートランを堪能できるだろう。道すがらの人里離れた深山地帯の森は非常に深く茂る樹木でやや暗めで、似たような森の景色が延々と続くが、植林地帯ではないため陰鬱な暗さは見られない。とにかく延長距離が長い林道なので、市町界の峠への到達、走破後の満足感だけは大きい。ちなみに支線が3本存在しているので、本線走破だけで物足りない方はそれらも併せて探索してみるとよい。

■岩泉町と久慈市とを結ぶ松ヶ沢線の岩泉町側の入口です。県202号線を「安家」地区からR340号線(新小本街道)方向に進むと、岩泉町町民バス「松ヶ沢バス停」のある松ヶ沢集落を通りますが、そのバス停前の左折舗装路が林道の入口となっています。「←大平 松ヶ沢→」と記された道標が設置されているので、それを目標にすればすぐに分かるでしょう。
■そして県道からの左折路を曲がって最奥の民家の前を過ぎた地点から松ヶ沢線のダートは開始しています。探索時にはダート入口地点になにやら立て看板が設置されていましたが、ゲートの類は皆無であったので、そのまま突入させていただきました。
→立看板を眺める!
→振り返る!
■松ヶ沢線のダートにいざ乗り込みましたが、松ヶ沢線を示す林道標は現れませんね。でも、林道ではダート区間を少し進んだ地点にそれが設置されているケースも多いので、ここはあまり気にせず進みます。そしたら林道標の代わりに樹木に括りつけられたこんな看板がありましたよ。
→看板を眺める!
■「林道標発見!」しばらくダートを進むと、ようやく「松ヶ沢林道」と記された林道標が現れました。やはり名のある林道にはそれがないとしっくり来ないので、これで心置きなく総延長距離20キロを超えるロングコースを堪能できるというものですね。
■松ヶ沢線はその名の通り、まずは県202号線から松ヶ沢に沿ってその源流部を目指して遡行、やがて蓬森(1174.7m)と遠島山(1262.7m)の間を抜けて峰越えを果たし、その後は細沢沿いに下って県29号線へと至るコースです。 メインはやはり峰越えの峠区間となるのでしょうが、 よくある特長としてのアプローチの長さがここ松ヶ沢線にもみられる模様。なので、まずはひたすらにフラットダートが続きます。
■松ヶ沢に架かるコンクリ橋が現れました。沢沿いに延びる林道の常として、流れの左岸から右岸、右岸から左岸へとその位置をこまめに変えていきます。というわけで、この松ヶ沢線には8本ほどのコンクリ橋があったような気がしますが、正確なところは忘れてしまいました。
→松ヶ沢(左・上流方向)を眺める!
■真夏の森林内部は生い茂る樹木の緑ですべてが彩られているため、これはちょっと分かり難いかもしれませんが、ここはオーバーハング気味にせり出た崖が連なる区間。林道開設の際に強引に切り崩して道を設けた結果でしょうか。まさかの崖崩れが少々恐い感じです。
■「やったー、支線林道発見!」総延長距離が20キロを超える林道ならば、支線林道が存在してもおかしくはないと思っていましたが、やはりそれはありましたよ。というわけで右折しているこのダートはピストンのトハギ沢線といいます。ただし、残念ながらすでに朽ち果てたものか、それとも雑草に埋没してしまったのか、そこに林道標を見つけることはできません。
→トハギ沢線の様子を眺める!
■トハギ沢線の分岐を過ぎてさらに松ヶ沢沿いにその右岸沿いに進みますが、路面はいつの間にか真新しいバラストが敷き詰められた状態に。これが林道入口にあった「改良工事」というやつ? この程度であるなら、3月から11月まで通行止めにする必要もなかろうに…。
■松ヶ沢の渓流コースが続きます。沢沿い区間なのでほとんど勾配を意識することなく、実に走りやすいなだらかなフラットダートが続きました。というわけで本格的な登坂区間、すなわち峰越え区間は、とりあえず松ヶ沢を源流近くまで遡行しないと始まらないみたい。
■松ヶ沢の流れ沿いに右へ左へとこまめに位置を変えるダート。本来ならば、わざわざ橋を架けないで同じ位置を保ったコースとすればよさそうなものですが、林道開設にあたっては、そうはいかない地形的な制約があったのでしょう。まあ、その方が同じ沢沿いに進むにしても、眺め的に変化がついて良いというものですけどね。
■「おお、ここはきれいだな!」世にあまた沢沿いに延びる林道はありますが、過去の膨大な林道探索によって目が肥えてしまったのか、正直に述べれば沢沿いコースだからといってそのすべてが素晴らしいわけではありません。でもここは素直に美しいと思いましたよ。
■素直に美しいと感じた松ヶ沢の渓流沿いにさらに進んで行くと、林道重機や所狭しとブルーシートで覆われた資材が置かれた現場にたどり着いてしまいました。やはり林道入口のあの立て看板はデマではなかったようです。ただし、それでも当方の狙い通り、探索時は世間でいうお盆休みにつき作業員の姿はどこにも見当たりません。フ…、すべては計画通りです。
■「通行止め? やっぱり?」で、現場を静かにそお〜っと横切ってその先へと進みますが、無情にも行く手にはトラロープが…。あちゃ〜、これはその先で本格的に工事をやっているとか? もしそうだとしたら計画通りに事が進まなかったことになってしまうなぁ。
■防御度0なユルユルなロープとはいえ、行く手は完全に封鎖されていましたよ。よって作業員監視のもとであったならば、それは多大な勇気が必要とされる困難さであったと思われましたが、探索時は実に嬉しいお盆休み。そこはブシの情けでドロドロと化した工事区間をゆっくりと…ね。
→さらに松ヶ沢線を進む!
→もう飽きた…

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