このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.08.14
No.I-012

山形岩泉線■久慈市・岩泉町 ■全線ダート
■県29号線「関」地区付近から八戸川内大規模林道とを結ぶ

 峠を境に森林ダートと山岳ダートの双方を快適かつ安定路面で満喫できる! 

 ↓途中の峠を境として沿道の雰囲気は変化しますが、路面的には安定した快適
 ダートが続きます。なのでここでは高速巡行からまったり走行まで思いのまま!


……こんな感じ……
■旧山形村(現久慈市)と岩泉町とを結ぶ山越えダート道。旧山形村区間が村道、岩泉町区間は町道とされているが、通称「山形岩泉林道」としてフラットで走りやすいそのダートはよく知られている。全行程の半分以上を占める久慈市区間は遠別川沿いの平坦コースが、岩泉町区間は断崖沿いの山岳コースがメインとなり、峠を挟んだ両区間でそれぞれの趣を楽しめる。ダートの快適さについてはまったく文句の付けようがないが、人によってはやや単調さを感じてしまうかも。山越えをする山岳ダートでありながら展望、眺望ポイントはほとんど望めず、景観的には深い深山の森が連なるのみとなる。ゆえに山形岩泉線では純粋にダートランを楽しむことに徹したい。

■久慈市の県29号線沿いの「関」地区にある、県道から山形岩泉線への入口となる地点です。なんでもこの林道は正式には久慈市側が「村道山形岩泉線」、岩泉町側が「町道奥岩泉線」とのことで、厳密には「林道」ではないみたい。しかしそれにしても、久慈市側の村道山形岩泉線というのは、現在は久慈市に吸収合併されている旧山形村時代の名称なので、本来ならば市道となるはず。まあ、名称に関してはかなり曖昧な状態みたいです。当サイトでは便宜上「林道」としていますが、沿道の標識によっては「山形岩泉林道」と記載されている物も存在しています。それによって苦情を申し立てる者もおらず、そこまで手が回らないのが実情なのでしょう。
■県道から別れて入口へと延びる舗装路を進むと、やがて久慈川水系の遠別川のコンクリ橋を渡ります。そしてその直後からお待ちかねのダート区間がスタートしています。
→行く手方向の山を眺める!
■遠別川のコンクリ橋を渡り終えた直後、右カーブで左岸に寄り沿うようにしてダートが開始しています。これでいよいよ山形岩泉線が開始するわけですが、ここは市道ならぬ村道山形岩泉線であるため、林道標の類いは設置されていなかったな。
■沢沿いにコースをとる林道ではよくみられるパターンですが、左岸沿いの森の中を少し進むと、今度は右岸側へとその位置を変更します。まだまだ先は長く、こんな序盤で立ち止まっている場合じゃないですが、とりあえずお約束で橋上から遠別川の流れでも眺めておきましょう。
→遠別川の流れを眺める!
■遠別川の流れに沿って進みますが、真夏の山では植物の緑が延び放題! 左手に流れがあるはずですが、生い茂った路肩の薮ですっかり隠されています。カッと照りつける夏場の容赦のない陽射しで濃厚な草いきれが周囲にムンムンでした。
■やがて川岸沿いに視界の開けた区間が現れましたが、こういう場所は土砂崩れの跡であるのかもしれません。そこだけ路肩の木々が払われており、右手は今にも崩れそうな崖となっています。自然災害は望むところではないですが、その跡地は視界良好となっている場合が多いのもまた事実。
■あ、養蜂じゃないですか? 林道沿いの開けた草むらに大量のミツバチ箱が! 養蜂家の方は花を求めて九州から北海道まで足を運ぶといいますが、旬の花を追いかける転地養蜂はタイミングが大切なので、春から夏場は現場をかけもちして忙しいそうですね。うむ、人里離れたこの地でならば美味しいハチミツが期待できるな!
■「支線分岐発見?」その後しばらく進むと、路肩に軽トラが1台止められており、その前には木冊門で閉じられた怪しい分岐の入口が! そこには無数の立て看板が設置されており、ひょっとしたら名のある支線林道入口なのかと思いましたが、残念ながらそのような道ではなかった模様。どうやら名無し系の作業道みたいです。
→看板を眺める!
→作業道の様子を眺める!
■これほど深い山の中なのに長いストレート。二条のくっきりとしたワダチがきれいにどこまでも延びています。やはりメジャーとも言えるこの未舗装路にはそれなりの通行量があるということでしょうか。でもこれまでのところ対向車とは遭遇していません。
■その後も遠別川沿いにストレート主体のコースが続きます。山形岩泉線はこの先で山越えをするはずなのですが、本格的な登坂区間はまだしばらく先のようですね。山越え林道ではしばし見受けられる峠へと至るアプローチの長さを実感。行けども行けどもきりがないといった感じでした。
■時にはこのように遠別川がすぐそばまで寄り添ってきて、走りながらしにして渓流の風景を眺めつつ走ることもできます。とにかく見通しがきいて走りやすい路面状態なので、どこまでも似たような景色が続くこと以外にはストレスとなりうる要因はないでしょうね。
■自然色豊かな美しい森林の中を気分良く進みます。いくら通行量の多い林道であるといっても、所詮は一般道と比較すればそれはほとんど無きに等しいもの。誰とも一切出会うことなく、静寂でありながらそれでいて驚くほどに明るい森の雰囲気をマイペースで満喫!
■峠へのアプローチとなる長いストレート区間を走り抜けると、遠別川の流れは左手の森の奥へと消えて渓流区間は終了。これより先は山越えの峠を目指して山岳林道らしく連続した登坂区間の開始となります。そして登坂区間の開始地点付近にはこのような右折ダートの別れ道が!
→右折分岐の様子を眺める!
→付近を眺める!
■県別地図にもその道筋が記載されている名無しダートの分岐を過ぎて、その先に控えていた勾配区間を進みます。でもここは正確には「林道」ではなく村道もしくは市道とのことなので、「もうこれ以降の村道撮影はやめようか…」とも思ってしまいましたが、さすがに一切の妥協を許さない究極に林道へとこだわる原理主義でもないので、遠路はるばるここまできてそれはないな。
■路肩に迫る濃密な薮と樹林のが織りなす鬱蒼とした雰囲気の中、やがてその先にあらわれるであろう峠地点を目指して快走! さすが山形岩泉線は岩手県でも名の知られたメジャー林道だけあって、勾配の連続する登坂区間でもいたって走りやすい路面状況が続きました。
→さらに山形岩泉線を進む!
→もう飽きた…

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