このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.08.11
No.I-017

小股線■北上市 ■全線ダート ■接続→北本内川線・和佐内線・湯ノ沢川線
■北本内線から分岐して和佐内線・湯ノ川線との三叉路とを結ぶ

 小又川の渓流沿いに深く分け入る山岳ムード感抜群なダート林道! 

 ↓沿道での見所は平走する小又川の渓流の眺め。それと合わせて岩屑まみれで
 山岳ムード満点のスリルチックなダートランがここでは楽しめるでしょう。


……こんな感じ……
■北本内川線、和佐内線と共に完抜けルートを形成する林道の1本で、北本内川線から和佐内線とを結ぶダート林道。北本内川線が四輪走行不可状態につき、一般道からの関係車両のアクセスルートも兼ねている。北本内川線側から入線すると、小又川の美しい渓流沿いのコースが続き、後半は深山地帯の山岳ムード満点な山越え区間が楽しめるだろう。路面は基本的に土質だが、林道の位置する険しい地形ゆえ、随所に散乱した大量の岩屑でガタガタ感は大きい。崖崩れも頻発しているようだが、付近の林道網の重要なルートであるため、車両の通行に支障がないだけの手入れはなされている模様。致命的な荒れやガレはないが、走行にはそれなりの注意が必要となる。

■北本内川線から分岐して和佐内線および湯ノ川線とを結ぶ小股線の起点にやって来ました。北本内川線をR107号線方向から進んで来ると左折して北本内川をコンクリ橋で対岸へと跨ぐ形で現れ、林道名でもある小又川沿いにその上流を目指しています。接続する北本内川線から和佐内線、湯ノ沢川線とを結ぶ完抜けコースを形成しているため、北本内川線を訪れる林道ライダーはここでそのほとんどが小股線へと進路をとるものと思われます。
→橋上から景色を眺める!
→北本内川上流を眺める!
■北本内川線に別れを告げて小股線のダートに乗り込むと、やや圧縮されたような、キャタピラ跡が刻み付けられた土質っぽいダートが出迎えてくれました。路面のキャタピラ跡は小股線から北本内川線へと向かっていましたが、それはおそらく、北本内川線が区間的に四輪走行不可状態にあるため、県1号線から和佐内線、小股線経由ではるばる大回りしてやって来ているのでしょう。したがって小股線は車両の通行のある現役林道であることが分かります。
■この時点ではすでに晴れ上がっていたものの、探索当日はこの付近を一時的にゲリラ豪雨が襲ったため、随所に水溜まりというか泥溜まりが発生中。圧縮された路面もかなりヌタヌタな状態であり、乾燥時にはなんでもない路面のタイヤやキャタピラ跡が仇となってしまったようです。
■大量の岩屑が堆積していた土砂崩れ跡が現れました。すでに路面上の岩屑は取り払われていましたが、それでもなお物凄い量の岩屑が両脇に! 現場には突貫工事で復旧させたような雰囲気が感じられましたが、この小股線が通行不可となると、接続する北本内川線は完全な孤立状態に陥るため、死にもの狂いで復旧させたのかもしれません。
■小又川沿いの断崖に面した崖下区間を進みます。ダートは一見するときれいに圧縮、均されたようにも見えていますが、やはりここも路肩に多量の岩屑の堆積が。どうやらこの区間は全てが崖崩れ跡になっているみたい。
■お、左手に小又川の渓流が近付いてきましたよ。大量の岩屑が堆積された岸辺に沿って軽快に走り抜けます。シチュエーション的にはかなり涼し気な雰囲気ですが、やはり現実はそうでもないんですね。木々の隙間から差し込む真夏の陽射しは強烈であり、雨上がりの蒸した湿気もかなりのもの。いくら渓流沿いを進もうと、真夏の山の林道はとても暑苦しいものですよ。
→小又川を眺める!
■小又川の渓流沿いに進むダートはコンクリ橋で右岸から左岸、そしてまた左岸から右岸へとこまめに位置を変えながら延びています。基本的には同じ渓流沿いのコースが続きますが、美しい川の流れを眺める位置がこまめに変わるのでここは飽きません。
■というわけで、今度は左岸沿いに小又川の景観を味わいつつ進みます。相変わらずダートは場所によってはびちゃびちゃであり、蒸し暑く立ち止まるとすぐに汗ダラダラ状態に陥りますが、それでも雰囲気的にはとても良い感じでした。
■途中にはこのような水際地点もありました。まさかの路肩落ちをすれば即水没ですが、普通に走行していればそのような事態にはまず陥らないでしょう。
■渓流沿いでも所々で見られた崖崩れ跡。こういう水際地点で崖崩れが発生していると迂回路もなかなか自然発生しにくいものですが、幸いにしてここはすでに復旧済でした。荒々しく堆積した岩屑や岩石群がいかにも山岳地帯の林道くさくてとても良い雰囲気です。
■そうそう、途中にはこのような名も無き小さな沢の直渡り箇所もありました。雨天直後ということで流れに勢いはありましたが、所詮、どこもこの程度の規模なので問題はありません。逆に楽しいくらいですが、ウェアの足下が濡れないようにそおっと渡ります。
■でも、こいつはいただけないな。路面のくぼ地に発生していた大量の泥水の水溜まり区間です。深さが知れず、また底はヌルヌルなので、なるべく脇を抜けるようにはしますが、実際には崖際であったり、酷いヌチョヌチョでそうはいかない事もあったりします。これも雨上がりの林道でのリスクということで、一応、軽く心の準備を整えてからじゃじゃ〜っと慎重にやり過ごします。
■そしてさらにいただけないのがこういう地点。コンクリ舗装された橋上に発生した泥濘状の水溜まりです。底がヌルヌルな泥の堆積したコンクリだけに、かなりスリッピーなんですね。バランスを崩して足でも付こうものなら最悪なので、ここも一息付けて慎重にやり過ごします。
■地図上では相変わらず小又川の流れに沿ったコースが続いていますが、その後、水際から少し離れた感じで川沿いの斜面の森の中を進みます。途中に看板がありましたが、錆びて判読不明状態に。おそらく林道でよく見かける「路肩注意」とか「落石注意」、「警笛ならせ」の類なのでしょう。
■ここは土砂崩れの復旧跡区間でしょうか? 不自然に土むき出しとなった斜面と土塊の路肩区間が現れました。通過に際してはしゃしゃ〜っとイイ感じに泥を跳ね上げ、XRの足回りがあれよあれよという間に茶色くコーティング!
→さら小股線を進む!
→探索を打ち切る…

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