このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 七時雨線/ Nanashigure林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
七時雨林道  [1] [2]
夏の暑さだけは閉口ですが、それでも気分良く進んでいくと、やがて左手から渋民林道のダートが合流してきました。渋民林道は七時雨林道と同じくR282号線の「赤坂田」地区(JR花輪線赤坂田駅そば)付近から(たぶん)登ってくる林道ですが、ここにはブルーの鉄板タイプの林道標が設置されているのですぐに分かります。というわけで、七時雨林道探索中でのなにかの緊急事態の時にはここから国道へと退出することも可能。
→振り返る!
→景色を眺める!
して渋民林道分岐を過ぎた先で現れたストレートです! 山深い山中であるにもかかわらず、ぶれることなくストレートにその先のただ一点を目指すダート。惚れぼれとするような抜ける視界の良さと走りやすさに、思わず「わぉッ!」と叫びたくなってしまいます。七時雨林道に来て良かったとしみじみ思ってしまう瞬間ですよ。
高に素晴らしい山中のストレートを駆け抜けると、その先で左急カーブが現れますが、その地点の路肩にてようやく七時雨線の林道標を発見しました。ガードレールを埋没させる勢いで茂る雑草の薮で少々見にくいですが、それは木杭タイプの林道標でした。
→林道標を眺める!
中に切り開かれたダートを一騎駆けに快走中! 真夏のダートは遮る物のない陽射しを受けて眩しいほどの明るさです。森の中って暗いイメージもありますが、実は意外と明るさに溢れていたりするんですよね。夏の林道ではよく見かけるヒマワリのようなイエローのオオハンゴウソウがいたる所で咲き乱れていました。でも、この花ってなぜか北アメリカ原産らしいですよ。
の後、再び左折ダートの分岐が現れますが、七時雨線本道は手前から前方右手です。左折側に林道標が設置されていませんでしたが、こちらに進むとR282号線沿いの「扇畑」地区に抜けられる模様。ただし、そちらは本道と比較して明らかに車両の通行量が少なさそうな雰囲気なので、道間違いを犯す心配はあまりなさそうです。
→振り返る!
いてもう一本、今度は右折側に分岐するダート分岐が出現しました。その深部まで立ち入ったわけではないので、詳しいことはよく分かりませんが、ここは七時雨林道の右手方向に位置する「御月山(954.4m)へと向かう道であるみたい。ただし、残念ながら林道標の類の物はなにも無し!
→振り返る!
ぜかそこだけチェーンによって封鎖されていた作業道入口を後にして先へと進みます。平坦区間では安定した走りやすい路面状態となり、酷いズルズルや、クレバスなどの荒れ区間は部分的なものであったかと思わせがちな七時雨線のダートですが…。
り坂が連続する区間に差しかかると、路面はまた荒れた様相を見せ始めます。おそらく、下り坂では路面全体が雨水の水路となってしまうのでしょう。流水に押し流されてズルズルに堆積した大量の砂利と、雨水の洗堀作用で深くえぐれたクレバスが再び出現! 「えぇッ、また?!」といった感じでまったくもって気の許せいない七時雨林道のダートです。
字溝のように洗掘されたクレバス。落ち込んだ溝の壁面を見てみると、モサっとした砂利が厚く層をなして堆積している様子が分かりますね。一度ハマると脱出しようにも、アリ地獄のような感じで壁面が崩れてしまうため、フロントを引き上げるのに苦労します。
道沿いの左手に深沢山を眺め、その後右手に位置する御月山の裾を抜けてうねうねと山中を進むことしばし、今度は右手に切り返す形のダート分岐が現れました。ここにも標識の類はなに存在していませんでしたが、七時雨線の本道は手前から前方左手となっています。ちなみに、右折側は深沢沿いに遡るピストンで、最終的には山道と化して消滅しているみたい。
→振り返る!
れは路面崩壊の復旧跡ですね。そこだけ真新しい砂利が敷かれ、路肩が擁壁によって強化されていました。雰囲気的には落石ゴロゴロ的な険しさは見られない七時雨線ですが、やはりこういうこともあるみたいです。ま、探索時に復旧されてさえいれば別にかまわないですけど。
面崩壊の復旧地点を過ぎてさらに前進すると、このような右折分岐が現れます。ここはかなり紛らわしいですが、七時雨線本道は手前から右折側となっているので注意してください。直進、右折側共に路面状態に差は見られないため、ここは注意していないと道なりに直進してしまうことになりますよ。なお、これは余談ですが、この七時雨林道は「出光イートハーブトライアル」、すなわち田代平高原から普代村までを2日間にわたって往復する国内最大のバイクトライアル大会のコースに一部となっています。そして大会開催日近くなると、紛らわしい分岐地点には参加ライダーが道間違いをしないように、「右」とか「左」とか記された赤白の標識(画像左部分に注目)が仮設置されるみたい。まあ、お金を払って参加する大会だけあっていたせり尽くせりなわけですが、でも、真の意味でオフ林道を楽しむのであるならば、やはり「道間違いによるリタイア」も有りという過酷なルールで、そしてできることならば地力で走破してほしい…。
→付近を眺める!
いうわけで、この分岐は右折します。ちなみに「櫻松神社」へ行きたい場合は、ここを直進(左方向)して次の分岐を左折してください。神社には日本の滝100選に殿堂入りしている「不動の滝」なる見所もあるみたいですよ。
神社方面へと進まずに分岐を右折すると、その直後に深沢に架かる橋を渡ります。そしてそのまま道なりにXRを走らると、やがて「櫻松神社道 第八号〜追分之標1km」と記された道しるべが現れました。でも、道しるべは壊れているというか、板が一部外されてしまっている状態です。道しるべは分岐地点に設置されるのが基本ですが、それらしいものはなかったような気がします。察するに分岐は廃道化してしまい、道しるべだけが虚しく残っていたのかもしれません。
して、そのすぐ先で目前にいきなり開けるのがこの光景。そこは右手の森が開けた絶好のビューポイントとなっており、どこまでも波打って連なる山並と、その先に「差鳥大山(471m)らしき頂きを望むことができました。ここでは山深い山中の趣よりも、果てしなくどこまでも続く高原といった素晴らしく開放的な雰囲気が欲しいままに味わえることでしょう。
→「差鳥大山」を眺める!
→さらに七時雨線を進む!
→もう飽きた…
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