このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 七時雨線/ Nanashigure林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2013.08.14 / No.I-020 
  快晴時に訪れたい最高のシチュエーションで駆け抜ける高原地帯の長距離林道!


↑ビューポイントが豊富で眺め、雰囲気ともに素晴らしい林道です。延長距離も長く、荒れから安定状態までオフを思う存分に堪能できますよ!
手県八幡平市の御月山(954.4m)や高住山(624m)、七時雨山(1060m)の山裾の高原地帯を巡って延びる長距離林道。沿道には牧野や伐採跡地が無数に点在し、ビューポイント豊富で雰囲気、景観ともに素晴らしい。ただし、国道側は路面は砂利質メインでザクザクに荒れてクレバスも発生しているため注意が必要となる。本格的に悩む分岐箇所はさほどないが、支線分岐が非常に多くそちらにも注意が必要。だが、裏を返せばそれだけオフを楽しめるというわけで、走破後の満足感が約束された1本と言える。

 [所在地]八幡平市
 [路面状況]半ダート / 完抜
 [接続林道]蛇の沢林道
 [コース]R282号線「星沢」地区から県30号線「古屋敷」地区とを結ぶ

手県八幡平市(旧安代町)にある七時雨林道は延長距離が20kmにも達する林道ですが、R282号線側の入口はまったく目立たないハイスピードで車が行き交う国道沿いに位置しています。具体的には国道を東北自動車道「安代インター」から「松尾八幡平インター」方向に進むと、道なりに平走するJR花輪線の「赤坂田駅」を過ぎた先に線路を跨ぐ陸橋があり、その陸橋を渡った直後の左折路の先が林道の入口となっています。なお、左折路は目立たずにいきなり現れるので、車の流れにのっていた場合の急左折は大変危険であり、見逃しによる通り過ぎにも要注意ですよ。
→付近を調べる!
時雨線のダートに乗り入れると、しばらくは山間の沢沿いに開けた農地に沿って進みます。路面は砂のような小石まみれのズルズルであり、雰囲気的にはどこにでもあるような農道っぽいですが、このように待避所の標識が現れることによって、そうではないことが分かります。
→付近を眺める!
間の農地を末端まで進むと、やがて左手に位置する深沢山(690.4m)に向かって急な登り坂が始まります。急な傾斜角度に加えて、坂道では大量の小砂利による「荒れ」と言ってもよいほどのズルズルさをみせており、流水によるクレバスも無数に発生していました。瞬間的に「ここは進んでしまって大丈夫?」と思ってしまうほどの状況でした。
量の小砂利によるズルズルとした荒れは、その後小康状態を見せつつも再び現れたりしながら、深沢山の山腹を回り込むようにして登坂コースが続きます。雰囲気的にも明るく、見た目的にも大したことはなさそうにも見えますが、意外と厄介な走りにくい区間でしたよ。
夏の強烈な陽射しによってカラカラに乾燥しきった七時雨線の路面です。水分を奪われてボロボロとなった路面はそれだけでも走りにくいのに、それでいて砂のような小砂利が大量に散乱。暴れるハンドルと酷暑によって、知らず知らずに徐々に体力を奪われてしまいます。
在地はおよそ標高500m。林道入口から連続登坂で一気に200mほど登坂してきましたが、なんだかその先で周囲が大きく開ける予感!
わぉッ、予感適中!」やがて恐ろしく開放的に開けた明るい場所に抜け出しました。樹木が1本もなかったことから、ここは深沢山の山腹に切り拓かれた牧野だと思われますが、ダイナミックに広がる明るさに満ちた牧野をストレートに貫くダートがとても眩しかったです!
野を横切ると、右手にその広大な牧草地を眺めながらの登り坂区間が再び始まります。高原地帯ならではの開放感で素晴らしく爽快ですが、その反面、暑さが最高潮に高まる盛夏の頃は、容赦なく照りつける陽射しと地面からの反射熱によって、ここは灼熱地獄区間と化していましたよ。
→景色を眺める!
野区間を過ぎると登り坂はさらに傾斜角度を増してきました。それと同時に急カーブも連続、このような登り急カーブ地点ではリアがズリがちです。とくに下ってくる時はスピードに気を付けないと、スリップによるコースアウトで路肩に叩き付けられてしまうかも…。
り坂のカーブが連続します。ズルズルとした急勾配なので、それなりにアクセルを開く必要があるのですが、あまり開き過ぎると砂利を跳ね飛ばします。ここではそれが楽しくって、ギャギャーンと砂利を跳ね飛ばすオフの豪快な走りを楽しんじゃいました。
夏の陽射しで熱っせられた山中の森のまっただ中を進みます。路面は相変わらずズルズル状態で走りにくかったですが、それよりもここでは暑さの方が大変でした。撮影のつど一々止まって乗り降りを繰り返していたので、あっという間に吹き出す汗で全身ダラダラ状態に…。分かってはいますが、それはもう習性と化しており、逆に撮影しないと落ち着かないくらいです。
クザクな路面にしばし現れるクレバス。このように深さがあって幅が狭い場合は、落ち込んださいの衝撃というよりも、フロントタイヤが溝にハマる形での転倒が多いので特に注意します。なお、いったんハマると途中でエスケープすることは、人力での引きずり上げ以外に抜け出ることは難しいです。でも、それだと非常に体力を奪われるので、そういう場合はそのまま強制的に進んで勢いづけて先端から脱出するようにしています。
うかと思えば、このようなフラットな路面も現れます。その気持ちは分かりますが、「ここは走りやすいから」と飛ばしていると、その先でいきなりクレバスが現れたりするので気は抜けません。でも、常識的にゆっくりと走行していればたいていは対応可能です。
こは路肩のガードレールが真夏の繁茂した薮に埋もれてしまった区間。そのせいで幅員がかなり狭められていましたが、オフバイクには何の問題もありません。タイヤがザクザクと砂利を踏みつける耳に心地よいサウンドを楽しみながら進むことができました。
やかそうに見えて気の抜けない七時雨線のダートですが、快晴にも恵まれて雰囲気的には最高状態でした。高原地帯の森林を抜けていくコースはただそれだけで爽快! 特に針葉樹混じりの森は、見た目的にもとても美しかったですよ。ただし、真夏の暑さという点でも最高ですけどね。
→さらに七時雨線を進む!
→もう飽きた…
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