このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 早池峰線/ Hayachine林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
早池峰林道  [1] [2]
別地図にも未掲載であった治山資材運搬賂の分岐を過ぎると、予想に反して徐々にダートの規格がダウンしてきます。R108号線入口からそこまでが治山系ダンプの走行ルートとなっているため、そこを過ぎたこの区間は車両の通行も格段に減ってしまい、そこはいわゆる夏場の林道にふさわしい状況になっているようでした。そしてダートは連続登坂で徐々に高度を稼ぎ、やがて林道に平行して流れる「ボケ沢」の橋を渡ります。
→ボケ沢を眺める!
、どんな具合にダートが規格ダウンしてくるのかと言うと、こんな感じでした。通行量の希薄さを証明するかのごとく夏草がボーボーに茂ってちょっと廃れた雰囲気に。早池峰山を目指す登山者の四輪もここまでは進んで来ないようです。ちなみにこの林道は完抜けなので、反対側から登山口へとアプローチすることも可能ですが、一般登山者がわざわざ遠回りでそちら側からやって来ることはまずないと思われます。それもあってここはこんな状況なんですね。
して先述した「かば沢」地点に到着。とくになにがあるという場所でもないですが、ここには路肩に沢の存在を示す木杭のみがぽつんと立っています。先ほどはボケ沢を眺めたので、一服がてらここでも「かば沢」を眺めておくことにしておきました。
→かば沢を眺める!
ケとカバの沢を眺めて前進再開。ダートは区間によってはかなりの草深さを見せたものの、ストレスを伴うほどに荒れているわけでもなく、ここは最も早池峰林道を楽しめる区間と言えるかもしれません。登山道入口はとうに過ぎたので対向車とすれ違うこともなく、自然色豊かな森の雰囲気を一人占めにて味わうことができましたよ。
池峰林道の最高所地点は約1080mですが、そこを目指してさらに登坂コースが続きます。現在地の標高はおよそ850m。さらにあと230mを登ることになりますが、この林道では一気に上り詰めるのではなくてジグザグコースで距離と高度を稼いでいるみたいでした。途中で「早池峰自然環境保全地域」を示す立看板が所々で現れますが、それ以外には森の光景が続くのみです。
対的な車両の通行量の少なさと、夏場と言うことで薮が生い茂る区間です。路面も砂利が洗い流されてかなりゴツゴツとしていましたが、それでもこの程度なのでなんら問題はなし。早池峰林道は延長距離が長いので、時々局地的にこのような区間が現れます。
だし、問題がないのは本線についての話。その後、右手に下っていく西ノ沢林道の分岐が現れますが、あの林道標がなければ、完全に薮に埋没してしまった支線林道の存在には全く気がつかなかったかもしれません。すなわち、ここは西ノ沢林道の起点なのですが、具体的にはその入口が右手のどこにあるのか分かります?
→路肩を調べる!
→振り返る!
深くはありますが、オフバイク的にはちょうどよい感じのコースが続きます。自然色豊かなブナやアスナロ林の景色とガタガタなワダチダートがオフを楽しませてくれました。展望などのビューポイントは現れませんが、それでもここは悪くはないです。
中には行く手が薮に飲み込まれていると錯覚してしまいそうな状況もたまに現れましたが、結果的にはそのようなことはなかったです。前進不可に陥るかもしれないという深刻な不安はストレスも溜まりますが、この程度のちょっとしたドッキリ感は、かえって楽しさを増加させるというもの。なかなか楽しい状況が続きます。
ナとアスナロの美しい森林ダートを進んでいくと、ここにも案内板がありました。かなりくたびれた案内板でしたが、やはり早池峰山周辺の森林生態系について記載されたものでした。もちろん、素通りすることなく立ち止まって眺めておきます。
→案内板を眺める!
ップ画像にも掲げておきましたが、おおよそこの付近が約1080mの早池峰林道の再高所地点です。アスナロ林がとても美しいですが、はっきりとした峠の形はなかったような気がします。ふと気がつくとダートはいつの間にか下りコースに転じていたといった具合でしょうか。各地によくある峠越えの感動がやや薄い不明瞭な峠というやつですね。
を越えた後は下り坂が連続しますが、森の樹木が途切れた地点では殺人的な真夏の強烈な日射しが! まあ、立ち止まらずに走っていればそうでもないですが、ちょっと立ち止まると吹き出す汗でダラダラに…。毎年のことですが、東北の真夏の山の暑さは格別ですね。
やかに蛇行するワダチダートの下りをどこまでも下っていくと、やがて名もなき沢を渡る欄干のない簡素なコンクリ橋が現れました。峠の尾根の分水嶺を越えた先の鞍沢の源流部付近にたどり着いたようです。この後は終点まで鞍沢の流れに沿って下っていくコースとなるみたい。
→沢を眺める!
沢沿いの林間コースをなだらかに下って進みます。路面は砂利のつぶてがやや大きくてガタガタ感がありますが、状態としては良好な部類に入ると思います。なお、左手には鞍沢が流れているはずですが、深い森に隠されてその流れを眺めることはできません。
の後もさらに下って進むと、やがて鞍沢を跨ぐ橋が現れます。ここは橋を渡った地点で左手から蔵の沢林道のダートが合流しているのですが、実は早池峰林道はここで終点となっています。前方右手から左手に延びているのが蔵の沢林道となっているわけですね。ぱっと見すると早池峰林道はさらにそのまま続いて、左折側はその支線といったようにしか見えませんが、実際は蔵の沢林道に合流する形になっています。というわけで蔵の沢林道に接続していたこの地点をもって早池峰林道の探索はまさかの終了。ただし、ダートそのものは蔵の沢林道と名を変えてなおも続いています。
→探索終了!
→蔵の沢線に突入!
→振り返る!
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