このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.05.01
No.N-004

片丘線■塩尻市 ■半ダート ■分岐→片丘南部線
■塩尻市「崖ノ湯」付近から大沢線へと至る

 その雰囲気はまずまずだが、林業活動が盛んにつき路面状況には注意が必要 

 ↓区間によってはなかなか素晴らしい片丘線は途中のヌタヌタ区間にさえ注意
 を払えばのんびり走れる1本です。軽くダートを走りたいという方にはお薦め。


……こんな感じ……
■高ボッチ山のなだらかな山裾に延びる林道で、その名称は片丘地区に位置することに由来する。崖ノ湯側から入線すると途中にて右手に片丘南部線を分岐するが、そこまでは舗装路混じりの半ダート、以降は区間によっては林業作業が盛んなヌタ道となる。特に険しい勾配やカーブなどは見受けられず、路面も本来はフラットで走りやすいものと思われるが、林業トラックが掘り下げたワダチが泥濘化しいている箇所も存在するので、区間によってはやや注意が必要。沿道に展開する森は明るく雰囲気的にも問題はないが、道すがらの展望などはほとんど望めない。ただし、名無し系分岐も無数に存在するため、じっくり探索してみると楽しいかもしれない1本である。

■R20号線方面から高ボッチ山を目指して市道片丘線を進み、途中で片丘南部線へと進路をとると、その終点にて突き当たっている片丘線(前方から右手)との接続口です。片丘線を探索するにあたっては本来ならば直進側も含めるべきなのですが、 諸事情 により今回の探索では右折側のみの紹介となることをお断りしておいて片丘線の探索を開始したいと思います。
→周囲を調べる!
■そんなこんなで色々あって、片丘南部線から片丘線(右折側)にいざ入線。砂利がまばらに敷かれた心地よいダートが緩い登り坂で山肌の斜面に延びていました。
■でもしばらく進むと、路面はこんな感じでトラックが激しく掘り下げたワダチが現れてきます。片丘線では林業トラックの通行が多いのか、昨夜から今朝方に降った小雨の影響でブヨブヨになっていましたよ。うへぇ〜。
■ダートは路面が周囲の地面より一段低く掘り下げられたような状態に。重量のある木材搬出トラックが徐々に掘り下げた結果だと思われました。路面に敷かれた砂利がほとんど無くなっているためスリッピーな状態にあるようで、深刻ではないものの、ある程度の注意だけは払います。
■ブヨブヨ区間を越えてさらに進みますが、付近の山林には意外と人の手が入っているようです。道すがらにはこのような小径がいたる所で分岐していましたよ。作業道だか、ただの山道だかよく分かりませんが、このような道に興味がある方以外にはどうでもいい話ですけどね。
■「土場?」さらに前進すると、山肌の谷間のような地点に木材が集積されていました。付近には木屑が大量に散乱しています。どうやらここは間伐の現場となっているようで、今はやり(?)の間伐材再利用のための木材がここに集められているのでしょう。いかにも林道らしい光景です。
→付近を見渡す!
■林業小屋のあった木材集積場を後にしてワダチの掘り下げられたダートを進みます。探索当日は連休の中日であったため、林業トラックの通行は全く見られませんでしたが、平日などではそうはいかないかもしれません。路面状態がこんな有様なので、もしも木材搬出トラックと出くわしてしまったら、路肩に避けてやり過ごすのは少々面倒くさいかも。
■「土場だ!」その後このような間伐材の集積場が再び現れました。軽く積み上げられた間伐丸太の脇には林道重機が止められており、まさにここは現在進行形にて稼働中の林業現場といったところでしょう。ダート路面もここではブヨブヨを通り越して酷いヌタヌタ状態にありました。ただし、林道の主役は木材搬出トラックや林道重機であるため、そのせいで路面がこんな有様になっていても文句は言えませんね。何だかんだと崇高なことを言ってみても所詮こちらは遊びだし。
→付近を見渡す!
■先述の道端に止められていた林道重機のすぐ横にある左折作業道分岐の入口まで進みました。その入口には、現在地である「庫裏平(くりだいら)」と記された白い木杭と、「←登山口(アスティかたおか) ↑高ボッチ登山道へ」と記された道しるべが設置されていましたが、ここをわざわざ左折してアスティかたおか(JA共済宿泊保養施設)へと向かう者など一体どれほどいることか…。
→左折分岐を眺める!
■で、庫裏平と記された左折分岐のすぐ先には「↓登山口駐車場へ ↑林業総合センター」と記されたものと、「→展望台まで3.0km」と記された道しるべが設置されていました。「はて、手前に駐車場なんてあった?」とか「林業総合センターならちょっとだけ興味があるかも」などと、ふと思いましたが、さして興味をいだかせるようなものは記載されていないようです。
→付近を見渡す!
■「おえぇ〜」ヌタヌタ区間の目立つ片丘線ですが、今回の探索の中ではここが最も酷かった地点です。前夜から明朝にかけて降雨に見舞われたこともあって路面はにゅるにゅる状態に! ダート沿いに展開する森の雰囲気は良いのですが、これじゃぁ、落ち着いて走れませんよ。ま、来る者は拒まずで進みますけどね。
■「林道十字路だ!」にゅるにゅる区間をようやく抜けるとその先にて林道十字路が現れました。そしてここにも 「←長野県林業総合センターへ(21世紀の森3.1km) →高ボッチ高原へ2.5km」 と記された道しるべが存在。左右に延びるダートはやや荒れた感じで作業道っぽくもあるのですが、そういう道に興味を抱く方もあるのでしょう。左右共に路面にはかすかに残されたオフバイクのタイヤ跡が確認できました。
→右折側の様子をうかがう!
→左折側の様子をうかがう!
■そして林道十字路を後にしてしばらくすると差しかかるのがこの区間。最上段画像にも載せておきましたが、片丘線にておそらくハイライトとなる気持ちの良い区間です。快晴時には爽快感が、雨天直後で曇っていればガスがかってしっぽりとした幽玄的な趣が味わえるでしょう。
→景色を眺める!
■前方にガスがかった山の眺めを味わいつつ進み、その後現れた登り坂を駆け上がると…。
■左右に延びるオール舗装の大沢線に突き当たって片丘線はエンドを迎えました。林道走行中においては懸念された降雨にも見舞われず(この直後に降られた…)に済んで事なきを得ることができ、区間的探索ではありましたが、道すがらの雰囲気も上々であった片丘線。ややヌタヌタ感が気にかかりましたが、天候にさえ恵まれれば心配することもないと思われます。というわけで、総じて評価的には中の上といったところであった片丘線の探索はひとまずこれで終了としておくことに。なお、ここで大沢線を右折して登坂すれば高ボッチ山および鉢伏山方面へと行くことができ、左折すれば下りとなって崖ノ湯の温泉街へと抜けられます。
→探索終了!
→引き返して片丘南部線に向かう!
→振り返る!

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