このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.10.09
No.N-014

本谷支線■王滝村 ■全線ダート ■接続→御岳御厨野線
■御岳御厨野線から分岐して山中に延びる

 土くれまみれな路面で森林地帯の奥地へと延びる地味なピストンダート 

 ↓総じて言えば、不可もなく特別良くもないといったところ。悪くはないが、
 路面の土くれが目立つので、支線マニア以外はわざわざ立ち入る必要もない。


……こんな感じ……
■御岳御厨野線から分岐する支線の一つで、広大な国有林の森林地帯の奥地へと延びているピストン。元々は沿道の森林伐採の目的にて開設されたと思われるが、伐採事業がとうの昔に終了している現在でも沿道にて何やら作業が行われている様子で、路面は関係車両の通行で土くれまみれと化している。後半は通行が途絶えて雑草がはびこる状況にあって僅かなガレもみられるが、勾配や急カーブはなく、基本的にはコース的には穏やかで雰囲気的な暗さもない。ただし、その代わり景観的な見所もなく、沿道には伐採跡に茂った雑木の森林が広がるのみとなっている。景観的に優れた支線の多いこのエリアにあっては、地味な1本と言えるだろう。

■御岳御厨野線から分岐している本谷支線の入口です。この本谷支線は御岳御厨野線沿いに展開する森林の奥の伐採現場からの木材搬出路として開設された林道であると思われますが、ここは付近の林道にありがちな林鉄軌道跡になっているというわけではない模様。そしての名称は「本谷」支線とありますが、三浦貯水池寄りに隣接する本谷林道とは直接は関係ないようで、おそらく「御岳御厨野林道の支線」ということなのでしょう。
■付近一帯の森林伐採事業はとうの昔に終了もしくは中止されていますが、この本谷支線は林業に係わるなにかの作業でまだ林道としては現役らしいです。作業トラックのタイヤにて激しく刻み込まれたダートは、もこもこな土くれまみれであり、雨天後などは大変なことになっていそう。
■路面には雑草が全く生えていないことから、この奥では何かの作業が頻繁に行われていることが推測されますが、一体どのような作業が行われているのでしょうか? 沿道には伐採に値するような樹木は生えておらず、伐採跡に茂った灌木のような雑木の森が展開しているだけです。といことは植林もしくは造林作業でしょうかね。
■ジャングルじみた様相にて生い茂る雑木の森の土くれダートをたどって進むと、路肩には巨大な樹木の切り株が根元から引き抜かれた状態にてポツポツと散在していました。もちろん現在は伐採され尽くされていますが、切り株の驚くほどの巨大さに、「かつてここにはそのような大木が生い茂る大森林があったのか」と、遠い昔となったその光景を想像してみたりします。
→切り株を眺める!
■ちょっと開けた感じがして展望でも望めそうな箇所に差しかかりましたが、目に入るものは森の草木と蒼い空のみ。相変わらずタイヤでこねくり回された土むくれなダートが続きます。雰囲気的には悪くもないですが、景観的には特筆すべきことはありません。
■で、さらにしばらく進むと幅員が狭まるような感じで、遠目には「ここで行き止まり?」と思えるような地点が現れます。もちろん、ダートはさらに森の奥へと続いていましたが、土むくれな路面状態はここまでで、以降は雑草がはびこって通行が途絶えてしまった状況にありました。結局、ここでどのような作業が行われているのかはっきりしませんでしたが、本谷支線へと入り込む作業トラックも全てここで引き返しているようです。
■作業トラックなどの関係車両も、もうその先へは進まないと思われた地点にて。それまで雑草一つ無かった路面が徐々に緑の絨毯と化している様が見てとれました。でもダートはまだ続いているのでそのまま前進させていただきます。
■草深い林道といえども、通常ならばそこに地面が見えているはずのワダチ部分さえも雑草に覆われてしまった本谷支線のダートです。う〜ん、ここまであからさまに雑草まみれじゃあ、ここはもう完全に通行が途絶えていると宣言してもいいかもしれませんね。
■それでも雑草埋没という事態には陥らず、中途半端な茂り具合にて雑草むしたダートはさらに続きました。時折カーブを交えているので、「ここを曲がった先が終点?」と、そのつど思ってしまいますが、期待を裏切る形で途切れることなく本谷支線は延びています。
■路面を覆う雑草が薄れてくると、今度はその代わりに地面はゴツゴツとした石ころが散乱するガレの様相を見せてきます。地面が土ではなくて石ころまみれであるので雑草も生えていないわけか。ただし、ヤバさを感じるようなガレではなく、これもまた一興といった程度です。
■ガタガタガタ…。そう走りにくくもないですが、快適ということもないダートを黙々とたどって進みます。気がつくと周囲のこれまでの鬱蒼と雑木じみていた樹相が明るいものへと変化、雰囲気的には「爽やかな森林」といった良い感じになってきましたよ。
■雑草に覆われて地面の土がはっきり見えていないダートでは、その先まで見通せても雑草の緑にてカムフラージュされてしまい、どこまで道が存在しているのかよく分かりません。それでいて、途切れそうで途切れない、一言でいえばそのような感じでダートはその後も続きます。
■そして最終的にたどり着いたのがこの地点。特になにもない森の真っ直中でプツリとダートは途切れて本谷支線はエンドを迎えていました。その先には山道すらなく、といって今さら林道を延長する気配も皆無。何もない場所ではありますが、シンと静まりかえった穏やかかつ心休まる雰囲気で、もうよほどのことがない限り二度と訪れることのないことを思えば、その余韻を味わっておくことも悪くはないなと、しばしまったりと一服してから今来た道を戻って本谷支線の探索は終了です。
→探索終了!
→引き返して御岳御厨野線に向かう!
→周囲を眺める!
→振り返る!

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